本格ミステリーが読みたくなって道尾秀介さんの本をいくつか読んでいます。
東京への出張もあって、これまでに、「ラットマン」「向日葵の咲かない夏」を読み。今、「ソロモンの犬」を読んでいます。
「ラットマン」の解説でミステリー界の大御所である大沢在昌氏は、道尾秀介氏の事をこう評価しています。
「この10年のあいだにデビューした小説家の中で、最も多くの作品を私が読んだのは道尾秀介だ。」
道尾秀夫さんは、最近の4回、連続して直木賞候補になっています。
この数年で、日本推理作家協会賞、大藪春彦賞、山本周五郎賞を受賞している実力派です。
さすがに、どの作品も読ませるし、人間洞察が深い読み応えのある作品でした。
特に「向日葵の咲かない夏」は、これまであまり読んだことのない作品でした。
どこまでが、本人の心の中の「物語」で、どこまでが「事実」なのか最後まで分からないまま話が展開します。
映画にもなったデニス・ルヘインの「シャッター・アイランド」にも重なる部分を感じました。
1冊読めば、次が読みたくなるのが道尾秀介作品でしょうか。
大沢氏は、「ラットマン」の解説でこうも書いています。
「ミステリは、物語から一瞬でも読み手の心を乖離させるスキを与えたら、そこで終わる。」
長いこと第一線を走ってきた作者だけに説得力があります。
自他共に認める乱読の私は、特に、この傾向が顕著です。
道尾作品は、これまでに、私にスキを与えてくれません。
全国の道尾俊介ファンの皆さん、あなたの好きな作品は何ですか。お教えください。
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