本日、土木建築委員会の県内視察が行われました。
宇部市内の視察に地元議員として参加しました。
まず、一般国道490号交通安全施設整備を視察しました。
現地では、国道490号神原交差点付近500mの車線を増やす工事が行われています。
13億円の事業費で4車線を6車線にし、歩道部分を2mから6mに拡大する工事が行われていました。
神原交差点南側では歩道の整備が完了しました。
次に、東見初地区港湾整備事業を視察しました。
この地域の港湾整備事業は、当初79.2haを埋め立てる計画でした。現在、63.9haの1期工事が行われています。
当初、東見初地区港湾開発の事業費は194億円でしたが、約400億円と言われていました。現在、15.3haも埋立を縮小する計画であるのに事業費は406億円となっています。
63haを埋める用材は690万・要ですが、最大は413万・のしゅんせつ土です。約6割にもなります。主には、本航路のしゅんせつ土が主なものです。
つまり、63haの埋立地を作らなけらばならない主な理由として、しゅんせつ土の埋立場としての意味合いが濃いことは明らかです。
また、土地利用計画として一番ウエイトを占めているのが、緑地19.5ha、スポーツレク施設用地15.9ha。合計で、35.4haです。
宇部市の海岸部分に、巨額を投じて、緑地とスポーツレク施設が必要でしょうか。
これらで開発面積の2分の1以上を占めます。このことによっても、この埋立の目的がしゅんせつ土の捨て場ありきであることがよく分かります。
この事業は、1997年に事業着手されていますが、今年で14年目です。担当者は、ふ頭用地の供用開始を平成20年代後半だと説明しました。
合せて、埋立第五区画の一般廃棄物の埋立などは、平成35年位まで行われるということです。竣工は、あと12年。着工後、竣工するまで30年近くかかります。
事業が長引くことで更に事業費が増額することが予想されます。
30年後は、埋立てた土地の上をどう開発していくのか、これにも巨額のお金がかかります。
私は、今日、東見初港湾開発の現場に立って、改めて、この開発は、63haに留め、2期事業に着手すべきではない、ましてや、新沖の山地区の開発は中止すべきだと痛感しました。
東見初地区第5区画(廃棄物が埋立られています)
東見初第4区画(しゅんせつ土が埋立られます)
同時に、現在、宇部港が国際バルク戦略港湾に指定されたことが重大です。
現在、県が指定された港の育成プログラムを策定して国に提出したと担当者は説明しました。
今後は、国の予算確保がどの程度になるのか、県の負担がどの程度になるのかが注目されます。
国は、十二分な財政を国際バルク戦略港湾に確保すべきです。
県は、国の財源が不十分で、県に多大な財源が必要となった場合は、改めて「国際バルク戦略港湾」計画を進めるべきかどうか県民の意見を聞く機会を設けるべきだと思います。
とにかく、厳しい財政難、数百億円のお金が港で使われています。県民的な議論を大いに行う必要を痛感した視察でした。
山口県の港湾開発について、皆さんはどのようにお考えですか、ご意見をお聞かせ下さい。
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