議員日誌

背中

 NHKラジオで「文芸館」という番組の再放送が流れていました。

 朗読されていたのは、清水義範さんの「背中」という短編作品でした。

 主人公が「かずのり」という名前で、私と同名だったこともあり、移動の車中で聞き入ってしまいました。

 物語は、父と息子の確執がテーマです。

 「喧嘩する父の存在有り難い」 これは、私が過去に作った川柳作品です。

 この作品のように、私は父との確執が確かにありました。私の三人の息子も大きくなり、そろそろそのような時期を迎えます。

 清水さんの作品の中の「かずのり」の父は、自分と「かずのり」を比較し、「かずのり」を馬鹿にしてばかりいます。

 「かずのり」もそんな父に反発し、人生を諦めかけますが、いい会社と出会い出世を果たします。

 「かずのり」自身、大きくなった自分の息子と自分を比較しはじめます。その辺りの気持ちが今の私の気持ちにぴったりでチクチクきます。

 「かずのり」は家を構えます。その家を父が褒めて物語は終結します。

 息子にとって父とはどうあるべきか考えさせられました。

 「確執」は避けたいですが、何の「刺激」を与えない父も頼りがいがありません。

 息子たちを理解する努力は惜しまず行いつつ、率直なアドバイスも惜しまず行っていきたいと思いました。

 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。