議員日誌

県の管理職に占める女性の割合

 27日の毎日新聞に「女性登用目標」が特集されていました。

 毎日新聞は「女性活躍推進法が今月1日施行され、中央省庁は2020年度末の女性管理職の数値目標などを盛り込んだ行動計画を公表した。政府の全体目標は、本省の課長・室長に占める女性の割合を現在の3.5%から7%に拡大すること。」「都道府県の管理職に占める女性の割合は、20年度の目標を設置した33都府県のうち、課長級以上を政府目標より高い20%としたのが東京、神奈川、岐阜、鳥取の4都県だった。」と報じました。

 私は、平成26年11月定例会で、女性管理職の登用について質問しました。

 私は、内閣府が調査した都道府県別の女性公務員の管理職の登用状況の結果、山口県が全国最低だったことを指摘し、「山口県は女性管理職の登用全国最低を挽回するために、次期山口県男女共同参画基本計画に管理職に占める女性の割合の目標を明記すべき」と質しました。

 半田環境生活部長(当時)は、「次期男女共同参画基本計画への数値目標については、明年度、計画を策定する中で検討してまいります。」と答えました。

 そして、今年3月、平成28年度から平成32年度までの「第四次山口県男女共同参画基本計画」が策定されました。

 この計画は、「女性活躍推進法」に基づく都道府県推進計画としても位置付けられています。

 改定された計画の中の重点項目の一つに「あらゆる分野での性格・方針決定過程への女性の参画の拡大」があります。

 この中に行政における女性の参画拡大があり、「女性活躍推進法に基づく特定事業主計画により、県の女性職員・教職員や女性警察官の役付職への登用、特に課長掃討以上の管理職への登用や職域拡大に務めるとともに、女性職員等の計画的人材育成に取り組みます。」と明記されました。

 その上で、この分野の「計画の指標」の一つとして「県職員の課長以上に占める女性職員の割合」が設けられ、現状値7.4%(平成27年)を10%(平成29年)するとされました。

 私は、女性管理職登用の数値目標を男女共同参画計画に明記するよう求めたものとして、具体的数値が計画に盛り込まれたことを評価します。

 また、政府の7%の目標より大きい10%としたことも評価します。

 その上で、平成29年に10%という目標を達成し、第5次計画では、鳥取県などにならい20%以上という計画となることを望みます。

 毎日新聞では省庁ごとの行動計画についても書かれてあり、消費者庁は、現状が16.7%で目標は20%以上となっていると報じています。

 国も地方も更に女性管理職登用が進むことを願っています。

 山口県は、第四次男女共同参画計画を策定し、県職員の課長以上に占める女性職員の割合を10%とする目標を盛り込みました。

 皆さんは、このことをどうお考えですかお教え下さい。

 

岩国基地の米軍機騒音苦情が増加傾向

 昨日の中国新聞は、2015年度の岩国基地の米軍機騒音苦情の状況を報じました。

 「柳井市に2015年度に寄せられた、米海兵隊岩国基地の米軍機によるとみられる騒音の苦情が96件に上り、前年度の7件から大幅に増えた。記録を取り始めた11年度以降で最多。岩国市でも2170件と過去2番目の多さだった。」

 中国新聞は、苦情の増加について柳井市は「『騒音を認識する機会が春先に多かった。連絡票やHPで市民の関心も高まったため』」とみていると報じました。

 岩国市基地対策課は、「市街地の上空を低空で飛ぶ複数の米軍機が目撃された昨年5月21日に、基地滑走路が沖合移設された10年以降で一日当たり最多の125件を記録したことなどが影響したと分析する。」と報じました。

 日本共産党の大平よしのぶ衆議院議員は、2月25日の予算委員会分科会で岩国基地強化問題を取り上げました。

 質問の中で、大平衆議院議員は、岩国市に寄せられた航空機騒音の苦情件数について、「新滑走路供用前の3年間の年平均が1565件、新滑走路供用後3年間の年平均が1782件、苦情件数でみれば、むしろ沖合移設後の方が多くなっている」「今でさえ、こうした状況であるのに、その上、来年、2017年にも厚木基地から空母艦載機が移駐されようとして」いると指摘しました。

 平成18年に作成した岩国飛行場における航空機騒音予測コンターにおける米軍再編後の一日当たりの飛行回数は399回となっています。

 その後、海上自衛隊が厚木基地に移駐せず、岩国基地に残留しています。また、普天間基地から岩国基地へKC130空中給油機が当初の12機ではなく15機移駐しました。

 大平議員の質問に、谷井政府参考人は、これらの変更で、米軍再編後の標準飛行回数が合計61回増加すると答えました。

 一日の飛行回数が399回から450回にふえることになります。

 その上、移駐する機数が当初の59機を上回る可能性があります。更に、FA18ホーネットがFA18スーパーホーネットへ。EA6BプラウラーがEA18Gグラウラーと騒音が大きい機種に変更されることが明らかになっています。

 更にその上、F35Bが2017年、岩国に配備されることがほぼ決まっています。

 現在でも増えている地域住民の騒音に対する苦情。来年度以降は、政府の当初の想定を上回り大きなものになることは必至です。

 政府は、F35Bの岩国配備を米軍に確認し、その後に最新の機種、機数で、騒音測定をやり直すべきです。

 そのデータを元に、基地機能が強化されるかどうかを県と関係する市は判断し、機能強化が明白ならば、空母艦載機部隊の移駐とF35Bの岩国基地配備に反対を政府に表明すべきです。

 岩国市・柳井市など県東部地区住民の命と安全を保持するために、県と関係する市は役割を発揮する時です。

 政府は、住民の安全安心こそ最優先させ、歪みが激しくなった日米再編計画そのものを白紙撤回すべくアメリカと交渉を行うべきです。

 岩国市や柳井市で米軍機の騒音に対する苦情が増えています。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

部活動の運営の見直しについて

 25日(月)の毎日新聞の「部活顧問『教員に選択権を』」の記事は衝撃でした。

 「部活がブラック過ぎて倒れそう—。学校の部活動で顧問を務める教員の一部から悲鳴が上がっている。若手教員らが昨年12月、部活の顧問を引き受けるかどうかの『選択権』を求めてインターネット上のウェブサイトで署名を集める運動を始めたところ、3カ月間で約2万3500人分が集まり、3月初めに文部科学省に届けられた。」

 

 記事の中盤に30代男性の先生の声があります。

 「かつては土日返上で指導に打ち込んでいたが、結婚し、子どもが生まれた数年前からは『部活と子育ての板挟みになった』という。午前5時半過ぎに起床、6時半に出勤。日中の授業や放課後の部活指導をこなした後の午後6時半ごろ教材研究などの授業の準備に取りかかるという。」

 記事の後半にこうあります。

 「日本の教員の勤務時間は世界で突出して長い。文科省の調査では一日の平均勤務時間は10時間36分、このうち休憩は14分だけだ。」

 私は、県議会で、教員の多忙化の解消の観点から部活動の運営の見直しを度々指摘してきました。

 平成26年11月県議会では、県立学校での時間外の勤務時間が百時間を超えている教員は、平成24年度が月平均278人だったものが、平成25年度は285人に増えていることを指摘し、週一日以上の休養日の徹底を含む部活動の運営の見直しの状況を質しました。

 浅原教育長は、「週一回以上の休養日の設定等、望ましい部活動のあり方を示した通知文を毎年、年度当初に配布し、改善に向けて取り組んでおり、本年度は新たに、休養日の設定に係る啓発リーフレットを作成・配布し、その積極的な活用について、校長会等さまざまな機会を通して、周知徹底に務めているところであります。」と答えました。

 早朝練習を中止した長野県の例もあります。

 山口県でも更に、週一回以上の部活動の休養日の設定を徹底するなど更なる部活動の運営の見直しが求められていると思います。

 教員の健康の維持は、子どもたちの発達を保障する大前提だと思います。

 中学校や高校の部活動について、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

おてらくご

 お寺との縁が深まりました。

 昨年初めより浄土真宗本願寺派山口教区宇部北祖常光寺の総代長に選ばれました。

 今年になり、宇部北祖門徒総代会長に選ばれました。

 4月19日に行われた山口教区臨時教区会に山口教区会議員として参加し、常備会員補充員に選ばれました。

 昨日、行われた山口教区門徒総代会理事会で常任理事に選ばれました。

 5月24日に行われる山口校区門徒総代会全体会では、開会式で讃仏偈の勤行の際、調声を務めることになりました。

 初めての体験であり、この連休中に少し練習しようと思っています。

 浄土真宗本願寺に関わることがございましたら私に一声かけていただきますようお願いいたします。

 山口教務所に出向くと仏教関係の書籍が数多く置かれています。

 昨日は、相愛大学教授の釈徹宗さんの「おてらくご 落語の中の浄土真宗」という本を購入しました。

 本にはCDが付いています。

 最初が、真宗大谷派浄念寺住職・藤野宗城さんによる「節談説教『円融至徳の嘉号』」。

 次に、落語家・柳家さん喬さんの「落語『寿限無』」。

 最後は、落語家・笑福亭松喬さんの「落語『お文さん』」

 最初の藤野住職による節談の中にこのような下りがあります。

 「一で嫌がる寺参り 二で二の足踏み下がる 三で誘われ義理参り 四つ喜ぶ心なく 五ついつもの癖が出て 六つ無性に眠たがる 七つ何にもよう聞かず 八つやかまし起こされて 九つこれはと驚いて 十でとぼけた顔をする」

 CDを聞いていて思わずふきだした私でした。

 実際にこのような節談を聞くと、唱導(説法、説教、法説、談義)が落語になったことがよく分かります。

 釈さんは「なんといっても唱導が発達するのは、浄土仏教です。宗教体験を重視する密教や禅仏教に比べると、浄土仏教は、『語る』『聞く』『共振する』『場を感じる』といった宗教性を大切にするからかもしれません。」

 私もこの間、説法を聞く機会が多くなりましたが、私もしゃべる仕事に入るのかも知れませんが、この御講師の話術はすごいと思わされる方に度々お会いします。

 特に、難しい仏教の話しを笑いを含めて伝えると結論が印象に残るといった体験を度々します。

 このような私の体験も、浄土仏教が落語になったとのだという証左だと感じますし、今を生きる説法と落語の通じるところだと感じます。

 そして、「寿限無」「お文さん」などは、「落語の中の浄土真宗」を示す演目だということです。

 この辺りは、じっくり、釈先生の本とCDで学んで行きたいと思います。

 この本を通じて、私の話術も鍛えていきたいと思っています。

 前から落語が好きではありましたが、この本を読んでいると落語をもっと聞きたくなりました。

 

「戦後初の戦死者」

 24日、宇部市総合福祉会館で行われた「こうけつ厚さんを囲む会」で、こうけつ厚さんが、「戦後初の戦死者」の話しをされました。

 この事は、こうけつ厚さんの著書「暴走する自衛隊」のあとがきに書かれています。

 昨年末に、山口朝日放送が「戦後70年特別版~終わらざる終戦~」と題する番組を放映しました。こうけつ厚さんはコメンテーターとして出演されました。

 朝鮮戦争時、現在の北朝鮮、元山沖で掃海作業中に中谷坂太郎さんが『戦死』されました。

 坂太郎さんは、「戦後初の戦死者」とも「日本最後の戦死者」とも呼ばれ、死後30年ほど、その事実が封印されてきました。

 番組では、中谷坂太郎さんの兄中谷藤一さんのインタビューが放映されました。

 藤一さんは、弟の死を振り返り「国の体制のため、米軍の要請で出て行って、日本としてはかたや戦勝国、こちらは敗戦国、だからあの時は総理の吉田茂は断れなかっただろうけれど、その矛盾、ギャップは、それは掲揚しがたい、やるせない気持ちでした。」と語ります。

 更に、藤一さんは、「今度の安保関連法、集団的自衛権と全く同じ構図で、朝鮮戦争で殉職した。これは明らかに憲法違反。もし、集団的自衛権で出動するならば自衛隊の人たちに戦死者が出て、私のような遺族がどんどん増える可能性があると思う。」と語ります。

 また、番組では、元海上自衛隊患部だったTさんのインタビューも放映されました。

 「アメリカが朝鮮戦争と同じように、今後日本に掃海を協力してくる可能性はありますかね」との問いに、Tさんは、「あるでしょうね」と答え、「そうすると中谷さんのような、ですね」との問いに「犠牲が出るかも分かりませんね」と答えます。

 Tさんは、「仮に有事になったら、憲法もくそもない。任務の方が優先する。憲法が何であろうと、国家が国の安全維持のために、部隊を使わないといけないということになれば、いくら安倍さんでも使うでしょうね。そんな末端のことは気にしませんよ。総理大臣なんていうのは」と発言しています。

 こうけつさんは、「この二人の見解の違いは、国家の防衛と個人の生命のどちらを優先sるのか、という問題に留まらず、国家であれ個人であれ、その安全をどのような方法と智恵で確保するのか、という選択の問題でもあろう。私は当然個人の安全を優先し、戦争に訴えない方法と智恵絞り出すべきだと思う。その課題に正面から向き合うことなしに、戦争や暴力の連鎖を断ち切ることはできない。それは理想論ではなく、むしろ現実論であることを私は一介の歴史研究者としての立場から、今後も主張していきたいと思っている。昨今の日中間や日韓間の軋轢や相次ぐテロ事件の発生などを見るにつけ、その思いは募るばかりである。」と述べています。

 私は、戦後初の戦死者といわれる中谷坂太郎さんのことを初めて知りました。

 また、こうけつさんの国家間の争いが発生した場合に「個人の安全を優先し、戦争に訴えない方法と智恵を絞り出す」との言葉に深く共感しました。

 歴史研究者であるこうけつさんを必ず国会に送りたいと決意を新たにしました。

 皆さんは、戦後初の戦死者中谷坂太郎さんの事実をどう受け止めますか、ご意見をお聞かせ下さい。

こうけつ厚さんを囲む会

 昨日、宇部市総合福祉会館で、参議院山口選挙区野党統一予定候補のこうけつ厚さんを囲む会が行われ、約200人の市民が会場を埋めました。

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 こうけつ厚さんを囲む会には約200名が参加

 最初に主催者を代表して、総がかり行動うべ実行委員会の共同代表であり、宇部協立病院医師の坂田勇司さんが挨拶を行いました。

 次に、こうけつ厚さんと政策協定を結んでいる民進党県連代表の西嶋裕作さんは県連大会出席のためメッセージ紹介され、日本共産党からは、野村英昭県副委員長が挨拶、社民党は佐々木あけみ代表が挨拶を行いました。

 次に、総がかり行動やまぐち実行委員会の岡本博之事務局長が情勢報告を行いました。

 こうけつ予定候補は、「25年前から山口県で大学人として生活してきた。妻に立候補について相談したところ、妻は、『25年前から今日の事が始まっていたのではないか』と言われた」と立候補を決意するエピソードを語りました。

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 海外で戦死者を出す安保法制は廃止と訴える

 こけつさんは、朝鮮戦争の時に、現在の北朝鮮、元山沖で掃海作業中に『戦死』した中谷坂太郎さんについて語りました。

 中谷さんが亡くなったことに対し、政府は450万円の大金を渡します。

 中谷さんの死は戦前最後の戦死者とも戦後最初の戦死者とも言われています。

 こうけつさんは、中谷さんの兄の中谷藤市さんの言葉を紹介しました。

 「今度の安保関連法案、集団的自衛権と全く同じ構図で、朝鮮戦争で殉職した。これは明らかに憲法違反。もし、集団的自衛権で出動するならば自衛隊の人たちに戦死者が出て、私のような遺族がどんどん増える可能性があると思う」

 こうけつさんは、「新年度軍事費が前年度に比べ1300億円増えた。これは、山大への国からの補助金の約10年分にあたる。先進国の中で、軍事拡大をすすめているのは日本だけ。軍事費を抑制し、民生に予算を回すべきだ。」と語りました。

 最後にこうけつさんは「政治とは人々をガードするものだが、今は、政治が人々を戦争にかりたてようとしている。このような政治を変えていきたい。山口から日本を変えようと本気で思っている。一人でみる夢は夢でしかないが、みんなが同じ夢を見れば実現する。」と訴えました。

 総がかり行動うべ実行委員会事務局長の私が行動提起を行い、たきぎの会の方々が作成された「ええちゃないか」を皆で歌いました。

 最後にこうけつ予定候補へ各団体から花束やタペストリーが贈られました。

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 こうけつ厚さんにタペストリーや花束が贈られる

 こうけつ予定候補勝利のために宇部市で最初に行われた集会が多くの参加者で成功しました。

 宇部市の奮闘で、山口からこうけつさんを国会に送り日本を変えていきたいと思います。

 参加していただいた皆さんありがとございました。