議員日誌

サヘル・ローズ

 NHKラジオのインタビューの再放送を偶然聞きました。

 ゲストは、サヘル・ローズさん。

 彼女の人生は、過酷と奇跡の連続のようです。

 まず、彼女は、イラン・イラク戦争の最中、イランのクルディスタンで11人兄弟の末っ子として生まれます。

 彼女が4才の時、激しい空爆で、両親・兄弟を全て失います。

 偶然、ボランティアでフローラに助けられ、九死に一生を得ます。

 それから孤児院で過ごしますが、フローラがサヘルの母親になってくれることになりました。

 フローラの彼の住む日本にサヘルはやってきます。

 フローラと彼は別れ、ホームレス生活を経験しますが、何とか日本で、二人の生活が始まります。

 そして、様々な人々の出会いで、サヘルは大学を卒業し、演劇の専門学校に通いながら、ラジオのレポーターなどの仕事をはじめました。

 最近では、NHKドラマ「風に舞い上がるビニールシート」で、ピアニスト役として出演するなど、女優としての仕事も増えています。

 以上が彼女の歩んで来た道ですが、誰も経験できない激動の人生です。

 彼女には、夢があります。それは、故郷のイランで、孤児院を建設することだそうです。

 そして、彼女は、戦争の真実を語りたいとも話しています。

 今日は、ラジオで彼女の話に釘付けになりました。とても日本語が上手で、知的な女性だと感じました。

 私は、書店で彼女の「戦場から女優へ」という本を買い、ちょうど半分読みました。ラジオではなかった彼女の苦労も詳しく描かれています。

 感動が2倍です。続きは一気に読めそうです。

 そして、いつか、彼女の話を直接聞く機会を山口県で持ちたいと思いました。

 これが、近い将来の私の夢となりました。

 「サヘル・ローズ」。私は彼女を応援していきたいと思いました。

 彼女の人生に私の人生が大いに励まされました。ボヤボヤしている訳にはいきません。

 サヘル・ローズさん今日はありがとうございました。そして、いつか山口にお話に来てください。お会いいたしましょう。

都議選挙終わる

 昨日、東京都議選挙が終わりました。日本共産党は、議席を減らす結果となり残念です。

 「自民か、民主か」の選択を押しつける「政権選択」論が大規模に持ち込まれた結果だと思います。

 厳しい選挙ではありましたが、前回の都議選挙よりも得票率は下がりましたが、得票数は、27000増やすことが出来ました。

 今回の都議選挙の得票が、05年の衆院比例や07年参院比例よりも上回りました。

 都議選挙の結果をよく分析し、教訓を引き出し、来る総選挙に備えたいと思います。

 麻生氏が総選挙の日程を8月30日投票で調整を開始したと先ほどからマスコミで報道されています。

 いよいよ待ちに待った総選挙です。

 政策選択論に負けずに、ほんとうの政党対決の構図がどこにあるのかを有権者に強く訴えていきたと思います。

西宇部校区子ども会球技大会

 本日、西宇部校区子ども会球技大会が行われました。

 妻は、朝からかき氷の担当で、出て行きました。長男と二男を起こし食べさせ、必要な物を準備させ送りだしました。

 そう、三男は、昨晩から38度台の熱が続いています。今朝も37度8分でとても大会に出場できません。

 私は、開会式に来賓として参加するために少し家を空け、すくに帰り、三男を休日診療所で診てもらいました。

 小児科の先生から、「ただの風邪でしょう」と言われ一安心ですが、午後になっても熱が下がりません。

 明日、かかりつけの先生に診ていただくことにします。

 先ほど、閉会式に参加してきました。

 長男・二男が参加したソフトボールは、4位。なんと二男はホームランを打ったそうです。

 三男が出場する予定のドッジボールは成績が振るわず、コーチの方から「稜太君が出ていれば」と励ましていただきました。

 関係者の方々が、朝よりも日焼けされいるのに驚きました。天候に恵まれて大会が無事終わったことにほっとしています。

 妻は、子ども会の役員ですので、打ち上げに参加します。

 私は、長女と三男と夕食の準備です。

 三男の熱が少々心配です。長男と二男は疲れが出ずに明日から元気に学校に行けるといいのですが。

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  西ヶ丘フットベースボールは3位に入賞しました

不破前議長VS中曽根元首相

 昨日のある会合で、地域のある団体の長を務めれおられる方から、「サンデー毎日の不破さんと中曽根さんの討論を読みましたよ。とても興味深かった」と声を掛けていただきました。

 私も直接、サンデー毎日(7月19日号)を見ておかなければと思い、今日購入しました。

 二つ興味深いところがありました。一つは、中曽根さんがマルクスの思想をどう見ているかです。

 「マルクス主義の根底には『平等の思想』というような考え方がありますね。資本主義の中の『不平等的な要素』や『弊害』に対する指摘は非常に鋭いし、現実においても力があった」と中曽根さんは述べています。

 中曽根さんは、更に旧制高校時代にマルクスを学んだことを語り「戦後の一時期、共産党が暴力革命に傾斜した印象が強く『おっかないものだ』と思いました。ところが、不破さんのような市民的で教養主義を備えた幹部が出てきて、その言論や行動で共産党のイメージを修正した。不破さんの活躍でソフト路線が確立され、共産党の支持率も上がった。『これは強敵が現れたな』と思いましたね」とも語りました。

 もう一つ興味深かったのは、「核持ち込み」の密約文書についての中曽根さんの発言です。

 中曽根さんは、密約そのものは「見たことがない」と発言しました。しかし、「『核を持たず、作らず、持ち込ませず』という政府の非核三原則については、その実態と形式的な表現や国会における答弁が、ある時代において乖離しているのは意識していましたね。安保条約の下、領海通過や一時寄港もあり得ると考えるのが常識でしょう。81年にライシャワー元駐日米大使『核武装した艦船が入港したり、領海を通過することはあり得る』と発言した時は『正直なこと言ったな』と思いました。米国の艦船が日本に入る時だけ核を外すなど考えられない」と核持ち込みを事実上認める発言を行いました。

 マスコミでは、密約文書が大きな論争となっていますが、首相経験者のこの発言は、重みのあるものです。

 ぜひ、皆さんもサンデー毎日をご覧下さい。

6月県議会が閉幕しました。

 本日、6月県議会が閉幕しました。

 とても悔しかったのは、福祉医療費助成制度の継続を求める3つの請願が不採択となったことです。

 不採択との委員長報告に賛成したのが、自民、公明、県政クラブの3会派です。採択すべきとしたのは、共産、民主、社民、新政、無所属クラブでした。

 環境福祉委員会の委員長は、この請願を「制度見直しに対する不安解消やセーフティネットなど、きめ細かな配慮が必要であることから、継続審議としていたものであるが、現物給付方式の維持、重度医療の通院に係る1月当たりの支払い上限額の設定など、請願の内容にもある程度応えることができたとの意見があり」不採択としたと報告しました。

 これは、事実に反する内容です。現物給付方式の維持などは、2月県議会の当初に示されたものです。12月議会当初の提案を譲歩したにも関わらず、県民の怒りと不安は収まらないから6月議会に継続としたのです。また、請願の主旨は、あくまでも一部負担金導入反対ですから、「(譲歩策によって)請願の内容にもある程度応えることができた」というのは、事実に反するものだと思います。

 結局、3万人を超えるかつてない県民の声を無視し、不採択とした議員の方は、きちんとなぜそうしたのか、県民に説明すべきだと思います。

 日本共産党県議団を代表して討論を行った水野県議は、「県民の願いに応え、一刻も早く制度改悪を撤回させるため、全力をあげる決意を述べ討論とします」と討論を締めくくりました。

 私もこの決意に立って、奮闘することをお約束したいと思います。

 福祉医療費助成制度改悪問題と請願への議会の対応に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

 

鴨川ホルモー

 議会は、明日閉会します。一般質問の準備をして、委員会の質疑を終えるころまで、かなり精力を集中します。

 委員会が終わったら何をしようかとつらつら考えながら精力を絞り出します。

 映画に行こうかとも考えましたが、前回観た「愛を読むひと」があまりにも良かったので、かえって触手が伸びる作品が見当たりません。

 その頃、今期の直木賞候補の発表があり、その一人に彼の名前を発見しました。その名は「万城目学」。書店通いが趣味の私は、彼の名前はよく目にしていました。

 彼の作品が映画化やドラマ化されていることも知っていましたが、それこそ触手が伸びなかったのですが。

 しかし、本の題名からして何やら面白い作品だろうと思い、委員会二日目の審議を終えて帰りに書店に立ち寄り「鴨川ホルモー」を購入しました。

 奇想天外なストーリーではありますが、とても真面目な青春小説でした。

 私もホルモーをやってみたいと思いました。映画「鴨川ホルモー」も観たいと思いました。

 今でも上映しているところはありませんかね。小説を読んで、これが映像でどうなっているのかとても興味深々です。

 DVDレンタル開始を待つことにしましょう。

 そして、今、彼の初のエッセイ集「ザ・万歩計」を読み終えました。

 彼は、1976年生まれ、私より12歳年下ですが、とても誠実で真摯な人柄が溢れたエッセーでした。

 彼の作品に貫かれている「やさしさ」の訳が少しわかったような気がします。

 それにしても彼の作品の特徴は、「ユニークさ」でしょう。

 彼は、エッセーの最後に、中学校の時のエビソードを引用しています。突然、掃除当番を押し付けられた班のメンバーが不平を言った時、ある生徒がこう叫んだそうです。

 「お前ら、先生の言うことにハムかうんやったら肉屋に行けッ」

 彼は、この時に、「ユーモアがもたらす絶大な効果に心を打たれた」と語ります。

 そして、「阿呆な話を重ねていくことが、果たして役に立つのかどうかはわからない。だが、これまでの出来事同様、きっと無駄にはならないだろうと思ってまたぞろ阿呆な話を紡ぎ出す」とエッセイを締めくくっています。

 私も、日々、人と接するときに「ユーモア」を大切にしているつもりです。

 その一環として、一般質問に入る前に一言入れてしまうのが、常になりました。

 今回は、「議会はチェック機能です。そのために私は、チェックのシャツとネクタイをしてきました」と冒頭切りだしました。

 「掴み」になったかどうかは別ですが、自分をリラックスさせるためにも冒頭に小噺を入れています。

 私は、子どもの頃から冗談好きでそれが抜けないだけなのですが、万城目作品を学ぶことでその質を高める努力をしたいと思います。

 彼の作品は他にもあります。鴨川ホルモーの続編「鴨川六景」。ドラマ化された「鹿男あをによし」。最新作の「プリンセス・トヨトミ」。どれも楽しみです。

 万城目ワールドに浸ることが、この夏の私の最大の喜びとなりそうです。 そして、万城目学氏の直木賞受賞をも期待しています。

 読書はやっぱり面白いですね。議会論戦の疲れが一気に癒されました。