昨日、宇部市立厚南中学校の入学式が行われました。
私は、135名の新入生を前に、PTA会長として挨拶を行いました。
私が行った挨拶の要旨は以下の通りです。
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厚南中学校に入学した新入生の皆さんご入学おめでとうございます。
保護者の皆さんにお喜びを申し上げます。
私は大学で「社会福祉」を学んだ、文系の人間ですが、ここ最近、静岡大学大学院教授で植物学者の稲垣栄洋(いながきひでひろ)さんの本を読んで様々な事に気づかされています。
植物の果実は、なぜ赤いのか。稲垣さんはこう書いています。
「植物が果実を赤く色づかせるのは、果実を目立たせて鳥などに食べてもらうためです。鳥は熟した果実といっしょに種子も食べてしまいますが、食べられた種子は、消化されることなく鳥の消化器官を通り抜け、糞に混じって外に排出されます。この間に鳥は移動し、種子は遠くにばらまかれます。動けない植物は、鳥の力を借りて分布を広げているのです。」
長年、植物を研究してこられた稲垣さんは、こう書いています。
「脳のない植物に知恵がないと考えるのは、脳を発達させた人間の勝手なものの見方だと植物は笑っていることでしょう。脳はなくても植物は水を求めて根を伸ばします。光を求めて芽を伸ばし、季節を感じて、ちゃんと正しい時期に花を咲かせます。自然のしくみを理解し、自然の摂理の中で生きているのです。」
「生きているということは、植物も人間もまったく同じです。」と稲垣さんは述べ、最後にこう書いておられます。
「けっして人間の生き方が高級で、植物の生き方が低級ということはありません。」
ましてや、人間同士の生き方に高級も低級もないと私は思います。
人間に高級や低級がないこと、動物や植物と比較しても高級や低級がないことを理解するためには、相手のことを知ること、相手から学ぶことだと思います。
新入生の皆さん、厚南中学校でしっかり学んで世界を大きく広げて大きく成長してください。分からないことは、先生にしっかり聞いてください。
PTAは皆さんの成長を応援しています。
最後に、保護者の皆さんに、PTA活動へのご理解とご協力を心からお願いいたしまして、PTAを代表しての挨拶といたします。
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新入生が成長できる教育環境づくりに対してPTAとしても可能な支援を続けていきたいと思います。
進級・進学した皆さんおめでとうございます。
昨日、うべ憲法共同センター主催で、東京新聞社会部記者・望月衣塑子さんの講演会を行いました。多世代ふれあいセンターには、市内外から約150名の市民が集い、望月さんのパワフルな話に聞き入りました。
宇部市で講演をする望月衣塑子東京新聞記者
望月さんは、日歯連の一連の闇献金疑惑をスクープした経験などから、記者として「権力側が隠そうとすることを明るみに出すこと」をテーマにしてきたと語りました。
二人の子どもさんを産んで、産休・育休明けから望月さんは、武器輸出をテーマに取材に取り組みます。
望月さんは、取材を重ねる中で、防衛企業の担当者から「本当はやりたくない」「軍事に携わる企業評価。下がるリスク、とりたくない」「機密流出、防ぐ手立てないまま日本の機密が垂れ流しで良いのか」などの戸惑う声が聞かれたと話しました。
望月さんは、現在、東京新聞の森友・加計取材チームの一員として、菅官房長官の記者会見などに参加しています。
菅官房長の会見で望月さんが重ねて質問すると、質問を制限される場面に会いました。
望月さんは、「そもそもメディアの役割は権力の監視である。ジャーナリストとしての信念を強く持って、取材を続けたい。」と話しました。
望月さんは、最後に、日本の防衛予算について話ました。
今年度の防衛省の予算は過去最高の5兆1900億円です。その中に、イージス・アショア2基の購入費が含まれています。
イージス・アショアは1基1200億円とも言われています。
望月さんは、「イージス・アショア1基1000億円あれば、給付型奨学金36万円を4年間、18万人に支給することが可能」と話しました。
望月さんは、護衛艦「いずも」の空母化など、日本が急速に敵基地攻撃能力を持とうとしていることに対し「過去の政府答弁と矛盾している」と語り、安倍政権が進める改憲について「日本を戦争できる国にするもの」と批判しました。
望月さんは、講演のしめ括りとしてガンジーの言葉を引用しました。
「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって、自分が変えられないようにするためである」
望月さんの話に参加者一同が勇気をもらいました。
望月さんに感謝します。
引き続き、左肩から腕にかけて軽い痺れが続いています。
数日前から骨ストレッチを続けています。
体の芯から楽になったような感じがします。
「いくらマッサージでほぐしても体の使い方が同じのままなら、疲れやすい体質は変わりません。しばらくしたら元に戻ってしまうでしょう。」
「力を入れるよりも、力を抜くこと。体を固めるよりも、ゆるめること。・・・こうしたコツがわかってくると、あなたの日常は大きく変わります。」
「骨ストレッチ」の考案者である松村卓さんは、このように語ります。
松村さんは、陸上短距離のスプリンターでした。結果が出せず、「足りないもの」を古武術に見出します。
「古武術を通して知ったのは、日本に古くから伝わる体の使い方。それは、これまでの競技生活で身につけてきたトレーニング内容とは大きく異なり、『筋肉』よりも『骨』の動きを重視したものでした。」
「昔の人は、『柔よく剛を制する』という言葉を用い、体を固めることより、ほぐすこと・ゆるめることを大切にしてきました。」「果たしてあなたは、どのくらいしなやかな、自由に動ける体を手に入れているでしょうか。体にあちこちにコリや痛みを感じている人は要注意です。そのように体のあちこちが固まってしまっているのなら、まずはほぐし、ゆるめていくことを心がけましょう。」
「『肩に力が入っている=力んでいる』状態というのは、要するに、この一帯がこわばって動かないというのです。」
松村さんの本を読んでいるだけで、体がしなやかになってくるようです。
「骨ストレッチ」の基本動作は、親指と小指をつなげるもの。
この動作がなぜ、基本なのと思いますが、続けていると体がしなやかになっていくことに気づきます。
「骨ストレッチ」を続けて、今1週間くらいでしょうか。
左肩と腕が完全に治ったという状況ではありませんが、徐々にバランスはよくなってきていることは実感します。
人生こらから、しなやかに生きていくために、まずは体からです。
松村さんの「骨ストレッチ」を実践して、しなやかな体を獲得したいと思います。
あなたの健康法をお教え下さい。
植物学者・稲垣栄洋さんの「なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか」を読み終えました。
今までは、社会科学に関係するの本ばかり読んでいたのですが、自然科学の分野の本書から多くの刺激を受けました。
稲垣さんは、人間について「私たちの存在は、思考をつかさどる脳に、あるように思えるかも知れません。しかし、脳もまた、およそ百五十億個の細胞の集まりに過ぎません。細胞が分担をする中で、単に思考をする役割を担っているだけなのです。」と述べています。
その上で、稲垣さんは、「脳のない植物に知恵がないと考えるのは、脳を発達させた人間の勝手なものの見方だ、と植物は笑っていることでしょう。脳はなくても植物は水を求めて根を伸ばします。光を求めて茎を伸ばし、季節を感じて、ちゃんと正しい時期に花を咲かせます。自然のしくみを理解し、自然の摂理の中で生きているのです。」と人間と植物の同一性を説きます。
稲垣さんの思考は、地球から宇宙に及びます。
「かけがえのない地球の上で、たくさんの生命が生まれ、泣いたり、笑ったりしています。そんな多くの生命が地球という生命体を支えています。もしかすると、その地球さえ、宇宙という巨大な生命を支えるいくつもの生命の一つに過ぎないのかも知れません。」
稲垣さんのこれら文章を読むと、更に、前回も引用したこの言葉が重く私の心に届いてきます。
「けっして人間の生き方が高級で、植物の生き方が低級ということはありません。」
稲垣栄洋著「なぜ仏教はハスの花の上に座っているのか」は、私の世界観に大きく影響を与える1冊となりました。
私の座右の書の一冊となりました。
月曜日は、中学校の入学式です。PTA会長挨拶を今、準備中です。
稲垣さんの本を引用して新一年生にメッセージを届けたいと思っています。
これからも稲垣栄洋さんから多くのことを学びたいと思います。
読書は人生を豊かにしてくれるものですね。
皆さん、最近読んだお勧めの本をご紹介下さい。
「親鸞と日本主義」を読んで以来、取り分け注目している政治学者の中島岳志さんが、4月8日付のしんぶん赤旗「日曜版」のインタビューに登場しています。
公文書改ざん問題について中島さんはこう語っています。
「公文書改ざんは、政権内部で公然と『歴史の改ざん』をおこなっていた点で重大です。こんな政権は現在だけでなく未来からも信用を失います。将来、過去の政治を研究しようとしても、公式記録が何も信用できないからです。私たちのような歴史研究の立場からいうと言語道断です。」
中島さんは、安倍政権についてこう語っています。
「安倍首相を私は『保守』政治家だとは思っていません。安倍政権は、議会を形骸化させ、強引に自分たちの移行を通してきました。過去の習慣、不文律、経験則をまったく守らない。戦後政治家はそれへの矜持があった。いまの安倍さんにはまったくない。先人たちが付き重ねてきたことを次から次に破っていく。ここが大きな問題です。」
安倍改憲について中島さんはこう語っています。
「私は改憲の議論はすべきだと考えています。しかしながら、安倍さんの改憲には絶対反対です。まず集団的自衛権の講師容認へ解釈を変え、それを追認するような明文改憲をするというのは立憲主義に反するからです。」「国民の中には9条改定に不安を感じる方が多くいます。それは、9条は単なる憲法の文言を超えた、戦後日本の『叫び声』だからです。
中島さんは日本共産党ついてこう語っています。
「共産党の政策は、新自由主義やグローバル資本主義の暴走を批判し、TPP(環太平洋連携協定)に反対し、農家や中小企業を守れという。大企業の内部留保、利益を社会に還元し、内需主導の安定路線をめざしています。この政策は保守と共通します。よく共産党と組むことで左傾化するのではと心配する人がいます。逆です。共産党の政策を取り込むことで、保守と接近することが可能となるのです。」
中島さんは、最近、「保守と立憲」という本を出版しました。
中島さんは、インタビューで「『国民』には『死者』も含まれている。私は、死者が集合的に構築してきた常識の体系が憲法だと思っています。その憲法で、権力者が暴走しないように歯止めをかけるのです。」
中島さんは、この本で保守を再定義し、あらためて立憲主義を論じようとしています。
「親鸞と日本主義」に続く中島岳志さんの新刊「保守と立憲」を読んでみたいと思います。
憲法を守る重要性を中島さんのインタビューで痛感しました。
憲法やアベ政治に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
お笑いコンビ・カラテカのボケ担当の矢部太郎さんが初めて描いた漫画が「大家さんと僕」です。
矢部さんは、8年前から大家さんの家の2階に住んでいます。
大家さんは、17歳で終戦を迎えた方で、現在90歳少し前です。
大家さんは、一度結婚されたことはあるようですが、ずっと一人暮らしです。
矢部さんは、彼女が出来そうだったけれど、今は、一人暮らしです。
この漫画は、そんな大家さんと矢部さんとの緩やかな交流を描いています。
矢部さんは、大家さんから戦争当時の事など様々な事を学びます。
大家さんは、あるトーク番組に矢部さんと一緒に出演したり、矢部さんの舞台を観に行ったり、刺激を受けています。
大家さんと矢部さんは、買い物に行ったり、旅行に行ったりします。
大都会で、50歳近く年齢差のある二人が、お互いをリスペクトしながら気遣いながら暮らしています。
大家さんが入院したとき、何気なく大家さんを気遣う矢部さんの姿が印象的でした。
矢部さんのキャラクター通り、「大爆笑」する内容ではないけれど、心が温かくなる漫画です。
先日、矢部さんがNHKラジオ「すっぴん」に出演して、この本の事を話していました。
ラジオの中で、矢部さんが、少し変装して映画「火花」に出演していたことを初めて知りました。
「大家さんと僕」は「小説新潮」に連載されたものを一冊にしたものです。
ラジオで続編がスタートする様子が語られていました。
「大家さんと僕」パート2。大いに期待しています。
矢部さんのお父さんは絵本作家のやべみつのりさんです。
緩やかな線で描かれた漫画から、温かさがにじみ出ています。
新しい年度がスタートして緊張の連続だという方。
少しほっこりしたいあなたへ「大家さんと僕」お勧めです。
久しぶりに漫画をじっくり読みました。
漫画の可能性の広がりを感じました。
あなたが最近読んだお勧めの作品をお教え下さい。