議員日誌

大雨災害を審議する臨時議会終わる

 二十八日、山口県議会は、七月臨時県議会を開き、七月十五日大雨災害対策関連事業費など七十六億円の補正予算を審議し、全会一致で可決しました。
 私は、臨時議会の中で開かれた総務政策委員会で、大雨災害対策について質疑しました。
 私は、「中国・四国・九州十七県の中で自動車税の災害減免を行っていないのは、山口、鳥取、愛媛だけ」と指摘し「全国の自動車税の災害減免の状況を調査し、山口県で災害減免を実施するよう検討すべき」と質しました。岡田総務部長は「全国の実態を調査し、県で災害減免が必要かどうか検討したい」と答えました。次に、私は、山陽小野田市でハザードマップで浸水被害が想定されていない地域に避難勧告がされなかった問題で「山陽小野田市の実状を調査し、教訓を全県のものとすべき」と質しました。坂本防災危機管理課長は「山陽小野田市を調査し、教訓を全県に生かしたい」と答えました。

災害問題で山陽小野田市幹部と懇談

 本日、高橋衆議院議員、仁比前参議院議員らと私は、山陽小野田市役所を訪ね、災害問題で、白井市長をはじめ、市幹部と懇談しました。

 市幹部は、産業建設、総務、総合政策、健康福祉、市民生活の各部長が参加しました。

 冒頭、白井市長が、「現在の被害額が20億から25億になるものと思われる」など、被害状況の全体を説明しました。

 その後、各部長から状況が報告されました。

 市民生活部長は「今月いっぱいまで災害ゴミは受け付けるが、昨日までにほぼ処理が完了した」と説明しました。

 健康福祉部長は「最大で7ヶ所の避難所を整備したが、ほぼ避難所から住民が退所できる見通しが立った」「精神的なフォローが必要な住民が残されている」と説明しました。

 産業建設部長は「市営住宅9戸、県営住宅3戸を被災者に提供した。被災者のために、全体で20戸程度の公営住宅の確保が必要」と説明しました。

 総合政策部長は「市民への広報に力を入れている」「9月議会に向けて補正予算の策定作業を始めている」と説明しました。

 その後、河川改修について懇談が行われました。

 市長などから「桜川の改修、大正川のポンプ場の残り2台設置は急いでほしい」「仮称『内水面対策専門家会議』を開き、厚狭地区にどのような対策が必要か協議を開始したい」との意見が出されました。

 次に、避難勧告の問題について懇談がされました。

 市長などから「ハザードマップで想定していない所が浸水した。その地域に避難勧告が行えなかったことは今後の教訓としたい」との意見が出されました。

 次に、被災者支援について懇談がされました。

 私が「災害救助法だけではなく被災者生活再建支援法に山陽小野田市が適応されるよう県議会で議論していきたい」と話しました。

 市長は「大賛成」と語り、健康福祉部長は「近く県が被害状況を把握するために市に来る。被災者生活再建支援法が適応されれば、被災者は助かる」と話しました。

 最後に、JR美祢線の復旧について懇談がされました。

 市長は「旧山陽町の職員にアンケートを行うなどして、早期復旧を関係機関に働きかけていきたい」と語りました。

 私は、今日だされた市幹部の意見は可能な限り明日の臨時県議会などを通じて県政・国政に反映していきたいと思っています。

 引き続き皆さんのご意見をお聞かせください。

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   山陽小野田市幹部と懇談する私(左端)

 その隣が高橋衆議院議員、その隣が仁比前参議院議員

 

高橋衆議院議員らと厚狭川水害現場視察

 本日、高橋千鶴子衆議院議員と仁比前参議院議員と一緒に、厚狭川水害現場視察を行いました。

 高橋議員は、日本共産党国会議員団の災害部会長であり、衆議院災害対策特別委員会の委員でもあります。

 山陽小野田市議団の案内で、まず、寝太郎付近の被災者を訪ねました。

 ある自動車整備会社の社長さんは、「昨年も300万円の損害で、今年も同額程度の損害が想定される」と話しておられました。

 次に、桜川改修現場と大正川排水機場を視察。県が7月臨時議会補正予算で計上して対策を取ろうとしている箇所ですが、市議団から、これら対策だけでは万全ではないとの話がされました。

 その他、鴨橋付近、新橋、寝太郎堰、松ヶ瀬などを視察しました。

 その後の懇談会で、市議団から、松ヶ瀬・沓山田で避難勧告が住民に届かなかった問題や文化会館や厚狭小が避難場所になっているがそこが水没する問題などが出されました。

 高橋議員からは、「被災者生活支援対策について国や県に積極的な要望を出すべきではないか」との意見が出されました。

 明日、高橋議員らは、白井市長と懇談をする予定です。私も同席する予定です。

 様々お聞きした要望は、明後日の臨時議会などに反映していきたいと思っています。

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  視察を行う仁比前参議院議員と高橋衆議院議員

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   高橋議員らと一緒に視察を行う私(左端)

 

 

被災後10日目の厚狭地区に入る

 本日、山田山陽小野田市議の案内で、厚狭川が氾濫した被災現場を視察し、住民の方から様々なご意見をおききしました。

 まず、山陽町のボランティアセンターを訪問。

 のべ1000人を越えるボランティアの方々が厚狭地区で活動されています。

 昨日が220人で、今日が120人だったそうです。作業が必要な現場は残されていますが、ボランティアの方々の数が少なくなっているのが心配と担当者の方がお話をされていました。

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 厚狭のボランティアセンターには今日も多くの方が

 被災地としては、新橋と鴨の庄浄水場を訪ねました。

 新橋は、西側が大きく崩れたままでした。

 橋には、昭和27年12月完成とあり、建設されて60年近く経過していることが分かりました。

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 新橋の様子。維持管理は万全だったのでしょうか。

 鴨の庄の浄水場は、厚狭地区全域に給水をしている所です。これまでに復旧は完了しましたが、今後、冠水しない対策が急がれます。

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 鴨の庄浄水場。ライフライン施設の対策は急務。

 次に、沓山田地域を訪問しました。

 厚狭川の寝太郎用水の取水口の南側の地域です。

 訪ねたKさん宅の高さ1.2m長さ40mのコンクリートブロック塀が水圧で倒壊しました。

 いかに厚狭川の氾濫が強烈なものだったかが分かります。

 Kさんは、車が2台だめになったと言われていました。

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 40mのコンクリートブロックが水圧で倒壊しました

 次に訪問したWさんは、平屋建てで、隣の弟さん宅の2階に避難されたそうです。

 避難勧告の連絡はなかったとのこととでした。

 床上75センチ浸水しました。

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  沓山田の浸水したWさん宅。床上、腰まで水が。

 次にWさんの弟さん宅を訪問。

 堤防の下の溝の浚渫の要望を受けました。県の管理する溝なので明日にでも要望したいと思います。

 Wさん宅の敷地にあるお地蔵さんが傾いていました。浸水の威力が分かります。

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  沓山田の地蔵さんの祠が水圧で大きく歪む。

 次に、天満町・千町周辺を訪問しました。

 この辺りも軒並み床上浸水しました。

 一番ひどかったのは、千町地区です。

 一段低い所は、1階の天井付近まで浸水した跡がありました。

 ほとんどの方が公営住宅に移っておられましたが、何人かは、崩れかかった家で生活をされていました。

 Yさんは、家族4人暮らし。公営住宅に申し込んでいるが、公営住宅は狭いのでいまのままがいいと話されます。

 しかし、借家なので、家を改造するにしても費用の補助がないのでどうしたらいいか不安とおしゃいました。 

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 千町の空き家となった家。住民の方は市営住宅に。

 最後に、松ヶ瀬地域を訪ねました。

 この地域も被害がひどかったところです。

 JR美祢線の傷みが目立ちます。再開のめどは全く立っていません。

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  松ヶ瀬、JR美祢線がズタズタになった現場

 周辺の民家の被害も甚大です。

 この地域も避難勧告の連絡が届かなかったそうです。

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   松ヶ瀬、水が民家を完全に通過しています。

 百聞は一見に如かず。被災地は行ってみなければ状況は分かりません。

 今日は、厚狭川が氾濫してちょうど10日目でしたが、復興はこれからという感じでした。

 厚狭川については、大正川のポンプの増設を急ぐとともに、河川拡幅や浚渫を可能な限り行うこと。また、上流の松ヶ瀬地域まで堤防のかさ上げを行う必要性があることを痛感しました。

 そして被災者支援の抜本的強化です。

 災害救助法に基づく被災住宅の生活支援や住宅の補修などを多くの被災者に適応していくことが急がれます。

 この場合、床上浸水の方々にも制度を適応するような対応が求められます。

 また、山陽小野田市を被災者生活再建支援法の適応地域とし、きめ細かな被災者生活再建支援が行えるようにすべきと考えます。

 また、山口県の見舞金については、全壊・半壊だけにせず、岐阜県、大分県、宮崎県などのように、床上浸水の被災者にも支給できるようにすべきです。

 厚狭地域の被災者の皆さんをはじめ県下の被災者の皆さん、様々なご意見をお聞かせください。

平和行進が宇部市を通過

 原水爆禁止国民平和大行進が広島に向って進んでいます。

 宇部市を通る「長崎―広島コース」は、6月28日に長崎を出発し、7月21日に山口県入りしました。

 宇部市には、昨日入りました。

 本日は、午後1時30分から宇部市役所前で出発式を行い、常盤公園まで行進しました。

 出発式では、市長代理として木藤総務管理部長があいさつを行いました。

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  市長代理であいさつを行う木藤総務管理部長

 通し行進者の米重さんは、長崎県で高校生が「微力だが無力ではない」と核兵器廃絶に向けて運動に取り組んでいることに励まされたと発言しました。

 私は、6才の長女と行進しました。参加者の中では長女が最年少だったと思います。今日の参加者は約40名だったと思います。

 長女は、午後の睡魔に襲われて、途中で顔を見るとほとんど寝ていた時もありましたが、協立病院の休憩で元気を取り戻し、常盤公園まで歩ききりました。

 私は、先日の球技大会で猛暑には試され済みで、元気に歩き通すことが出来ました。

 娘には、行進の意義が十分理解できたかどうか分かりませんが、核兵器廃絶への想いを作るきっかけになればと思います。

 核兵器がなくなる日が一日でも早く来るように私も引き続き力を尽くしたいと思っています。

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  約40名が元気に常盤公園まで行進しました。

 

 

 

真締川の水害被害除去に向けて

 本日、大野宇部市議・時田宇部市議と一緒に、真締川の水害被害除去に向けての要望を、県宇部土木建築事務所で行いました。

 6・7月の大雨で、真締川は、大きな被害は出ませんでした。その原因の一つは、昨年度から、河床の浚渫が本格的に行われてきたことがあります。

 今年度までに、川津橋以北の浚渫工事が行われていますが、これより南側も浚渫を行ってほしいという地域住民の要望を伝えました。

 田中所長は「下流の農業堰がある付近までの浚渫は来年度以降行う予定である」と答えました。

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 川津橋以南の河川浚渫は来年度以降に実施予定

 次に、川添側の越波寸前だった地点については、堤防のかさ上げを行ってほしいと要望しました。

 田中所長は「調査を行い、かさ上げが必要かどうか検討する」と答えました。

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    堤防のかさ上げの要望があった箇所

 本日、宇部市から厚南北3丁目のがけ崩れ災害について「県がけ崩れ災害緊急対策事業に採択されるよう取り組むことを決めた」との報告が届きました。

 住民の方にお伝えすると大変喜んでおられました。

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  県がけ崩れ災害緊急対策事業に取り組むことに