五木寛之さんと梅原猛さんが対談した「仏の発見」を読みました。
五木寛之さんが改めて、法然や親鸞と比較しながら蓮如のすばらしさを語っています。
「蓮如は、大衆性そのものなんです。努力して大衆的になろうとした人ではなく、根っから大衆的な人なんですよ。」
などなどの下りを読みながら、20年前に刊行されて当時、感動しながら読んだ五木寛之著「蓮如-聖俗具有の人間像-」を読み直しました。
法然・親鸞同様、蓮如も国から追われながら、あれだけの巨大教団を作り上げた過程が手を取るように理解できました。
そして、五木寛之著「蓮如物語」を読みました。
この物語は、小学生にも理解できるように書かれた作品です。
6歳の布袋丸が母と別れるシーンは忘れることが出来ません。
「蓮如物語」の解説で、僧侶の太田信隆さんが「五木蓮如」と表現しています。
太田さんは、「五木さんでないと捉えることができなかった蓮如さんの人間像が、美事に、生き生き描かれているとをいっているようです。蓮如さんが、一生を終えて500年たって、やっと気心が通じる書き手と出会い、そこで生まれたのが『五木蓮如』であるといってよいと思います。」と書いています。
「五木蓮如」の三部作目「蓮如-われ深き淵より-」をこれから読みたいと思います。
先日、図書館で岳宏一郎著「蓮如夏の嵐」を借りてきて、今読んでいます。
岳さんの蓮如は、五木蓮如とまた違う趣があります。
複数の作家が描く蓮如を知ることで、深く蓮如を知ることにつながります。
この夏は、蓮如さんと一緒に過ごす夏になりそうです。
宇部市の5つの公立保育園が民営化されようとしています。
「宇部市立保育園の今後のあり方について様々な意見を求めるため」との目的で設置された「宇部市立保育園のあり方検討委員会」。
第二回目の会議で突然、宇部市から「民営化について議論してほしい」との提案が行われました。
5つの公立保育園の利用者に対して行ったアンケートでは、「公立存続」が約75%でした。「民営化」は約3%。「どちらでも良い」が約22%でした。
宇部市の一方的な民意化押し付けは、民主主義に反しています。
市立保育園では、障がい児の受け入れや休日保育に力を入れています。私立、公立それぞれの良さを生かした保育がこれからも宇部市の子どもたちに必要です。
「5つの公立保育園保護者の会」では、宇部市の公立保育園の存続を求める署名活動に取り組んでいます。
私も署名を預かっています。必要な方は、私のブログのトップページから問い合わせをお願いいたします。
詳しくは、下記までご連絡下さい。
「5つの公立保育園保護者の会」〒755-0153 宇部市床波4丁目11番40号 (西岐波保育園)または、原保育園、第二乳児保育園、新川保育園、神原保育園までご連絡下さい。
久保田市政の元で、学校給食の民営化などがに続き公立保育園まで民営化されようとしています。
市民が主人公の立場から一路民営化には様々な問題があります。
公立保育園の民営化に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
昨日の赤旗日刊紙は「米軍は7月31日、開発中の最新鋭ステルス戦闘機F35のうち、海兵隊仕様のB型が初期運用能力を獲得し、実戦配備が可能な状態に達したと認定しました。海兵隊は2017年から海外初の配備先として岩国基地へ16機F35Bを常駐させる方針で、ロイター通信によると、同基地への配備開始は同年1月の見通しです。」と報じました。
この問題は、日本共産党など各派が県議会で繰り返し指摘がさてきました。
「2015アメリカ海兵隊航空計画」の中に、2017年、新型ステルス戦闘機F-35B、16機が岩国に常駐と明記されていました。
このことが明らかになった昨年の11月県議会で県は「F35Bについきましては、昨年(平成25年)10月、2017年に日本国内への配備が開始される旨、日米間で確認されていますが、海兵隊がこのたび2015年度海兵隊航空計画を公表したことを受け、配備先が岩国基地に決定されたのかどうか改めて国に照会したところ、国からは『F35Bの配備先やその詳細については、日米間で引き続き協議していくととなっている』との回答がありました。」「県では、航空機及び部隊の移駐が行われる場合において、それが基地機能強化に当たるかどうかは、騒音、安全性等基地周辺住民の生活環境が現状より悪化するかどうかにより判断してきたところです。」などと答えました。
7月31日のF35Bの米軍の実戦配備可能の認定の判断を受けて、県は、国に、岩国基地への配備が決定されたのかどうか照会すべきです。
国は、アメリカに対し、F35Bの配備先を質すべきです。
そして、事実を確認した上で、県は、F35B配備が基地機能強化に当たるかどうか早急に調査すべきです。
ロイター通信の報道にはF35Bの岩国配備は、17年1月とあります。後1年半後に岩国配備となります。
ならば、早急に、日米は事実関係を精査し、山口県や岩国市に状況を報告すべきです。
ギリギリになって、配備を強行するようなことは行うべきではありません。
2017年は、空母艦載機部隊の岩国基地移駐が計画されている年でもあります。
KC130の移駐も含めて、岩国基地の沖縄化を一気にこのまま進めていいのでしょうか。
単純に配備機数が大幅に増えるのに、防衛省の説明等から騒音が増大しないので基地機能強化ではないと移駐を容認してきた過去の歴史があります。
「基地機能強化」の基準も県民が理解できるものであるべきだと思います。
とにもかくにも、日米政府は、F35Bの配備先を早急に明らかにすべきです。
皆さんはこの問題をどのように受け止めますか。
読売新聞の「戦後70年あの夏」という特集記事に私の敬愛する作家の一人である五木寛之さんが登場しました。
五木さんは、朝鮮半島の平壌で終戦を迎えます。
母が終戦の年の9月に亡くなり、父も茫然自失状態。長男だった五木さんが大黒柱として家族を支えます。
五木さんは、引き揚げまでの詳細を「エッセーでちょっとふれたぐらい」と述べます。
「『善き者は逝く』。だから、僕は、帰って来た自分を『悪人』だと思っている。」と語ります。
五木さんは、最後に語ります。
「子どもの頃から戦意高揚の歌に熱狂し、『神州不滅』を信じていたように、戦前・戦中の教育などで、お上の言い分に盲従する習慣にどっぷりつかっていた。それが『情報難民』を生みました。戦前も戦争も一日にして成らず、それが昭和ヒトケタ派の実感です。」
「いつの時代も情報は隠されるものです。だからこそ自分たちが隠されたものを探り当てる熱気がないと、生きていけない。戦争の教訓はそれにつきます。」
今、戦争法案をめぐって、「平和と安全を守る法律だ」「憲法に合致している」「後方支援だから安全だ」などの情報が政府から流されています。その中で、とりわけ若者が「お上の言い分に盲従しない」と自分たちの頭で事実を確かめ、「戦争法案反対」に立ち上がっています。
今を戦前にしないために、戦後70年の今年、五木さんの言葉を国民みんなで噛みしめようではありませんか。
最近、五木さんの本を読み直しています。今は、「蓮如」を再読しています。
五木さんの言葉が、心に沁みる夏です。
みなさんはいかがお考えでしょうか。
厚木基地の周辺住民6900人余りが国に対し、米軍機・自衛隊機の夜間早朝の飛行差し止めと爆音被害の損害を求めた第四次厚木基地爆音訴訟の控訴審は7月30日、一審の横浜地裁に続き、自衛隊機の夜間・早朝の飛行を差し止める判決を出しました。
斎藤裁判長は、爆音による睡眠妨害が健康被害に直接結びつき得ると指摘。米海兵隊第五空母航空団が岩国基地に移駐(2017年ごろ)するまでは、高度の蓋然性をもってこれまでと同様の騒音被害が継続すると認定し、16年末までの期間、自衛隊機の午後10時~午前6時の飛行差し止めを認めました。損害賠償についても、過去の被害だけでなく、16年末までの将来の被害分12億円を含む94億円の支払いを命じました。
一方、毎日新聞のインタビューに対して岩国爆音訴訟原告団の津田団長は「判決は岩国基地への米空母艦載機移転を念頭にしている。ショックだ」「米軍機こそ騒音の発生源。厚木の分が来ることで岩国の騒音被害は更にひどくなる」と述べました。
山口県は、「普天間基地移設の見通しが立たないうちに、空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない」とのスタンツを堅持しています。また、山口県は、夜間離着陸訓練の岩国基地での実施を認めていません。
今度の判決を政府は、空母艦載機部隊の岩国移駐を促進する理由にしないよう強く求めるものです。
厚木の住民の苦しみを岩国に押し付けることは認められません。
政府は、山口県や岩国市、とりわけ周辺住民の声に耳を傾け、空母艦載機部隊の岩国移駐の再検討を米政府と協議すべきです。
今度の判決は、自衛隊機の夜間飛行禁止を判断したことは前進面です。
米軍機について被害が大きいことを認めながら飛行差し止めを却下したことは、この判決の不十分な点だと指摘しなければなりません。
厚木でも岩国でも米軍基地周辺住民が争っている爆音訴訟裁判で、自衛隊機とともに米軍機の非行さhしとめに言及する判決を強く望みます。
厚木基地での自衛隊機の夜間飛行を禁止とする判決を東京高裁が下しました。
みなさんのご意見をお聞かせ下さい。