「松本清張を読む」の作者、細谷正充氏によると、松本清張作品を原作にした映画は、平成17年現在で、35本あるそうです。年末年始に、「ゼロの焦点」を読み終え、先日、映画(DVD)を観ました。原作では、憲一、宗太郎、本多、田沼久子と男女4人が殺されますが、映画では、本多は殺されいないようです。このような違いをみつけるのも原作アンド映画の楽しさでしょうか。
次は、「鬼畜」を読み、映画を観ました。鬼畜は、短編ですぐ読めます。しかし、とにかく重い作品です。それを映像化するのですからまさにホラー映画のような恐怖を覚えました。しかし、映画の方が、ラストの場面で、父親の苦悩や長男の行く末などが描かれているので、救われた感じがありました。
それにしても、この映画を観ると子どもに優しく接している自分がいます。子どもは、社会の宝です。自分たちだけの私物ではありません。このことを痛感する映画です。次は、「張込み」を読んで映画を観ようと思っています。松本清張の原作アンド映画をもう少し続けていこうと思います。
いつも行かない別のビデオ屋さんに行ってみると新藤兼人監督の作品がいくつかありました。年末に、彼のエッセイを読んでいたので、エッセイの中にも出てきた「鬼婆」を借りました。新藤兼人作品も時間を見つけて観て行こうと思います。
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