月別アーカイブ:2009年10月

山口県でも不正経理が明らかに

 昨日の毎日新聞、今朝の各社の新聞に、不正経理問題の記事が掲載されていました。

 新聞報道には、会計検査院の調査の結果、今年度26府県2政令市から20数億円の不正経理が発覚したと書かれてあります。

 その中に、山口県が入っていたのです。

 私は、過去の議会で数回、不正経理問題を取り上げました。県は一切問題はないと強弁していましたが、「やっぱりか」の感です。

 会計検査院は、不正経理の方法を①預け(物品を架空発注して代金を業者に保管させる)②「一括払い」(代金を払わず納入させ、後で別の名目でまとめて払う)

 ③「差し替え」(発注した物品と異なる物品調達を装い翌年度に納入させる)④「翌年度納入」(年度内の物品調達を装い翌年度に納入させる)

 ⑤「前年度納入」(前年度の物品調達について現年度の調達を装う)⑥「不適切な賃金の支払い」(補助対象外の業務をした臨時職員の賃金を補助金で支出)

 ⑦「不適切な旅費の支払い」(補助対象外の業務をした職員の旅費を補助金で支出)

 の7つに分類して、国土交通省と農林水産省から交付された補助金の支出を対象に03年から07年度分を検査したようです。

 山口県は、どのような補助金でどのような不正経理が行われていたのでしょうか。

 今回指摘をされた不正経理が08年以降も行われていなかったのでしょうか。

 また、他の省庁から補助金で不正経理は行われていななったのでしょうか。

 私は、決算特別委員会委員です。連休明けに不正経理についての説明を受けたいと思います。

 この問題で、皆さんのご意見をお聞かせください。

9月県議会が閉幕しました。

 本日、9月県議会が閉幕しました。今議会の議案で、県民が最も注目したのは、「山口県立高等学校等条例の一部を改正する条例」でしょう。

 結果は、自民党、公明党、県政クラブ、新政クラブ、無所属クラブの賛成多数で可決されました。

 民主・連合の会、日本共産党、社民党が討論に立ちましたが、全ての会派がこの問題に多くの時間を割きました。

 北浦3校統合問題では、6000名を超える反対署名が提出されました。山口県でいえば30万人が署名にサインした計算になります。

 2校で反対が強く実行できなかった統合を3校で行う、それも超スピードで。禍根を残したこの決断を、私は今後とも見守っていきたいと思います。

 前進した問題の第一は、「日米FTA問題に関する意見書」が全会一致で可決したことです。

 「国におかれては、国内自給率の向上による食料安全保障の確保と農業・農村の多面的機能の発揮のため、日米FTA農業交渉を促進しないよう強く要請する」との山口県議会の意思が国に届けられます。

 今議会も様々な議論が行われた議会でした。さあ、私の次なる任務は、11月5日、6日、9日に行われる決算特別委員会です。

 早くから準備をして、大いに議論を行っていきたいと思います。引き続き、皆さんをお声をお聞かせください。

風が強く吹いている

 三浦しをん著「風が強く吹いている」を読んでいます。この小説は、箱根駅伝への出場を学生たちが目指すものです。

 近く映画も上映される予定で、それも楽しみです。

 実は、私は、駅伝選手だったのです。陸上部には属したことがないのに駅伝には、数多く出ているのです。

 まず、中学生時代。私の通う楠町立吉部中学校は、全校生徒60名程度の小規模校でした。男子は野球部と剣道部だけ。私は野球部でした。

 厚狭郡では、年1回、学校対抗の駅伝大会があり、それも会場が吉部地域でした。冬になると野球部を中心に臨時の駅伝部が出来て練習に励んでいました。

 当然、厚狭郡の中学校の中で、一番の小規模校だった吉部中学校が、私たちが3年生の時に、準優勝したのです。

 私は、その時のことを文章にまとめてこれも郡の弁論大会で発言したこともありました。

 そして、高校生時代。私は県立厚狭高校に進みました。私はサッカー部に所属していました。陸上部はあったのですが、人数が足りなくて、駅伝大会前だけ、私は臨時の陸上部員でした。

 そして、県の高校駅伝大会に、出場しました。当時は、宇部市から阿知須町を折り返すコースでした。常盤公園がスタートゴールだったと思います。

 3年生の時、私は、1区の次に、早い選手が集まる確か3区でした。確か宇部興産中央病院から阿知須の折り返し地点まで走りました。

 走り始めてすぐに靴の紐がとけて、「止まって結ぼうか」と思いながら走っていたのを今も思い出します。

 練習よりタイムは良かったのですが、二人くらいの選手に抜かれました。25チーム程度の出場があったと思いますが、確か18位ではなかったかと思います。

 前にも後にも選手がいないとまさに自分との闘いです。自分の体と足が一体の時は調子がいいのですが、体は前に行こうとするのですが、足がついて来ない、足が空回りするような時もあったなあと思いだします。

 また、襷を受ける前の緊張感をこの小説を読みながら思い出しました。

 元駅伝選手として、わくわくしながらこの小説のページをめくっています。

 10代の頃、長距離をやっていたことが今も生きているなと思いこともあります。

 議員活動も議会の準備も「粘り強さ」が求められます。その時にあきらめない気持ちは、10代のころに養われたのかも知れません。

 9月議会はいよいよ明日で終わりますが、12月議会までの間に、決算特別委員会の委員として発言をしなければなりません。

 昨日から準備を始めましたが、特別委員会でも粘り強さを発揮して県民の願いを届けていこうと思っています。

 皆さんの中に、元駅伝選手がおられたら、共感のメールをお待ちしています。

山陽小野田市3議席に躍進

 4日投票が行われた山陽小野田市議選挙で、日本共産党は、2議席から3議席に躍進しました。

 この結果、議席占有率は、7.4%から12.5%へと前進しました。

 選挙期間と9月県議会が重なり、十分応援に行けませんでしたが、とても喜んでます。

 特に山陽地域の問題では、厚狭高南北統合問題やこの度の豪雨対策の問題で議会質問などを行ってきました。

 ですから、山陽地域での議席回復、下瀬さんの当選は、本当によかったと思います。

 これからも、山陽小野田市で県政に関わる問題について市議団の皆さんと一緒に発言を続けていきたいと思います。

 山陽小野田市政に関わり皆さんのご意見やご要望をお寄せください。

 

総務政策委員会二日目の審議終わる

 今日、総務政策委員会の二日目の審議が終わりました。

 まずは、県が募集していた公募型アウトソーシングの結果について質問しました。

 県は、知事部局が所管する事務事業全般を提案の対象として、民間の外部委託等の計画の募集を8月31日に締め切りました。

 その結果について訊ねたところ村田人事課長は、「窓口業務など、18件の提案があった。来年2月に採否を公表し、事業実施者の選定を行う」と答えました。

 私は、大阪府で実施された自動車税の催告業務の外部委託の状況を詳しく報告し、アウトソーシングの問題点を指摘しました。

 第一に個人情報の漏えいが心配されるという点です。第二に、行政サービスの向上に本当になるのかという点です。第三は、官製ワーキングプアを拡大するという点です。

 私の指摘に対して、村田課長は、「外部委託するかどうかをこれから決める段階である。指摘された意見を踏まえて慎重に対応したい。」と答えました。

 次に、基地問題に関して、米軍人の基地外居住の問題を取り上げました。

 岩国市の米軍人5203人の内、基地内に4350人、基地外に853人が居住していることが防衛省の調査で明らかになりました。

 私は、犯罪防止の観点から基地内居住をすすめるべきだと質しました。

 小松岩国基地沖合移設対策室次長は、「岩国飛行場には提供施設として732戸の住居がある。この住居は改修中を除いて空きがないことが明らかにされた。米側が独自に整備した家族住宅の戸数は明らかにされなかった。」と答えました。

 私は、「基地外の853名が入居出来る施設が基地内にないのかどうか調査すべきだ」と質しました。

 小松室次長は、「米側が独自に整備した家族住宅の戸数などを照会したい」と答えました。

 本日は、委員会採択も行われました。

 その中に、私は、今議会に山口県商工団体連合会婦人部協議会が請願者として提出された「所得税法第56条の廃止を求めることについて」の採択が行われました。

 自民党会派は、「税の根幹に関わる問題であり、国で十分議論すべき問題」として採択に反対であると発言しました。

 私は、「中小業者の家族従業員の地位を低めている根底に所得税法第56条の廃止は当然」として採択すべきであると発言しました。

 採択した結果、採択すべきとしたのは、共産党の私と民主党の吉敷議員の二人でした。

 結局、請願は、自民党県議の反対多数で、不採択となりました。

 今委員会でも様々な問題について議論を行いました。引き続き議論を深めていきたいと思います。

 

総務政策委員会の1日目の審議終わる

 今日から県議会の委員会審議が始まりました。私は、総務政策委員会の初日に、様々な問題で議論を行いました。

 今日、私が取り上げた問題の第一は、管財課が発注した県庁関係の入札についてです。

 この入札の中に、「県庁昇降機設置定期保守業務」があります。この入札結果を過去5年遡って検証して驚きました。

 指名競争入札に毎年6社同じ業者が参加し、落札業者が総べて同じ「日立ビルシステム」でした。更に驚いたのは、落札金額が、1637万4960円と5年連続同一金額であったということです。

 H16年に山口県で「清掃談合」が明らかになりました。その時に、公正取引委員会は、入札参加業者に課徴金の納付命令を出しました。

 課徴金の中には、同一業者が同一額で落札していた入札が多数含まれていました。つまり、公正取引委員会は、同一業者が同一額で落札することを違法と見なし課徴金の納付命令を出したのです。

 ならば、この入札についても「談合」を疑い、調査する必要があるのではないかと私は質しました。

 秋本管財課長は、「全国の実態調査」を約束しました。そして、岡田総務部長は、「県民に誤解を与える入札であるなら検証が必要」と答えました。

 更に、S60年にこの業務委託が始まって以来、連続してこの会社が受注し続けていることも明らかになりました。

 私は、管財課が、県庁改築後S60年から10件の業務委託を行っているが、その中で、同一業者が連続受注しているケースは何件あるのかと質しました。

 秋本管財課長は、2件は随意契約で、8件は競争入札。競争入札の内の5件は、S60年から契約業者が同一であることを明らかにしました。

 私は、管財課全体の委託契約の問題点を整理する必要があると質しました。

 秋本課長は、「全国の状況も調査し、管財課派発注の委託契約を12月議会までに検証したい」と答えました。

 次に私は、非常勤嘱託職員の問題を取り上げました。

 私は、非常勤嘱託職員で10年以上勤務している方が何人いるのか質しました。

 村田人事課長は、「28人。最長は、35年。」と答えました。

 その中で、消費生活センターの消費生活指導員の3名が含まれていました。私は、消費生活指導員の正規と嘱託職員の数を聞きました。

 村田人事課長は、「消費生活指導員は全体で11名。正職員が2名で非常勤嘱託職員が9名。」と答えました。

 私は、消費者庁設置法案の参議院の付帯決議の重要性を指摘しました。

 付帯決議には、「地方公共団体における消費者行政の一層の充実を図るため、正職員化を含め雇用の安定を促進するための必要な措置を早急に講じること。」とあります。

 この立場を県行政に生かすべきだと私は主張し、「非常勤嘱託職員の生活指導員の処遇を改善し、正職員化を進めるべきだ。」と質しました。

 これに村田人事課長は、「消費者庁設置法成立の動向を注視し、今後の対応を考えたい。」と答えました。

 今日は、充実した議論が出来たと思っています。明日もよく準備をして精力的に議論を行っていきます。

 さあ、これから明日の準備です。