月別アーカイブ:2014年7月

包帯クラブ

 堤幸彦監督の映画「包帯クラブ」をビデオで観ました。

 原作は、天童荒太さんの同名小説です。

 心に傷を負った高校生たちが集まり人びとの傷ついた場所に包帯を巻く「包帯クラブ」を結成します。

 他人の傷ついた場所に包帯を巻く活動を通じて、自分の心の傷に立ち向かいます。

 2007年の作品で、柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほりさんなど出演。

 彼らは、今、ドラマや映画で活躍する若手実力俳優ばかりです。

 難しいであろう演技を見事に演じ切っています。

 この夏、天童さんの原作を読もうと思います。

 堤監督と言えば、子どもたちと観に行って、今でも家族の話題にもなる「20世紀少年」の3部作が印象的でした。

 今、上映中の映画でいえば「エイトレンジャー2」も堤監督作品です。

 天童荒太さん原作の「悼む人」が来年2月上映予定です。

 今日、「家族狩り」5部作を読み切ったので、今晩から「悼む人」上を読み始めようと思っています。

 2000年に日本テレビ系で放映された天童荒太原作の「永遠の仔」をこれからビデオで観る予定です。

 この夏は、天童荒太さんの小説と映像を堪能します。

 

厚東川通信No378(2014年8月1日)

愛宕山に新たな軍事基地はいらない7・12市民集会

 

米軍いいなりの工事強行は許さない

 

藤本県議が6月県議会報告を行う

 

 七月十二日、岩国市の愛宕神社前公園で、愛宕山を守る市民連絡協議会主催の「愛宕山に新たな米軍基地はいらない七・十二市民大集会」が行われました。
 日本共産党から藤本県議と中国ブロック国会議員事務所長の石村智子さん、木佐木県議が参加しました。
 藤本県議は、六月県議会で愛宕山での米軍家族住宅やスポーツ施設建設にあたり開発許可も行わない県政の問題点を指摘したことを報告しました。
 一㌶以上の野球場や陸上競技場は開発許可が必要です。しかし、山口県は、平成二〇年の国交省が出した一片の「事務連絡」の文書を盾に、愛宕山は米軍に提供される用地だからとの理由で、中国四国防衛局に野球場などの開発許可を行いませんでした。
 藤本県議は、「国・県が都市計画法をアメリカ言いなりに解釈して開発許可を免除していることについて許すことが出来ない」と訴えました。
 最後に、参加者一同で、「怒」と書かれたうちわをかざし、愛宕山に新たな米軍基地はいらないとアピールしました。

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 集会参加者全員で「怒」のうちわをかざしました

 

国民平和大行進が宇部市を通過

 

 七月二十四日、国民平和大行進が宇部市を通過しました。九時三〇分から宇部市役所前で出発式が行われました。
 出発式では、宇部市長のメッセージが代読され、通し行進者の紹介が行われました。
 沖縄から広島まで通し行進される東京都の渡辺さんは、手作りの旗を背中に立てての行進です。
 宮崎から広島まで通し行進される静岡県の山崎さんは、浜岡原発再稼働させるなの願いを込めての行進です。
 鹿児島から広島まで通し行進される東郷さんは、川内原発再稼働させるなの願いを込めての行進です。
 行進は、宇部市役所から常磐公園入口まで行われました。行進者には、こぐま保育園の園児らも参加し、沿道の市民の注目をあびていました。
 行進に参加した藤本県議は、「上関原発を絶対に建てさせない想いと核兵器廃絶の願いを込めて行進した」と感想を述べていました。
 来年は、第三回NPT再検討会議が開かれます。参加者は、「核兵器のない世界」を願い行進しました。

 

県政・市政報告会行われる

 七月一九日、宇部市内で、日本共産党宇部市議団と藤本県議が「県政・市政報告会」を行いました。
 藤本県議は、「憲法改正の実現に向けた議論を求める意見書」が自民・公明などの賛成多数で可決した問題などを報告しました。

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 藤本県議は、6月県議会の報告を行いました

 

一気

NHK連続テレビ小説「花子とアン」で仲間由紀恵さんが演じる蓮子のモデルは、柳原白蓮です。白蓮は、天皇の従妹として生まれ、筑豊の炭鉱王と結婚し、東京帝大生の宮崎と駆け落ちをします▼白蓮が宮崎と結婚した後の事を作家の永野朝子さんがしんぶん赤旗に書いていました。白蓮と宮崎との子どもの内、長男が招集され、戦死します。戦後、白蓮は、戦争で子どもを亡くした母親たちに呼びかけ「慈母の会」を結成します。白蓮の原爆投下を憎み「人の世にあるべきものか原爆のいくさは遠く根の国へゆけ」と歌っています。永野さんは「『戦争反対』の声は連日、首相官邸をとりまき膨れ上がっている。その中に数多くの白蓮の姿が、ありありと、私の目には映っている。」と書いています▼白蓮の平和への想いを学び、その想いをを引き継ぐ夏にしたいと決意を新たにしました。

県道宇部停車場線の歩道の草刈り行われる

 住民の方から、県道宇部停車場線の歩道に木の枝や草が垂れ下り、通行しづらいという要望が寄せられました。

 県宇部土木建築事務所に要望を伝えたところ、今朝から草刈り作業が行われました。

 作業が終わったところを見てみると、随分、通行しやすくなっていました。

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 上の写真は、宇部駅方向、下の写真は厚東方向

 作業に携われた業者の皆さん、猛暑の中での作業、お疲れ様でした。

 今後とも、皆さんの身近な要望を藤本までお寄せ下さい。

昨年の豪雨災害から1年

 死者2人、行方不明者2人を出した山口・島根豪雨災害は、昨日、発生から1年を迎えました。

 私は、発災直後から、国会議員や地元市議らと一緒に現地を視察し、省庁交渉などを行い、県議会で一般質問を行ってきました。

 災害1年目を迎え、この程、日本共産党中国ブロック事務所から、山口県内の災害復旧事業の進捗状況のまとめが届きました。

 まず、国交省関係の災害復旧事業の進捗状況です。

 今年の6月末現在で、山口市では、県・市町合わせて191件中、完了が55件、発注済みが119件、未発注が17件となっています。

 萩市では、524件中、完了が、39件、発注済みが441件、未発注が、44件となっています。

 合計、715件中、完了が94件、発注済みが560件、未発注が61件となっています。

 次に農林水産省関係の災害復旧事業の進捗状況です。

 今年7月時点、山口県全体で、農地・施設合計943件中、工事着工件数は、756件となっています。

 山口県内では、国交省・農林水産省関係の災害復旧事業の内、約8割が工事に入っている状況です。

 7月4日付の山陰中央新聞は、島根県内で、豪雨災害の災害復旧工事の入札不調や不落札が昨年度26件、今年度32件発生しているとしています。

 山口県内でも同様の事態がないのか調査したいと思います。

 そして、昨年の豪雨災害の災害復旧工事が早急に進むよう、私としても働きかけを強めていきたいと思います。

 被災者やその関係者の皆さん、皆さんの今の状況や要望をお聞かせ下さい。

「海外で戦争する国」への暴走を許すな

「前衛」8月号にある日本共産党政策委員会の山根隆志さんの論文「『海外で戦争をする国』への暴走を許すな」を学習しました。この内容を元に集団的自衛権行使容認の閣議決定の問題点や識者の見解について触れてみたいと思います。
 7月1日の閣議決定で「他国に対する武力行使が発生した」場合にも武力行使が行える、集団的自衛権の行使容認に踏み込む大転換が図られました。
 安倍内閣は、72年に政府が示した見解をもとに、「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」場合に武力行使が可能としています。
 しかし、72年の政府見解は、憲法上許される武力の行使は「外国の武力攻撃によって国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるという急迫、不正の事態に対処」するためで、集団的自衛権の行使は憲法上許されないというのが結論です。
 この事について、阪田元法制局長官は、朝日新聞のインタビューで「見解はあくまでも全体で判断すべものだ」「集団的自衛権を使うのは、日本が武力攻撃を受けていない状況が前提になる。日本が攻撃を受けていないのに、国外で起きている事態がどうして『国民の権利を根底から覆す事態』になるのか理解できない」と述べています。
 また、柳沢元法制局長官は、共同通信のインタビューで「集団的自衛権行使容認にすり替えるのは、幸福追求の権利どころか、政府の国民の幸福追求権を破壊させることにつながりかねない」と述べています。
 更に、古賀元幹事長は、雑誌「世界」で集団的自衛権の行使容認「過去の戦争への反省もなく、深みのある議論もなく、先人や先達が積み重ねてきた選択への敬意もなく、またそれによってもたらされることへの責任と覚悟もないままに、この解釈改憲を実行するならば、将来に大変な禍根を残すであろう」と述べています。
 山根氏は、安倍政権の閣議決定を「保守政治の矜持の欠片もない」と厳しく批判すると同時に、「閣議決定だけで自衛隊を動かせるわけではない」今後の「法案とのたたかいがきわめて重要」と指摘しています。
 集団的自衛権行使容認の閣議決定は、「将来に大きな禍根を残す」ものであることは明白です。
 閣議決定を具体化させないよう安倍政権を国民の目で厳しく監視していきましょう。
 また、9条を守る運動を強めていきましょう。
 集団的自衛権行使容認の閣議決定について改めて皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

家族狩り第5部-まだ遠い光

 天童荒太さんの「家族狩り」を読んでいます。

 現在、完結編の第五部「まだ遠い光」です。

 刑事の馬見原にある女性が語るセリフに考えさせられました。

 「事件そのものをなくす気はどうなのよ。経済が背景にあるならさ、格差を減らすこと考えずに、事件のあとばかり走り回って、意味あんの。生きてゆく環境、どんだけ悪くしても、取り締まりを強めりゃ、少年犯罪は減ると本気で思ってんの。」「原因になる問題もあわせて考えなくてさ、屏を高くしただけ防げんの?」

 「あんた主権在民って言葉、知ってんの。民主主義の国の人間なんだろう。市民の一人一人に主権があるってことはさ、市民より上に偉い奴がいないって主義だよ。」「お偉いさんに任す、リーダーに導いてもらうなんて言っている時点で、もう民主主義を放棄してんだから」

 「いろんな人のどうにもならない悩みを背負ってみなよ。この国の隅っこにいる、弱い人たちの苦しみを、自分のことみたいに担ってゆきなよ。それでも自分には、これしかできないって・・・恐る恐る足を踏み出す人が、あたしは好きなんだよ。」

 私は、この下りを読んで、大学時代に学んだ田中昌人先生の「発達保障論」を思いだしました。

 人間の発達は、「個人」と「集団」と「社会」の三つの系が相互連関している。

 だから、一人ひとりの発達を保障するためには、個人だけではなく集団や社会にも働きかけていくことが必要だ。

 私の理解ではこのような理論だったと思います。

 私は、大学で社会福祉を学び、何らかの福祉労働に携わることを想像しながら、その対象が子どもであっても誰であっても、その対象を取り巻く集団や社会を変えていく活動をも行っていこうとこの理論を学びながらあれこれ考えた当時のことを思い出しました。

 そして、天童さんの文書を読んで、「この国の隅っこにいる、弱い人たちの苦しみを、自分のことみたいに担ってゆく」生き方を今後も続けていきたいと決意を新たにしました。

 この夏は、天童荒太さんの世界に浸りたいと思っています。

 「家族狩り」の次は「悼む人」を読もうと思っています。