昨日借りてきた小津安二郎監督の映画「東京物語」を観ました。
1953年に発表された映画で、丁度60年前の映画です。
父親役は、笠智衆さん。笠さんは、1904年生まれですので、笠さんが東京物語に出演されたのは、49歳の頃、今の私の世代です。その笠さんが72歳の周吉役をみごとに演じています。
長男役の山村聡さんは、1910年生まれですので、43歳の時の出演です。実際の年齢は、親子で、6歳しか違わないということになります。
次男の未亡人紀子役の原節子さんの名前はあまりにも有名ですが、60年代前半以降、映画などには出演されていませんので、私たちの世代では、伝説の女優さんというイメージです。
実際に演技をされる原さんを初めて観ました。映画のラストで、周吉が紀子に礼を言う場面は見応えがありました。
東京物語を観て、「東京家族」と比較することが出来ました。
役の設定や全体のストーリーは、東京物語を踏襲して「東京家族」が製作されていることがよく分かりました。
同じところと違うところを見比べることが出来たのは幸せでした。
60年前に作成された「東京物語」も過疎・過密や核家族、高齢化社会などの問題をテーマにしていましたが、今公開の「東京家族」は、60年前のそれらの問題が、深化する中で、描かれていることがよく分かりました。
「東京家族」を観た方は、「東京物語」をご覧になられることをお勧めします。
同時に生誕110年を迎える巨匠小津安二郎監督の作品も少しづつ観ていきたいと思います。
小津ファンの皆さん、お薦めの作品をお教え下さい。
今日、山田洋次監督50周年記念作品「東京家族」を観ました。
私は、この映画を観て亡くなった父のことを思い出しました。
地方在住という点でも、元教員だったという点でも、お酒好きだという点でも、私の父は、橋爪功さん演じる周吉そのものなのです。
妻夫木演じる次男の昌次と父とのぎくしゃくした関係が、私と父との関係によく似ていたことを思い出しました。
先日、手紙を整理していると、平成13年に投函された父からの手紙が出てきました。
手紙は、「酔って私に理不尽な言動をしてしまったことを詫びる」内容でした。
その時、父から何を言われたのかよく覚えていませんが、議員になった私に、父は酔うとよく絡んできたことを、この映画を観て思いだしました。
それでも家族、亡くなった今では、父にとても感謝しているし、いろんなことをもう少し話したかったと思います。
映画のパンフレットで横尾忠則さんが、「それぞれの人間がそれぞれの人生で『東京家族』の続編を一人ひとりが描いていけばいいのである」と述べていますが、私は、自分が昌次になったつもりで、私にとっての「東京家族」の続編を描いていました。
父の墓前で思い出話などしたくなりました。
この映画を観て父と同時に、母といろんな話をしたくなりました。
私が実家に帰ると母は、しきりに世間話をしたがります。
私は、テレビを観たり、新聞や本を読んだりしながら、母の話を心ここにあらずの姿勢でいつも聴いていた自分に気づかされました。
同時に、蒼井優演じる紀子を観ながら、妻への気持ちも感じることが出来ました。
自分勝手な私を、よく支えてくれている妻の姿に気づかされました。
そして、周吉の姿を通して、父としても私は、子どもたちにどう映っているだろうかということも感じました。
長女には甘いが男の子には厳しい私は、周吉の様です。
子どもたちを認める姿勢を周吉が紀子に語るセリフで学びました。
家族と社会を見つめ直す秀作でした。
この映画は、60年前に作成された小津安二郎監督の「東京物語」をモチーフにしています。
「東京物語」は、2012年に発表した世界の映画監督358人が投票して決めた映画で第一位に輝きました。
私は、「東京家族」を観終わった足で、ビデオショップに行き、「東京物語」を借りてきました。
明日は、世界の映画監督が最も素晴らしい作品として選んだ「東京物語」を自宅で鑑賞したいと思います。
今日は、夢に父親が出てきそうです。和やかに話ができることを願うばかります。
映画は、人生を豊かにしますね。山田洋次監督に感謝する一日です。
日本共産党山口県委員会(佐藤文明委員長)と同県議団(団長藤本)は、昨日、山本県知事に、「2013年度山口県の施策並びに予算編成に関する申し入れ」を行いました。
知事に新年度予算要望を行う(中央が知事、左奥が私)
申し入れは、全体で317項目(新44項目、一部新規19項目)です。
緊急重点要望は①上関原発の新規建設は許さず、自然エネルギーの本格導入をすすめる②TPP(環太平洋経済連携協定)参加に反対し、県内産業を守る③米軍いいなりの「負担押しつけ」は許さず、県民の安全をまもる④公共事業は浪費型でなく、地域密着型に集中し、地域経済を活性化する⑤県民の切実な願いに沿った「公約」を実行するです。
私は、原発の問題に関し、知事が、1月4日の記者会見の中で、『二井前知事の法的整理を超えた論点が生じた』と発言したことを取り上げ「中国電力が設計概要変更書を提出し、建物を5メートル嵩上げしようとしているが、これは、新しい論点になり得ない。二井知事は、国のエネルギー政策の見直しは不透明で、土地利用計画が不透明な中、延長申請は認められないと整理した。依然、国のエネルギー政策が不透明な中、延長申請を認めることは出来ないはずだ」と指摘しました。
山本知事は、「法律に基づき審査を行っている途上だ」との認識を示しました。
また私は、知事の公約実現に関して、「小中学校の30人学級化を急ぐべきだ」と指摘しました。
山本知事は、「現在、予算編成中である。検討はしていきたいと考えている」との認識を示しました。
山田洋次監督50周年記念企画として、寅さんシリーズ以外の作品のDVDの販売が始まりました。
第一巻は「幸福の黄色いハンカチ」でした。
1977年公開作品で、私が中学生位なので、リアルタイムでは観ていませんが、テレビのロードショーで何度か観ました。
この度、48歳でじっくり観て、島役の高倉健や妻役の倍賞千恵子の困難さが胸に突き刺さり、ラストシーンで涙しました。
ほぼ新人だった武田鉄也と桃井かおりがいいですね。
彼らはこの作品で認められたから、その後の活躍があったのでしょう。
夕張炭鉱の風景も今では貴重でしょう。
炭住の様子を私たちに伝えてくれます。
子どもたちにも見せたい名作でした。
私は、91年に上映された「息子」以降の寅さんシリーズ以外の山田監督作品は、東京太秦物語以外全て映画館で観ています。
山田監督作品は、観た後に胸が温かくなり、元気がでます。
この度の「山田洋次・名作映画DVDマガジン」シリーズは、寅さん以外の山田監督作品が、2週間に一度、年内いっぱいかけて25巻(26作品)発売されます。
61年上映の「二階の他人」から2010年上映の「おとうと」までほとんどの作品が網羅されています。
私がリアルタイムで観ていない80年代以前の作品をじっくり観ることができることも楽しみです。
私を映画好きにさせた山田監督作品に今年は、どっぷり嵌る一年になりそうです。
寅さんシリーズ以外の山田洋次監督作品の中で皆さんのおすすめの作品をお教え下さい。
本日、山口宇部空港を出発し、羽田空港に向っていた全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸しました。
乗客129人は全員脱出しましたが、一人が病院に搬送された模様です。
ボーイング787型機は、トラブルが続いており、全日空と日本航空は同型の就航を当面やめることを明らかにしました。
山口宇部空港を発着し、事故に遭遇された皆さんに心からお見舞い申し上げます。
国と航空会社は、事故の原因を究明し、再発防止策を徹底すべきです。
この問題で、必要な要請は関係機関に行っていきたいと思います。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
大阪市立桜宮高校の2年生の男子生徒が部活動顧問の教諭から体罰を受けた翌日に自殺した問題を受けて、県教育委員会は、10日、県立学校長と市町教委に「体罰等の防止に係る指導の徹底について」という通知を出しました。
通知は、体罰について「児童生徒の人間としての尊厳や自尊心を著しく傷つける行為であることはもとより、教育の根幹をなす教職員と児童生徒との信頼関係を損なう行為」と規定しています。
また、部活動について「勝利至上主義等から、体罰等の行き過ぎた指導に陥ることが決してないよう」にと指摘しています。
更に、今回の大阪の事案が「匿名の通報が事後の対応に生かされなかったことや、体罰の現場を他の教職員が観ていたにもかかわらず、管理職への報告がなされなかった」ことを踏まえ、「平素の教職員の状況把握や、学校の管理運営体制についても見直し、報告・連絡・相談の徹底」などを求めています。
県教委によると、2008年度以降で県立学校における教職員による体罰等は、5件発生しており、その内、2件は部活動に係るものだったということです。
下村文部科学大臣は、11日の記者会見で今回の事案を受けて、「各都道府県が主体的に体罰の調査をして、文部科学省に報告するよう求める」と発言しています。
今後、何らかの調査が実施されるものと思われます。
その調査結果を踏まえながら、必要な発言を行っていきたいと思います。
今回の事案に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。