月別アーカイブ:2025年3月

窃盗や暴行容疑などで逮捕 書類送検の米兵 山口地検が不起訴に

 昨日、NHK山口放送局は、先月、岩国市で起こった米兵による事件について、山口地方検察庁が不起訴にしたと次のように報じました。
 「先月(2月)、岩国市内で車を盗み集合集宅に侵入した疑いなどで逮捕されていたアメリカ軍岩国基地に所属する21歳の伍長について、山口地方検察庁は、24日、不起訴にしました。アメリカ軍岩国基地に所属するアメリカ海兵隊の21歳の伍長は、先月、岩国市内のコンビニエンスストアで車を盗んで運転し電柱に衝突したあと、近くの集合住宅に侵入したとして窃盗などの疑いで逮捕されました。その後、酒に酔った状態で車を運転し、事故のあと集合住宅の部屋に入り込んで住民に消火器を噴射したなどとして、酒酔い運転や暴行などの疑いでも書類送検されました。伍長について、山口地方検察庁は、24日、不起訴にしました。検察は不起訴の理由を明らかにしていません。アメリカ軍の伍長が不起訴になったことについて、岩国市基地政策課は、「起訴、不起訴に関わらず、市民が不安を抱く事件は起こってはならない。国やアメリカ側に再発防止策の確実な実行を求めるとともに、被害者に寄り添った迅速かつ確実な対応を引き続き求めていく』とコメントしています。アメリカ軍の伍長が不起訴になったことについて、アメリカ軍岩国基地は、『我々は容疑を深刻に受け止めており、アメリカ軍人全員が地元へ敬意をもって行動することを期待します。当該する米兵ならびに所属する部隊は、日本の当局に全面的に協力してきました』とコメントしています。」
 しんぶん赤旗・日刊紙は、昨年7月4日、「国内で2023年に発生した米軍関係者(米兵、軍属、家族)による一般刑法犯(自動車運転過失致死傷は除く)の起訴率は21・3%にとどまり、約8割が不起訴になっていることが、日本平和委員会が入手した資料で明らかになりました。とりわけ性的暴行(不同意わいせつ、不同意性交)は4件中全てが不起訴でした。」「全国の一般刑法犯の起訴率は30%台後半で推移しており、これと比べると米軍関係者の起訴率は極めて低い水準です。米軍関係者『優遇』の実態が浮き彫りになります。」「起訴率が低い背景には日米地位協定と、密約があります。協定17条は、在日米軍関係者の事件について、『公務中』は米側、『公務外』は日本側に第一次裁判権があると規定。しかし、1953年10月に日米合同委員会の密約で、日本は『実質的に重要であると考えられる事件』以外は裁判権を行使しないと約束しました。この密約が効力を持ち続けていることが裏付けられています。」
 家宅侵入し窃盗を行い、酒酔い運転を行い、暴行も行ったなどの疑いで現行犯逮捕され、書類送検されたにもかかわらず不起訴になった事実は、しんぶん赤旗・日刊紙が指摘する「密約が効力を持ち続けている」証左だと考えられます。
 県民の安心安全を確保していく上からも地位協定の見直しと密約を撤回する日米協議が急がれます。
 山口県は、そのことを政府に強く求めるべきです。
 米軍岩国基地の米兵が不起訴となりました。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

かえる通信(藤本かずのり県議会報告)2025年4月1日 No.120

かえる通信(藤本かずのり県議会報告)2025年3月1日 No.119

長生炭鉱で骨のようなものが見つかりました

 昨日、NHK山口放送局は、長生炭鉱で、骨のようなものが発見されたと次のように報じました。
 戦時中に起きた事故で水没し、183人が犠牲になった宇部市の海底炭鉱『長生炭鉱』で23日、骨のようなものが見つかりました。犠牲者の遺骨は今も見つかっておらず、今後、警察が人の骨かどうかなどの確認を進めることにしています。宇部市の『長生炭鉱』では、1942年の水没事故で183人が亡くなり、今も遺骨が見つかっていません。遺骨を探そうと、去年(2024年)から市民団体が潜水調査を行っています。23日は、来月(4月)の潜水調査を前に、海の上に突き出た排気筒にたまった障害物を取り除く作業を行っていて、その途中で、ダイバーが骨のようなものを見つけたということです。見つかったのは、長さ17センチほどの棒状のもので、両端に膨らみがあります。ダイバーによりますと、水深20メートルほどにある横穴に手を伸ばしたところ見つけたということです。市民団体は警察に連絡し、見つかったものを引き渡しました。警察によりますと、人の骨なのかどうかなどの確認を進めるということです。調査を行っている『長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会』の井上洋子共同代表は、『ご遺骨だと確認されてほしいです。皆さんが一生懸命取り組んでいるので、なんとしても見つけたいです』と話しています。」

 本ブログに度々書いている通り、私は、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会の運営委員の一人です。

 4月の潜水に向けて、排気筒(ピーヤ)から障害物を除去する作業に、今月20日、参加しました。

 3月20日に行われた、ピーヤから障害物を除去する作業の様子

 その時は、木材が数多く出てきました。

 ついに、骨のようなものが発見されたということです。

 昨日の発見を契機に、ご遺骨が遺族に返還できる日が近づくことを願っています。

 日本の政府が遺骨収集、遺族への返還に直接乗り出すことを改めて求めたいと思います。

上関原発を建てさせない県民大集会に800名の市民が集う

 今日のしんぶん赤旗日刊紙は、昨日行われた、上関原発を建てさせない山口県民連絡会の県民大集会を次のように報じました。
 「中国電力が山口県上関町に計画する原発と使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設に反対する集会が22日、山口市で開かれました。県内外から800人が参加し、『(奇跡の海)を子どもたちに残そう』とアピールしました。上関原発を建てさせない山口県民連絡会主催。上関町の近隣の田布施町議会は今年2月の町議選で建設反対派が増え、21日、中間貯蔵施設建設に反対する決議が県内で初めて賛成多数で可決されました。共同代表の内山新吾弁護士は『国が原発の最大限活用へと方針を変えた。原発を許さないたたかいが広がっていることを国に示そう』と呼びかけました。ジャーナリストの青木美希氏が講演し、『福島の被害の実態が伝えられず、原発賛成へと世論が傾きつつある。マスコミが伝えない真実を草の根で広げていこう』と語りました。福島県の甲状腺がん支援グループ・あじさいの会の千葉親子共同代表は『福島で被ばくした6人の若者が東京電力を相手に裁判を起こし、闘病しながら原発回帰の荒波を賢明に押し返している。福島の現状を伝え、原発のない未来を実現しよう』と訴えました。建設計画地の対岸の上関町祝島で活動する『上関原発を建てさせない祝島島民の会』の清水康博事務局長が『子や孫のためにきれいな海、自然を残していく機運が島内で高まっている。原発を建てさせないたたかいを続けていく』と力説し、声援と拍手が湧きました。」

 私は、上関原発を建てさせない宇部小野田美祢実行委員会の直行バスに乗車し、宇部地域の皆さんと一緒に集会に参加しました。

 参加者一同で、「奇跡の海」と書いた紙を示しました。

 好天に恵まれて、会場は昨年を上回る参加者でした。

 田布施町で、中間貯蔵施設の建設に反対する決議が採択されたことを反対派の町議さんが報告する姿は、私も勇気が湧いてきました。

 ジャーナリストの青木美希さんの講演も力になりました。

 上関原発も中間貯蔵施設も建てさせない願いを県議会に届ける決意を新たにしました。

田布施町議会で中間貯蔵施設建設反対の決議を可決される

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、田布施町議会の様子を次のように報じました。
 「山口県田布施町議会で21日、近隣の上関町への使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設に反対する決議が議員提案され、賛成多数で可決されました。建設に反対する決議の可決は県内で初めてです。今年2月の田布施町議選では中国電力の原発・中間貯蔵施設建設が争点となり、建設反対を表明した日本共産党の新人の高見英夫氏が20年ぶりの党議席を獲得。高見氏を含む建設反対派が議会(定数12)の半数を占める6人に増えました。同施設の建設を巡っては昨年、二つの住民団体が建設に反対する決議を求める陳情を提出しましたが、議会は継続審議を繰り返し、陳情への賛否を図ることなく、任期満了で廃案となりました。今回、可決された決議は、この陳情の趣旨を引き継ぐ内容です。高見議員は賛成討論で、中国電力の株主でもある村岡嗣政知事が『周辺自治体の声にも配慮する』と発言したことを指摘し、周辺自治体が建設反対の意思を表明する意義を強調。町議選で建設反対が増えたことに触れ、『議会から反対を表明してほしい。これこそが民意である』と訴えました。採択では6人が賛成しました。この決議とは別に、中国電と国からの説明を求める趣旨の決議が議員提案され、賛成多数で可決されました。」
 今日は、上関原発を建てさせない山口大集会2025が山口市で開催されます。
 私は、宇部市からバスで参加します。
 田布施町議会の判断は、県内の原発・中間貯蔵施設建設に反対する県民を大いに励ますものです。
 村岡知事は、田布施町議会の判断を受け止め、中間貯蔵施設への可否の判断に生かすべきです。
 田布施町議会の判断に対する皆さんのご意見をお聞かせください。