議員日誌

岩国基地の米軍機騒音苦情が増加傾向

 昨日の中国新聞は、2015年度の岩国基地の米軍機騒音苦情の状況を報じました。

 「柳井市に2015年度に寄せられた、米海兵隊岩国基地の米軍機によるとみられる騒音の苦情が96件に上り、前年度の7件から大幅に増えた。記録を取り始めた11年度以降で最多。岩国市でも2170件と過去2番目の多さだった。」

 中国新聞は、苦情の増加について柳井市は「『騒音を認識する機会が春先に多かった。連絡票やHPで市民の関心も高まったため』」とみていると報じました。

 岩国市基地対策課は、「市街地の上空を低空で飛ぶ複数の米軍機が目撃された昨年5月21日に、基地滑走路が沖合移設された10年以降で一日当たり最多の125件を記録したことなどが影響したと分析する。」と報じました。

 日本共産党の大平よしのぶ衆議院議員は、2月25日の予算委員会分科会で岩国基地強化問題を取り上げました。

 質問の中で、大平衆議院議員は、岩国市に寄せられた航空機騒音の苦情件数について、「新滑走路供用前の3年間の年平均が1565件、新滑走路供用後3年間の年平均が1782件、苦情件数でみれば、むしろ沖合移設後の方が多くなっている」「今でさえ、こうした状況であるのに、その上、来年、2017年にも厚木基地から空母艦載機が移駐されようとして」いると指摘しました。

 平成18年に作成した岩国飛行場における航空機騒音予測コンターにおける米軍再編後の一日当たりの飛行回数は399回となっています。

 その後、海上自衛隊が厚木基地に移駐せず、岩国基地に残留しています。また、普天間基地から岩国基地へKC130空中給油機が当初の12機ではなく15機移駐しました。

 大平議員の質問に、谷井政府参考人は、これらの変更で、米軍再編後の標準飛行回数が合計61回増加すると答えました。

 一日の飛行回数が399回から450回にふえることになります。

 その上、移駐する機数が当初の59機を上回る可能性があります。更に、FA18ホーネットがFA18スーパーホーネットへ。EA6BプラウラーがEA18Gグラウラーと騒音が大きい機種に変更されることが明らかになっています。

 更にその上、F35Bが2017年、岩国に配備されることがほぼ決まっています。

 現在でも増えている地域住民の騒音に対する苦情。来年度以降は、政府の当初の想定を上回り大きなものになることは必至です。

 政府は、F35Bの岩国配備を米軍に確認し、その後に最新の機種、機数で、騒音測定をやり直すべきです。

 そのデータを元に、基地機能が強化されるかどうかを県と関係する市は判断し、機能強化が明白ならば、空母艦載機部隊の移駐とF35Bの岩国基地配備に反対を政府に表明すべきです。

 岩国市・柳井市など県東部地区住民の命と安全を保持するために、県と関係する市は役割を発揮する時です。

 政府は、住民の安全安心こそ最優先させ、歪みが激しくなった日米再編計画そのものを白紙撤回すべくアメリカと交渉を行うべきです。

 岩国市や柳井市で米軍機の騒音に対する苦情が増えています。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。