NHKラジオで「文芸館」という番組の再放送が流れていました。
朗読されていたのは、清水義範さんの「背中」という短編作品でした。
主人公が「かずのり」という名前で、私と同名だったこともあり、移動の車中で聞き入ってしまいました。
物語は、父と息子の確執がテーマです。
「喧嘩する父の存在有り難い」 これは、私が過去に作った川柳作品です。
この作品のように、私は父との確執が確かにありました。私の三人の息子も大きくなり、そろそろそのような時期を迎えます。
清水さんの作品の中の「かずのり」の父は、自分と「かずのり」を比較し、「かずのり」を馬鹿にしてばかりいます。
「かずのり」もそんな父に反発し、人生を諦めかけますが、いい会社と出会い出世を果たします。
「かずのり」自身、大きくなった自分の息子と自分を比較しはじめます。その辺りの気持ちが今の私の気持ちにぴったりでチクチクきます。
「かずのり」は家を構えます。その家を父が褒めて物語は終結します。
息子にとって父とはどうあるべきか考えさせられました。
「確執」は避けたいですが、何の「刺激」を与えない父も頼りがいがありません。
息子たちを理解する努力は惜しまず行いつつ、率直なアドバイスも惜しまず行っていきたいと思いました。
子どもたちが通う小学校は今年開校30周年を迎えます。
今日は、地域の方々を交えて、開校30周年を祝う「記念実行委員会」が行われました。
メイン行事は、本校の卒業生である高山哲哉NHKアナウンサーの記念講演です。11月14日10時から行います。
その他、インターフォンなどの学校施設の整備と記念植樹を行うことを決めました。
学校は緑に包まれた環境にあります。しかし、校地内の木が少ないのが実状です。
漠然と記念植樹が出来ればいいなと思っていましたが、それが実現しそうです。
今日の話し合いでは、クヌギの木を植えることになりました。
大きく育って、長女が卒業する頃には実をつけてくれればと思います。
30周年記念の年にPTA会長を務め、それなりに大変な事もありますが、それ以上に充実感もあります。
11月14日の記念事業が盛大に行われればと思います。
地域の方々と一緒に、小学校の30周年をしっかり祝いたいと思います。
今日は、妻が仕事で遅くなります。
夕方から大忙しです。まず、年長の長女を保育園に迎えにいきます。
そして、夕飯の買い出しに、長男と長女と行きました。
三男が、ドッチボールの練習から帰ってきました。
皆で、広島風お好み焼きの材料の準備を分担します。
準備が出来たところで、長女と一緒に、ソフトボールの練習試合をしている次男を迎えに小学校に向います。
次男の試合が終わり、反省会が終わり、皆で帰宅。
その間に、長男が2枚、三男1枚、お好み焼きを食べていました。
帰ってきた次男が早速、お好み焼きを焼きます。
長女もお腹を空かせていましたので、私が焼きます。
ようやく私の番が回ってきましたので、1枚焼きました。
その次に、三男が1枚、次男が1枚と続きます。
その頃に仕事が早く終わったと妻が帰ってきました。
妻の分を私が焼きました。私が最後に余った材料で2枚目を焼いて食べました。
私も大分手際よく広島風お好み焼きが焼けるようになりました。
広島風お好み焼きは妻が不在の時の我が家の定番になりつつあります。
安いし、おいしいし、自分で作れるし、これからも我が家の味の王様として君臨し続けるでしょう。
今日のお好み焼きの代表は次男の作品です
この数日間、山口市や宇部市の商店街の役員さんの所へ「消費税率10%への大増税に反対する請願」署名を持って周りました。
「消費税を上げないで財源はどうなるのか」などの疑問も数多く出されましたが、消費税増税への怒りの大きさは確実に伝わってきました。
具体的な反応をいくつか紹介します。
「還付するというが、その実務は膨大なものになる」
「消費税が価格に転嫁できない中小企業の売上は確実に落ちる」
などなどです。
また、商店街の組織そのものが解散しているところも数か所ありました。とても残念なことです。
「残った商店を何とかしてほしい」という叫びのような訴えも多数お聞きしました。
更に、「国民健康保険料が高すぎる」など、暮らしの深刻さについても多く語られました。
国民の購買力を奪い、業者の営業を疎外する消費税増税は、今行うべきではありません。
そして、国民健康保険料の値下げなど、国民の命と中小企業の営業を守る対策の強化が急務であることを痛感しました。
県議として大変勉強になりました。様々いただいた声を引き続き市政・県政・国政に届けていこうと思いました。
消費税問題を始め、暮らしに関わる皆さんのご意見を引き続きお寄せください。
海堂尊著「ジーン・ワルツ」を読了し、姉妹小説「マドンナ・ヴェルデ」を読んでいます。
一つの物語がコインの裏表のように表現されています。
結末は、「ジーン・ワルツ」で分かっているのですが、その結末に至るもう一つの物語を知ることで、この世界を深く理解できます。
これまでの読書であまり体験したことがないような不思議な深みを感じながら読み進めています。
さて、同時に、「ジェネラル・ルージュの伝説」を副読本として読んでいます。
この本は、前半は、「ジェネラル・ルージュの凱旋」の主人公「速水晃一」の3つの物語です。
後半は、海堂さんの歩みとこれまで発表した作品の自作解説などです。
海堂さんは、文壇デビューしてまだ5年。しかし、数多くの作品を発表されています。
その作品の一つ一つが関連しあっています。各登場人物や小説の中の架空の都市「桜宮市年表」の付録でついていました。
この本を導きとしながら、この夏は、海堂ワールドにはまりそうな予感です。
海堂尊さんの小説「ジーン・ワルツ」を読んでいます。
海堂さんの小説は、映画にもなった「チームバチスタの栄光」や「ジェネラルルージュの凱旋」などを読んできました。
これらの作品は、エンターテイメントが全面という感じでしたが、「ジーン・ワルツ」は社会派小説と言った内容です。
生命倫理をテーマとした直球の現代医療を問う小説です。
「大学病院の勤務医の薄給では生活がままならないので、外部病院でのアルバイトは黙認されていた。だが、大学が独立行政法人化した時、こうした不文律はあっさり破壊された。(中略)それは、医師の個人的な経済状況を悪化させるだけに留まらず、地域医療の崩壊にも寄与することにもなった」
「医療崩壊のきっかけは、新医師臨床研修制度の導入だった。良質な臨床研修医を育成するという大義名分の下には、医局の力を削ぐという腥い目的が隠されていた」
などなど、海堂さんの現在医療の現状への怒りが迸るくだりが随所に見られます。
海堂さんは、医師として現場に立ち続けながら執筆をつづけています。ですから文章はリアリティーと迫力に満ちています。
この小説は、生命の尊さにも気づかされるものです。
「皆さんは、お母さんの中から五百分の一、お父さんからは五億分の一の狭き門を突破してきた遺伝子のエリートたち、なんです」
「そうした理解の積み重ねこそが、授かったいのちを大切にするということにつながっていくのだから」
このくだりも海堂さんが最もこの小説を訴えたいことだと思いました。
小説は、いよいよ後半に入ります。海堂さんの小説ですから、社会派だけでは終わらないエンターテイメントを読者に与えることでしょう。
これからが楽しみです。
私がなぜこの小説を選んだのか。そうです。この小説は、来春公開で映画化が決まっているからです。主人公の曽根崎理恵を菅野美穂が演じます。
映画化が待ちきれません。また、この小説には、「マドンナ・ヴェルデ」というもう一つの物語が準備されているのです。これも楽しみです。
海堂作品は、確実に進化していることを実感しながら読んでいます。久々にズシンとくる小説に満足しています。
全国の海堂ファンの皆さん、感想をお聞かせください。