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「秋田県でイージス・アショア断念の防衛省説明会開催」との報道について

 11月30日、秋田魁新聞は、防衛省は、イージスアショアの配備断念について、秋田市で説明会を開く方針を固めたと次のように報じました。
 「防衛省は、地上配備型迎撃システム『イージス・アショア』の配備計画断念について、候補地だった秋田市での地元住民への説明会を年内に開く方針を固めた。2020年6月の河野太郎前防衛相の表明後、新型コロナウイルス感染拡大を理由に開催されていなかった。地元と日程調整を進めている。政府関係者が30日、明らかにした。説明会には、防衛省や東北防衛局の職員らが出席して、配備を断念した経緯を改めて説明し、理解を求めるとみられる。政府は17年、ミサイル防衛強化のため2基の導入を閣議決定。配備候補地として秋田、山口両県を選定した。だが、迎撃ミサイル推進装置『ブースター』を一定の地域に確実に落とせない技術的な問題が判明したとして計画の停止を発表。最終的に配備計画を断念した。その後、代替策としてイージス・システム搭載艦の導入などは決まったが、地元住民への説明会は開かれていなかった。県や秋田市によると、防衛省から説明会開催に関する連絡は入っていないという。県総務課は『地元住民への説明会は防衛省に再三要望してきた。対象者や日時、場所を含めて地元住民の意向をくんだ上で、しっかりと説明してほしい』とした。新屋勝平地区振興会の五十嵐正弘副会長(74)は『なぜ秋田が候補地になり、計画が停止されたのか、責任ある立場の人にしっかり説明してもらいたい。新屋演習場がある限り、ほかの防衛施設が配備される可能性があるので、そうならないよう確約を求めたい』と述べた。」
 2020年6月の河野太郎前防衛相が「イージス・アショア」の配備計画断念について、説明会を開催したいとしたのは、秋田と山口両県の地元住民に対してです。
 萩市を中心に活動しているイージス・アショア配備計画の撤回を求める住民の会が11月19日に行った中国四国防衛局へ申し入れを行った際、綿貫賢一中国四国防衛局企画部次長は「地元説明会の開始を地元自治体と協議を行いながら準備しているところである。」と答えました。
 防衛省は、秋田県と同時に山口県の地元住民に対するイージス・アショア断念の経緯を説明する地元説明会を早急に開催すべきです。
 本日、山口県に対し、防衛省から地元説明会開催に関する連絡はないのか照会を行いたいと思います。その結果は、本ブログで報告したいと思います。
 イージス・アショア問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

県職員2年間で期末手当-0.2カ月 平均で7万5千円の賃下げに

 昨日、11月県議会が開幕しました。

 給与関係の議案の討論、採択が行われました。

 私は、職員給与引き下げの議案に反対する討論を行いました。

 昨日の県議会で県職員の期末手当の引き下げに反対の討論を行う私

 私が行った討論の内容は以下の通りです。

・・・ 

 日本共産党県議団を代表して、本会議に提案された議案第8号、9号及び10号について討論を行います。
 まず、反対する議案は第8号一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例、第9号一般職に属する学校職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例についてです。
 両条例は、県人事委員会が、10月14日、「民間の支給割合との均衡を図る」ことを理由に、一般職の職員及び一般職に属する学校職員の期末手当を0.15カ月分引き下げることを勧告したことに伴うものです。
 県人事委員会は、昨年10月にも、期末手当を0.05カ月分引き下げることを勧告しており、2年連続の期末手当の引き下げ勧告です。県人事委員会の2年連続の期末手当の引き下げ勧告により2.6カ月分あった期末手当が2.4カ月分となり、0.2カ月分引き下げられることになります。これにより、行政職の平均で7万5千円の「賃下げ」になります。
 コロナ禍の中で、昨年5月から今年3月までに時間外勤務が80時間を超えた職員はのべ464人となり、1カ月の時間外業務の最高は、保健所職員の239時間となっています。これは、30日間フルに出勤しても、1日平均の時間外勤務は8時間にもなるものです。
 コロナ対策の最前線施設である保健所・支所は、この20年間で15カ所から8カ所にほぼ半減しています。職員数は280から195人と大幅に減っています。県民からの相談や入院調整、濃厚接触者の追跡などコロナ対策の最前線で対応しておられる保健師も73人から47人に減らされています。
 WHOは、26日、南アフリカで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」を、最も警戒レベルが高い「懸念される変異株」に指定しました。
国立感染症研究所は11月28日、「オミクロン株」を警戒度が最も高い「懸念される変異株」に指定しました。「オミクロン株」は、ワクチン接種済の人にも感染が広がる「ブレークスルー感染」が懸念されています。
今こそ、コロナ対策の最前線施設である保健所を増やし、保健師を中心に保健所の職員を増員し、第6波への対応を万全にすべきです。2年連続の期末手当引き下げは、コロナ禍の中、この2年間、県民の命を守る先頭に立って頑張ってこられた職員の努力への評価を下げるものです。
以上の理由から、関連する議案に反対します。
 政府は、24日「公務員の給与改定に関する取扱いについて」を閣議決定しました。閣議決定は「令和3年度の引き下げに相当する額については、令和4年6月の期末手当から減額する」とし、地方公務員の給与改定については「国家公務員の取扱いを基本として対応するよう要請する」を求めました。
 田畑総務副大臣は、同日、県知事らに「地方公務員の給与改定等に関する取扱いについて」という文書を発出し、閣議決定通り地方公務員の給与改定は「国家公務員の取扱いを基本として対応すること」としています。
 山口県は、閣議決定を受けた総務副大臣発出文書要請には従わずこの冬の期末手当から引き下げを行うのかについて、県民に十分説明すべきであることを付け加えておきます。
 次に、議案第10号、知事等の給与及び旅費に関する条例及び山口県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例についてです。
 知事等の特別職や県議会議員においても、活動を支えるに必要な報酬は確保されるべきだと考えますが、新型コロナ感染拡大の影響による県内経済の冷え込みが続いている中であることに鑑み、知事等や県議会議員の期末手当の引き下げには賛成します。
 重ねて、県当局には、コロナ対応が故に、長時間労働が続いている県職員の処遇改善を強く求め、討論といたします。

・・・

 職員等の期末手当を引き下げる議案に反対したのは、日本共産党だけで、他の議員は全員賛成であり、賛成多数で、これら議案は、採択されました。

 職員の給与に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。