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岩国市美和町メガソーラー事業者が農家の被害へ補償行う

 私は、9月15日に一般質問で登壇しました。
 今日は、メガ発電施設問題の内、メガソーラー問題について報告しましす。
 まず、岩国市美和町のメガソーラーについてです。
 美和町のメガソーラー開発地周辺の県管理施設と農用地が7月8日の大雨で被災しました。
 私は、「メガソーラー開発が被災要因と考えられるケースはなかったのか」質しました。
 まず、県管理施設について和田土木建築部長が次のように答えました。
 「現地の被災状況を調査したところ、下畑川などにおいて、河道の水位上昇により河床が洗堀され、石積護岸が崩壊していることを確認した。この原因は、異常な自然現象によるものと考えられることから、メガソーラー開発が被災原因であるとは考えていない」
 次に、農地被災について、松岡農林水産部長は次のように答えました。
 「現在、事業者において、農地所有者に対して、被害への補償や土砂等の撤去時期などについて、誠意をもって対応しているところと承知している」
 私は、「開発地周辺の河川で『ヒ素』『鉛』が検出され、水質悪化を理由に、開発地周辺の農家が、2年連続稲作を諦めている。林地開発を行った県の責任で、水質調査を行い、業者に水質の改善を求めるべきだ」と質しました。
 松岡部長は「水質調査は、あくまで、周辺環境の保全に努める責任を有する事業者において実施すべきものと考えている」と答えました。
 次に、山口市下小鯖のメガソーラーについてです。
 私は、「開発地内から濁水が周辺の河川に流出したことを受け、地元住民は砂防堰堤の新設を求めているが、県の見解は」と質しました。
 和田部長は「要望のあった砂防堰堤については、当該地区における近年の災害の発生状況や下流の人家戸数等を踏まえると、現時点では、整備することは困難と考えている」と答えました。
 私は、「設置された監視装置・緊急告知装置は周辺住民が広く活用できるようにすべき」と質しました。
 松岡農林部長は「監視装置等の活用については、事業者と地元自治会が締結した協定等に基づき、双方協議の上で、検討されるべきものと考えている」と答えました。
 私は、岩国市と山口市のメガソーラー開発に共通した問題として、林地開発許可要件の変更申請を業者に求めるべき問題を二点指摘しました。
 第一は、「盛土は、30㎝程度毎に十分な締め固めを行う」との条件を出している点です。
 私は、「開発業者は、この条件を遵守したのか。どのような対策を指示したのか」質しました。
 松岡部長は「事業者は、これまで許可条件に従い、適切に盛土等の施行を行っていると考えているが、県では、この度の豪雨による被害発生を受け、セメントを活用した被災法面の強度を強める施工方法への見直しを指示したところだ」と答えました。
 私は、「表土が崩壊しないような新しい許可条件を業者が県に求める変更申請を行う必要があるのではないか」と質しました。
 松岡部長は「県では事業者に対して、セメントを利用した被災法面の強化など、施工方法の見直しを指示しているところである。この見直しに伴う許可条件の追加は必要ないことから、事業者に林地開発許可の変更を求めることはない」と答えました。
 第二は、調整池、擁壁、排水施設等の増設です。
 松岡部長は「調整池等の増設は考えていないことから、林地開発許可の変更申請は必要ない」と答えました。

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