山陽小野田市の花卉農家の方から、やまぐちフラワーランドの運営について指摘を受けました。
やまぐちフラワーランドは、県が整備し、平成17年度に完成しました。
県知事の指定を受け(指定管理者)一般財団やない花のまちづくりがやまぐちフラワーランドの管理運営を行っています。
やない花のまちづくり振興財団の平成26年度決算報告書を見ました。
平成26年4月1日から平成27年3月31日までの「正味財産増減計算書内訳表」のうち、「やまぐちフラワーランド管理運営事業」の状況を見てみます。
支出である経常費用の合計は、1億9839万8094円。収入である経常収益の合計は、2億33万980円。
当期経常増減額は、193万2886円となっています。
経常収益の最大のものは、県から事情を受託している管理運営業務受託収益の1億984万9297円です。
経常経費の次に多額のものは、受取運営費事業費補助金5914万8638円です。これは、柳井市からの農業生産振興事業費補助金に含まれるのでしょうか。
経常収益約2億円の内、約1億6800億円は、受託収益と補助金です。
事業収益の内、入園料等収益は、2560万585円です。
花卉農家の方は、「経常収益の内、入園料等収益の割合は約13%。8割以上が受託収益と補助金になっている。これで健全経営と言えるのか。」と指摘されます。
花き農家の方は、「県が、毎年、フラワーランドの運営費として、財団に、1億円以上のお金を支出しつづけ、柳井市などの補助があって、はじめてフラワーランドが運営されている実態は、健全と言えるのか。」と指摘されます。
私も決算資料を見て、このブログを書きましたが、数字の間違いや理解の間違いなどがありましたらご指摘下さい。
皆さんは、やまぐちフラワーランドのこような運営状況をどのようにお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
県央部を中心としたJA山口中央の「組織基盤強化基本方針(案)-平成28年~平成30年」という資料を入手しました。
地域の総代会の資料として最近示されたものです。
この中に「第一次組織基盤強化再編強化方針(支所、営農センターの再編強化)」があります。
具体的には、現行の23の支所を10支所にすることが提案されています。
廃止支所については、ATMを当面設置するとしています。
また、営農センターは、3か所に集約(本所構内に北部営農センターを、現阿東営農センターを存続、南部営農センターの新設)することが提案されています。
JA山口中央では、この再編を平成28年2月から平成30年5月までに4次の再編を行うとしています。
JA山口中央の示した資料には合理化を行う理由について「組合員の付託に応えるために『農業所得の増大』と『安定的な経営』の確立を基本に当JAが目指す姿を実現する」ためとしています。
しかし、支所の半減と営農センターの大幅縮小は、農業の衰退を加速させることにならないか心配しています。
私の実家のある宇部市楠地域でもJA支所の統廃合の話しが出てきています。
私の元に、JA支所・営農センターの具体的提案が示されたものが届いたのは、JA山口中央に限られています。
しかし、一JAの提案と軌を一にして、単位JAの支所・営農センター統合の提案が今後続くことが予想されます。
一人ひとりの組合員さんが大切にされ、山口県農業が衰退しないよう、合理化は避けるべきだと私は思います。
JA山口中央の組合員さんをはじめ、県内の組合員の皆さん、農業関係者の皆さん、支所・営農センターの統合をどうお考えですか。
ご意見をお聞かせ下さい。
先日、NHK山口放送局は、県内の学校給食の異物混入の状況を調査し報道しました。
NHKが市町村教委に2015年4月から12月までの学校給食への異物混入の状況を調査した結果、合計で457件ありました。
一方、県教委が2015年4月から12月まで把握している件数は、40件でした。
NHKの調査による回答は、周南市が117件、下関市が67件、宇部市が52件でした。
時田宇部市議の調査によると、2015年4月から2016年1月までに宇部市教委が県教委に報告した件数は1件だけでした。
わずか9ケ月で、県内で457件もの異物混入があることは大問題です。
宇部市は、学校給食のセンター化と民間委託を大きく進めていますが、安上がりの学校給食を進めた結果、このような異物混入が52件発生していることと結びついているのではないかと不安に感じます。
周南市や下関市の状況も含め、異物混入の原因の解明とセンター化や民間委託との因果関係を解明する必要があると思います。
更に、異物混入の事案が発生しながら県教委への報告件数が1割弱に留まっていることは大問題です。
軽微なものも県教委で集約され全県的に対策を講じていくことが必要ではないかと思います。
学校給食は子どもの成長にとってとても重要なものです。
学校給食法には、学校給食は教育の一環に行われるものと書かれてあります。
学校給食の効率化(センター化と民間委託化)の方向を県下で再検討すべきではないかと思います。
各市教委と県教委は、異物混入の原因を解明し改善策を市民と県民に示すことは最低限行わなけらばならないことだと思います。
県内の学校給食に異物混入が続いています。皆さんはどのようにお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
山口県TPP対策検討チームは、TPP協定に係る国試算に基づく本県農林水産物の影響試算を発表しました。
試算対象品目は、関税率10%以上かつ国内生産物10億円以上の3品目(農産物19品目・林水産物14品目)です。
この内、県内関連品目は、22品目となり、平成25年の生産額843億円より、5.3億から10.3億円減少するとの試算結果となりました。
具体的には、農業分野で4.4億円から8.6億円で畜産分野が4億円から8億円の減少額になると試算しています。
林業が600万円。漁業が0.8億円から1.6億円の減少と試算しています。
政府のTPP「大筋合意」の影響試算は、米でも畜産物でも果物でも生産減少率が「0%」となっています。
輸入を増やしても、国内生産量や食料自給率は維持されるといいますがつじつまがあいません。
農水省は、TPP「対策」の説明会を全都道府県で開いているようです。
しんぶん赤旗日刊紙(2月1日)に、茨城県の説明会で、稲作農家が「TPPで輸入米が増えれば、米価が下がる。飼料用米を増やし、価格安定の需給調整をしろというが、助成措置は続くとは思えない」と対策への不安を口にしたことが報道されています。
山口県での説明会では、この試算に基づき、山口県の農家が経営を続けていくことができる協議が行われることを強く望みます。
いずれにしても、重要五品目の3割の関税が撤廃になるTPPで合意はすることは国会決議や自民党の選挙公約からしても認めることはできません。
アメリカの動向も含めて、日本はTPP交渉から撤退すべきです。
その事が、日本の農家と自給率を守る確かな道です。
山口県がTPP影響額を試算しました。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
私は、2013年2月県議会で、ニホンザルの管理計画を設けるよう求め、当時の環境生活部長が「検討課題」と答えました。
そして、2014年11月に公表された「第11次鳥獣保護管理事業計画(骨子案)」に「ニホンザルによる農作物被害が急激に増加していることから、第二種特定鳥獣管理計画の策定を検討する」ことが明記されました。
2015年11月県議会で、私は、ニホンザルの管理計画をいつ策定するのかと質問し、半田環境生活部長は「詳細な生息状況調査や専門家等への意見聴取を行った後、来年度末を目途に策定したい」と答えました。
そして、この程、「第二種特定鳥獣(ニホンザル)管理計画(骨子案)」が公表され、パブリックコメントが行われています。
ニホンザルの管理計画は、県ホームページトップページのパブリックコメントのバナーをクリックしていただけると一番上に掲載されています。
この文書は、県庁情報公開コーナーや各地方県民相談室及び山口県税事務所防府分室、各農林事務所、県庁環境生活部自然保護課でも閲覧できます。
パブリックコメントの募集期間は、今月5日(金)必着となっています。
意見の提出先は、山口県環境生活部自然保護課 自然・野生生物保護班までとなっています。
詳しくは、県ホームページを見ていただくか、自然保護課083-933-3050
山口県の農業生産物へのニホンザルの被害額は全国トップクラスです。
私が議会で追及した結果、中国四国地方で初めてのニホンザル管理計画が策定されようとしています。
県民の意見が反映されたよりよい計画になるよう、一人でも多くのご意見をパブリックコメントとしてお寄せいただきますようお願いいたします。
ニホンザルの被害が私のふるさと、宇部市北部で大きく広がっています。県内の山間部でも同様の状況です。
ニホンザルを始め、鳥獣被害に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
中路啓太さんの近著「ロンドン狂瀾」を読んでいます。
中路さんの作品は、戦国時代を中心にしたものが多かったのですが、初めての昭和史を扱った作品です。
単行本で570ページに及ぶ大作です。
1930年に行われたロンドン海軍軍縮会議に臨む若槻礼次郎全権団長と雑賀潤外務省情報部長の姿が活写された作品です。
列強に負けるなと正義をかざす軍部との軋轢の中で、雑賀部長は、日本をどのように守るのか、今、80ページ当たりを読んでいるところですが、ページをめくる手が止まりません。
「外交は武器を使わない戦争だ」
「『正義は我らにあったが、国は滅んだ』では元も子もないだろう」
この作品でも中路さんの熱い言葉が散りばめられています。
精密で熱い中路さんの作品に今回も魅了されながら読み進めています。
戦争法が成立した日本という今の時代だからこそ、戦前の昭和史を学び直す時だと思います。
この本は、昭和史を学ぶ良書です。
さあ、若槻氏が全県団長を受ける下りを読み進めましょう。
読書は人生を豊かにしてくれます。