月別アーカイブ:2013年8月

里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で動く

 PTAの研修会への行き帰りは読書に勤しみました。

 相葉英雄の「共感」を読了し、「血の轍」を後半まで読みました。

 相葉英雄さんの本の感想は、後日に譲ることにします。

 金曜日の分科会会場の桑名市民会館の喫茶店で週刊現代を見ていると、「里山資本主義」という本が面白いと書いてありました。

 全体会の帰り、名古屋駅近くの高島屋百貨店の中にある三省堂書店で、角川ONEテーマ21(新書)、藻谷浩介さんとNHK広島取材班による「里山資本主義―日本経済は『安心の原理』で動く」を買い、新幹線の中で、半分以上読み、今日までにほぼ読み終わりました。

 この本では、マネーに依存しないサブシステムとして「里山資本主義」が提案されています。

 この本の中には、中国地方の里山を舞台にした新しい経済システムの構築の例として、私が昨年訪れた岡山県真庭市の例が出てきます。

 県内では、周防大島町でIターンした青年夫婦がジャム屋をはじめてことが紹介されています。

 更に、藻谷浩介さんによる「中間総括『里山資本主義』の極意―マネーに依存しないサブシステム」は中国地方の中山間地域に生まれた私にとって、また、地方自治体の議員としての私にとってとても元気が湧く内容でした。

 藻谷さんは、里山資本主義は、マネー資本主義への三つのアンチテーゼだと述べています。

 一つは、「貨幣換算できない物々交換」の復権だと述べています。

 「マネー資本主義に対するサブシステムである里山資本主義では、貨幣を介さない取引も重視する」と説明しています。

 二つは、規模の利益への抵抗だと述べています。

 「システムがうまく回っている間はいいが、何か齟齬があると、はるか広域にわたって経済活動が打撃をうける」。そこで、サブシステムとしての里山資本主義の必要性を説いています。

 三つは、分業の原理への異議申し立てだと述べています。

 「実は里山資本主義的な一人多役の世界は、マネー資本主義の究極の産物ともいえるコンビニエンスストアの中にも実現していたのだ」と説明しています。

 NHK広島取材班の井上恭介さんの「『マッチョな20世紀』から『しなやかな21世紀』へ―課題先進国を救う里山モデル」の章も参考になります。

 「みんながみんな世界と戦う戦士を目指さなくてもよい。そういう人も必要だし、日本を背負う精鋭は『優秀な勇者』でなければならない。しかし、その一方で地域のつながりに汗を流す人、人間と自然が力を合せて作り上げた里山を守る人もいていいし、いなければならない」

 このくだりは、中山間地域で生きて来た私の心を掴みます。

 マネー資本主義の勇者こそ、すばらしい人間だ、里山で暮らすより勇者たれ、という風潮を私は感じながら育ってきました。

 里山を守る人に価値があるし、未来があるという論には元気がでます。

 藻谷さんの章の「地域振興三種の神器でも経済はまったく発展しなかった」のくだりも教訓的です。

 高度成長期以降の地域振興の三種の神器は、「高速交通インフラの整備・工場団地の造成・観光振興」と藻谷さん。

 藻谷さんは、「地域振興の三種の神器をもってしても、中国山地の経済はまったく発展しなかった」と評価します。

 そして、藻谷さんは、「マネー資本主義の恩恵を地域に呼び込む20世紀型の装置である、高速道路だの誘致工場だのが機能しないことを、全国に先んじて思い知らされずにはすまなかったからこそ、里山資本主義が21世紀に活路であることに気付く人々が最初に登場し始めたのだ。」と述べています。

 私は、この本を読んで中山間地域に生まれ育ったことに喜びを感じました。同時に議員として、中山間地域の再生にこそ、山口県の未来があることを実感しました。

 県内の里山で、様々な努力をされている方々に学び、そのネットワークを広げるなかで、山口県の新たな産業政策を再構築する必要があることを認識しました。

 山口県の再生のために、どのような道があるのかまでイメージできませんが、考える視点について、とても刺激を受けた本でした。

 「里山資本主義」を読まれたみなさん。感想をお聞かせ下さい。

 里山・中山間地域で努力されている皆さん、実践をお聞かせ下さい。 

 

 

萩3地区に応急仮設住宅着工

 山口県は、22日、災害救助法に基づき、萩市の3地区に、応急仮設住宅を建設することを決めました。

 これは、20日に、萩市からの要請を受けて実行するものです。

 建設箇所及び建設戸数は、萩市須佐地区(旧奈古高校須佐分校)11戸。江崎地区(田万川コミュニティーセンター)17戸。小川地区(下小川ふれあいセンター)12戸。合計40戸です。

 実施主体は、県で、2億6千万円の費用で、24日に着工され、来月21日に完成する予定です。

 入居対象は、原則、住家が全壊又は流出し、自らの資力では住宅を得ることが出来ない世帯で、供与期間は、建設完了から2年以内となっています。

 応急仮設住宅が県内で建設されるのは、1983年の豪雨災害以来、30年ぶりのことです。

 私は、12日に行われた臨時議会で、応急仮設住宅の早期建設を求め、渡辺健康福祉部長は「今、被災者の入居に対するニーズ、そして適地の選定など行っている。萩市の意向を踏まえて対応していく」と前向きな答弁を行っていました。

 私は、応急仮設住宅の建設を求めてきたものとして、今回の住宅着工を喜んでいます。

 引き続き、豪雨災害の被災者支援に取り組んでいく決意です。様々な要望をお聞かせ下さい。

日本PTA全国研究大会みえ大会から帰ってきました。

 今、日本PTA全国研究大会みえ大会から帰ってきました。

 昨日は、桑名市民会館で行われた「地域連携」の分科会に参加しました。

 オープニングは、水郷輪中太鼓の演奏でした。

 中高生による水郷輪中太鼓は勇壮な演奏でした。

 次に、元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さん、作家の石川結貴さん、四日市大学副学長の岩崎恭典さんが記念講演を行いました。

 私は、元NHKアナウンサーの村上さんのファンです。「ラジオビタミン」「命の対話」などでの村上さんの話を思い出します。

 村上さんは講演の最後に、「子どもたちに、命は自分一人のものではないこを伝えたい。バトンを受けて今の命があることを知ってほしい。」と語りました。大切な話だと思いました。

 今日は、伊勢市の三重県営サンアリーナで全体会が行われました。

 オープニングは、伊勢神宮おかげ横丁の神恩太鼓の演奏でした。

 おかげ横丁の神恩太鼓の演奏も心に響く演奏でした。

 開会行事では、大会宣言が採択されました。

 三つの「わ」を大切にしたPTA活動にしようと宣言

 三重にちなんで3つの「わ」を実現しようと宣言されました。

 3つの「わ」とは。

 「輪」―家庭・学校・地域が連携して手を取り合うPTA活動

 「話」―子どもたちの夢について語り合うPTA活動

 「和」―未来ある子どもたちに和の大切さを伝えるPTA活動

 大切な3つのわだと思います。西宇部小学校PTAでも実践したいと思います。

 ヴァイオリニストの川井郁子さんの演奏とお話に8000人の参加者が魅了されました。

 川井さんは、子どもの頃の話をされました。

 「ぼーっとしている子どもで、親が担任に相談しました。担任の先生が、『この子は大丈夫』と毅然と言った言葉が未だに私を励ましている」

 子どもを信頼することが大切ですね。

 川井さんは、出産した時のことを話されました。

 「子どもを産んで、自分の価値が肯定されたことを実感した。我が家に神がやってきたような感じがした」と語りました。 

 我が子のことを新鮮に見つめ直すことができました。

 山口県から参加した方々とも交流し、充実した二日間でした。

 明日からのPTA活動に生かしていきたいと思います。

 私を三重に送っていただいた宇部市PTAの皆さんと主催された三重のPTAの皆さんに感謝します。

第61回日本PTA全国研究大会みえ大会に参加してきます

 第61回日本PTA全国研究大会みえ大会が23・24日に行われ、宇部市PTA連合会から参加します。

 明日は、桑名市で行われる地域連携の分科会に参加します。

 元NHKアナウンサーの村上信夫さんのお話がお聞きできるのが楽しみです。

 明後日は、伊勢市で行われる全体会に参加します。ヴァイオリニストの川井郁子さんの演奏やお話が楽しみです。

 今日は、鈴鹿市に住む大学時代の友人と食事をする予定です。

 私にとって、この夏の大きなイベントです。しっかり学び、しっかり交流してきたいと思います。

 そういうことで、明日のブログはお休みします。

 フェイスブックは、更新していますので、藤本一規で検索してみて下さい。

 それでは、三重県に行ってきます。

維新百年記念公園ラグビー・サッカー場の利用状況について

 県民の方から、維新百年記念公園ラグビー・サッカー場の利用状況について問合せを受けました。

 先日、県都市計画課から調査結果が提出されましたので報告いたします。

 維新百年記念公園ラグビー・サッカー場の稼働可能日数は、年間、概ね60日となっています。

 その理由は、芝生保全のためということでした。

 5月~9月(芝生の活動時期)は、①1日の使用につき、1週間の間隔を空けることとしている。②2日連続まで使用可能であるが、その場合2週間の間隔を空けることとしている。とのことでした。

 10月~4月(芝生の養生時期)は、①1日の使用につき、2週間の間隔を空けることとしている。②2日連続まで使用可能であるが、その場合3週間の間隔を空けることとしている。とのことでした。

 その結果、年間の稼働可能日数は60程度になってしまうとのことでした。

 稼働可能日数に対する稼働実績日数は、平成22年度が60日の可能日数に対して47日の実績日数で、稼働率は78.3%。

 平成23年度は、同じく60日に対して46日で、稼働率76.7%。平成24年度は、66日に対して、66日で100%。

 今年度(7月末現在)で、26日に対して26日で100%となっています。

 平成22・23年度は、国体開催により、貸出しを調整した結果、稼働率が低くなったと説明しています。

 私は、稼働率よりも、稼働可能日数がそもそも60日程度ということに疑問を持ちました。

 私は、県都市計画課に、他県の同じような県立ラグビー・サッカー場において、稼働可能日数が何日になっているのかの調査を依頼しました。

 調査の結果が出ましたら報告します。

 ラグビー・サッカー関係者や芝生に詳しい皆さん、年間稼働可能日数が60日程度であることをどうお考えですか、お教え下さい。

県道宇部船木線で要望実現

 県道宇部船木線に関して、二つの要望が私に届けられました。

 一つ目は、宇部市船木、下田橋バス停付近の歩道に草が覆っているので刈ってほしいという要望です。

 要望を県宇部土木建築事務所に伝えたところ、今日から草刈りが始まりました。

 草刈りが行われた県道宇部船木線下田バス停付近

 二つ目は、山陽小野田市有帆、有帆バス停付近の車道に窪みがあるので埋めてほしという要望です。

 要望を県宇部土木建築事務所に伝えたところ、今日にも埋め戻し工事が行われる予定とのことです。

写真上の車線に窪みが。今日にも工事実施の見込み。

 引き続き、皆さんの身近な要望にも応えていきたいと思います。皆さんの要望をお聞かせ下さい。