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厚東川通信No215(2007年10月15日)

県議会厚生委員会で藤本県議が質疑を行う

食中毒指導の徹底を

行政処分のあり方についての検討を約束

 藤本県議は、県議会厚生委員会で質疑を行いました。環境生活部関係では、食中毒の対応について質問を行ないました。
 湯田温泉のある旅館は、H十四年と十七年と今年九月に食中毒を発生させています。県は、食中毒を起こした業者に対して、三日から七日間の営業停止をさせる行政処分をすることが出来ます。藤本県議は、「これだけ食中毒事案を頻発させている業者に対して、今回の事案への行政処分が、三日間の営業停止というのは甘いのではないか。」「今回の事案の影響は、当該業者にとどまらず、湯田温泉全体、山口県の観光に全体に及ぶ問題。食中毒の再発防止に万全を期すべきだ。」と指摘しました。
 これに、森生活衛生課長は、「行政処分については、今後は法の趣旨に基づいてどういった取扱いができるのか検討していきたい。」「事業者への指導については、これまで行ってきた食品衛生責任者や調理従業者等への衛生教育に加え、旅館組合等を通じて、経営者を対象とした講習会を行うなど強化していきたい。」と答えました。

真締川と時雨川の合流点、道路嵩上げを 

 藤本県議と時田宇部市議は、県河川真締川と市河川時雨川との合流地点で、道路が冠水する箇所の改善を県宇部土木建築事務所に要望しました。担当者は、「市とも協議し、住民の意見も聞いて対応を検討したい。」と答えました。先日、県と市の担当者が当該住民の意見聴取を行いました。

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大雨の時に冠水する道路

9月議会報告シリーズ②

上関原発に関わる諸問題

 藤本県議は、中国電力が設置を進めている上関原子力発電所問題を取り上げました。藤本県議は、中電は、詳細調査の一環である「音波探査」を開始し、「十一月までに詳細調査を終え、本年度中に、国へ原子炉設置の許可申請をしたい」と言っている。しかし、係争中の土地が残され、この地点も含め詳細調査を十一月までに完了することは不可能と思うがどうかと質しました。これに、和田商工労働部長は「中国電力からは、旧四代区有地に係る最高裁判決の時期により、詳細調査の終了時期が延びる可能性もあると聞いている。」と答えました。
 また、藤本県議は、上関原発の知事意見のチェック体制に関連して「耐震安全対策の問題について、いち早く専門のチェック体制を構築すべきだ。」と質しました。これに和田商工労働部長は、「事業者が原子炉設置許可申請を提出し、国が審査に入る段階で体制を整えることになると思う。」と知事意見のチェック体制を設置する時期について言及しました。

一気


十月九日の議会閉会日、私は、反対討論にたちました。今議会、日本共産党県議団は、八議案に反対しました。日本共産党議員団以外の全ての議員は、全議案に賛成しました▼反対した議案には、宇部湾岸線の建設に関わるものがあります。私は、「県予算は逼迫し、マイナスシーリングで編成作業が行われている中で、山口県財政の新規道路建設のための浪費は目に余ります。県道路予算の中でも特筆すべき高価な道路となっている宇部湾岸線の大幅見直しを強く主張し、本議案に反対します。」と討論しました▼議会は、行政のチェック機関です。議案が採択される以上、一つ一つを検証することは当然です。仮に、最初から議案への賛成が決まっているのであれば、議会は形骸化してしまいます。議会の役割が、発揮されるよう、議員の一人として目を光らせていきます。

安穏としておれない

 夕方のNHKラジオに、作家の雨宮処凛さんが出演されていました。テーマは格差社会。雨宮さんは、「2週間、何も食べられず、水だけですごした派遣の若者」や「毎日、18時間労働を2年間続けた弟さん」の話しをされました。

 雨宮さんは、雇用が崩壊している日本の実情を暴露されました。

 昨日、「和光同塵」と書きましたが、もっともっと議員として、住民の皆さんと同塵して、議会に、生の声を届けていかなければなない。「安穏としていてはいけない」と、雨宮さんに檄を飛ばされたような気持ちになりました。

 雨宮さんは、32歳。自らもフリーターの経験のある作家です。私は、雨宮さんの話を聞きたくなりました。山口県で雨宮さんの話を聞く機会を作りたいと思いました。共感していただける方はご一報ください。

和光同塵

 昨日の読売新聞に、特別編集委員の橋本五郎さんのコラムが掲載されていました。テーマは老子と政治。福田首相の座右の銘は、「光而不燿」だとあります。『老子』58章にあるそうです。己に知恵の光があっても、ことさら人にむかって輝かすことはしないという意味だそうです。

 24章には、「跂(つまだ)つ者は立たず、跨(また)ぐ者は行かず」とあるそうです。つま立ちすると、一時的に背は高くなる。しかし、そのような不安定な状態は持続できない。大股で歩くと一時は早く進む。しかしすぐ疲れて長続きしない。橋本さんは、この言葉は、「安倍内閣が想起される」と述べています。

 私が、これだと思ったのは、「和光同塵」でしょうか。56章にあるそうです。「其の光を和らげて、其の塵に同ず」

 己の知恵や才能を世にあらわそうとせず、その光を内に包んで和らげ、世俗の塵に同調する。

 「指導者然と構えて人を見下すような態度をとってはならない。聡明・英知を内に隠しながら衆人の中にとけこみ、囚人と苦楽を共にする。そうすれば知らず知らずのあいだに人々の敬愛を一身に集めるようになるだろう。」と橋本さんは解説しています。

 私は、当然、「和光同塵」とはいきませんが、こうありたいと思える言葉です。

 今日は、朝から、自治会の「ふれあいまつり」です。この言葉を胸に今日も一日を過ごしたいと思います。

保育園の運動会が終わりました。

 昨日夕方は、知事とのふれあいトークが宇部市で開かれ、参加しました。「地球温暖化」がテーマでした。私も委員会で取り上げましたが、県独自の個人住宅などに対する太陽光発電施設の助成金を創設してほしいとの要望が出されました。県は、是非、決断すべきです。

 また、公共交通機関の維持・拡充についても多くの方から指摘されました。特に山口県は、中山間地域が多く、切実な課題です。地球温暖化という大きな視点で考えても必要な施策です。この問題は、国での政策の再構築が必要な課題ですが、同時に、山口県としても今進めている政策を更に前進させていく必要があります。

 今日は、保育園の運動会でした。三男にとって最後の運動会です。恒例の竹馬も失敗せずに出来ました。特に、成長を感じたのは踊りでした。みんなの中心になって実に生き生き踊っている姿を見て頼もしく感じました。

 午後から妻が映画に行きたいというので、子守り方々、久々に、家でゆっくり過ごしました。大半を先日観た映画の原作「クローズド・ノート」を半分読みながら過ごしました。映画同様、綺麗なストーリーに心洗われています。

 あとがきに「本作中に、筆者の手によるものではない文章を入れていることについて記しておきます。」という一文がありました。筆者の雫井脩介さんのお姉さんは、数年前に不慮の事故で亡くなられたそうです。ご結婚される前に小学校の先生をされていて、ご実家に残されたお姉さんの遺品がモチーフになって、本作品が出来たそうです。

 「3月23日、お別れ会第三部が終わってしまいました。正直言って、私はこの日が来てほしくないという気持ちでした。みんなで作ったくす玉に34本のひもをつけて、みんなで引っぱろうというアイデア、くす玉がわれたら、みんなで「ありがとう・さよなら」を歌おうというアイデアが出たとき、思わず『さんせい!』とピースサインを出していました。自分が先生だということをすっかり忘れていました。でもきょう、くす玉がわれたとき、何だか胸がいっぱいでした。歌も歌えないくらいに・・・どうしてこんな気持ちになったのかなあ。たぶん、あなたたち太陽の子が、とってもすばらしい子どもたちだったからでしょうね。そして4年2組という学級が大好きだったから・・・」

 この一文は、雫井さんのお姉さんが遺された言葉そのものだそうです。

 お姉さんの遺志が、この作品に息吹を与えています。

 そう、作品中の先生の名前は、真野伊吹。実は、私の娘も伊吹です。

 偶然ですが、この点からも、この作品には運命的出会いを感じます。

 この作品に出会えて本当によかったです。他の雫井脩介作品も読んでみます。

教育とは何か

 映画「クローズド・ノート」を観ました。今年観た映画の中では最高。わが人生で観た映画の中でも5本の指に入る映画ではないかと思います。私の映画の評価の基準。第一は、涙が出る。この映画は大いに泣ける映画です。第二は、途中でトイレに行きたくなる。わくわくする緊張感のあまり、私は、感動する映画ほど、途中で一度、トイレに行きたくなるのです。この映画もそうでした。

 ストーリーも綺麗です。配役もそれぞれ引き立っていてすばらしかったです。特に、沢尻エリカ、竹内木結子が、この役にはこの人しかいないという感じでした。

 恋愛ドラマと言ってしまえばそうなるのですが、しっかりと人間どう生きるかがテーマに据えられている映画です。最後に、明るさも示し、観た後、爽やかな気持ちにさせてくれる映画です。宇部市ではシネマスクエア7で上映していますので、是非行ってみてください。

 夜は、金八先生を観ました。私は、近藤真彦と同級生。金八第一期生の世代です。あれから約30年。私たちは、我が子が中学生になる世代になりました。昨日も、学校の選択制の中で教育はどうあるべきかがテーマでした。

 ドラマの中で、「イラクでは1年間に2万7千人に人が戦争で死んでいる。日本では、1年間で、3万2千人の人が自殺している。この国は、戦場よりも厳しい世界なのだ」と金八先生が語るシーンがありました。

 また、「なぜ生きるのかわからないと人間は生きていけない」と金八先生が語っていました。

 なぜ生きるのか模索している社会の中で、競争を激化させる教育を進めることが、得策でしょうか。現状を悪化させるだけではないでしょうか。

 冒頭紹介した映画も竹内演じる伊吹は小学校の教師です。不登校の子どもに何度も働きかけます。右手で左胸をたたき「生きる力を信じよう」と自分に言い聞かせるシーンが印象的でした。

 どの子にもある「生きる力を信じ、生きる力を伸ばす」のが教育ではないでしょうか。

 昨日は、教育とは何か、生きるとは何かを考えた一日でした。

訪問者が2万人を突破しました。

 現時点で、わがブログの訪問者が、20210名になりました。昨日か、一昨日に2万人を突破したのだと思います。ブログの開設が、昨年の12月28日、今年の1月24日からカウントを始め、6月23日に1万人を突破。最初の1万人は、半年かかりましたが、1万から2万へは、3月半で達成できたことになります。内容はともかく議会中は、アクセスが増えます。「その時だけは」という県庁の方もおられるのだと思います。それもありがたいことです。

 今後も、愚直に、可能な限り毎日の更新に努め、等身大の自分を残していきたと思います。今後ともご愛顧よろしくお願いいたします。

 今月は、月末に、議会の企業会計決算委員会があります。来週は、会派の視察もあります。議会モードが今月一杯まで続きます。今週ぐらいは少しゆっくりしようと思い、今から映画に行こうと思います。その映画は、「クローズド・ノート」です。行定監督、沢尻エリカ主演です。

 なぜこの映画かと言えば、原作者が「雫井脩介」だからです。彼の作品は、今「犯人に告ぐ」を読んでいる最中ですが、今注目されている作家の一人です。同時代の作家の作品も読んでみたくなり、議会が終わって本屋で購入しました。

 実は、今読んでいる「犯人は告ぐ」も瀧本監督、豊川悦司主演で映画化され、今月末に封切られます。「クローズド・ノート」の次には、「犯人に告ぐ」を観に行こうかなあと思っています。