日本共産党県議団(木佐木大助団長)は、5月9日、村岡嗣政知事に「『重点交付金』の有効活用で県民の生活と生業への支援強化を求める要望書」を提出しました。
政府は、地方創生臨時交付金の「重点交付金」を1.2兆円増額することを閣議決定しました。山口県には、限度額約54億6000万円が交付予定です。
日本共産党県議団は、国からの重点交付金は、県民向けに使うよう要請しました。
生活支援としては、「小中学生の保護者の負担を軽減するため、学校給食の無償化を実施」「プレミアム商品券など消費を下支えする取組やLPガス使用世帯への給付金支給」などの事業を行うよう、事業者支援としては、「医療・介護・保育施設、学校施設等に対する支援」「生産資材、肥料、飼料高騰の影響を受ける農林水産業者への支援」などの事業を行うよう要望しました。
対応した県財政課の担当者は、「国の重点交付金による予算の具体化を6月県議会補正予算から進めていきたい」と答えました。
昨日、日本共産党県議団が要請した文書は以下の通りです。
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「重点交付金」の有効活用で県民の生活と生業への支援強化を求める要望書
山口県知事
村岡嗣政様
2023年5月9日
日本共産党山口県委員会
委員長 吉田 貞好
日本共産党山口県議団
団 長 木佐木大助
副団長 河合 喜代
幹事長 藤本 一規
新型コロナの新規感染者数は低水準を維持していますが、コロナ禍による打撃から回復する暇(いとま)がないまま、異常な物価高騰が県民の暮らしと営業の危機を深刻にしています。
食料品の値上げは4月だけで5106品目に上り、2023年通年では 2万品目を超える見込みです。電気、ガスなど光熱費の大幅な値上げは、暮らしにも営業にも大きな打撃を与え、さらなる大幅な値上げも計画されています。今年3月の消費者物価指数(山口市)は105.1と高止まりする一方、労働者の実質賃金は前年同月比2.6%減と低迷したままです。
また、1月末、農水省が発表した2022年の農業物価は、20年を100とした指数で、生産資材は116・6。うち、肥料は130・5、飼料は138となり、資材価格全体の指数を押し上げています。一方、農産物価格の指数は101・4に留まり、適切な価格転嫁ができていない実態が浮き彫りになっています。
こうした中、政府は3月28日、22年度の予備費を活用し、地方創生臨時交付金の「重点交付金」を1.2兆円増額することを閣議決定しました。内訳は、住民や事業者を幅広く支援する「推奨事業メニュー」に7000億円、住民税非課税世帯に一律3万円給付する「低所得世帯枠」に5000億円(対象は市町村のみ)です。山口県には「推奨事業メニュー」約54億6000万円が交付予定で、実施計画の提出締め切りは5月29日とされています。
ついては、県民の生活と生業への支援強化のため、下記事項について、早急に具体化されるよう要望します。
記
1,生活者支援
①低所得世帯を対象にしたエネルギー・食料品等の高騰による負担を軽減するための支援
②小中学生の保護者の負担を軽減するため、学校給食の無償化を実施
③プレミアム商品券など消費を下支えする取組やLPガス使用世帯への給付金支給
④省エネ性能の高いエアコン・給湯器等への買い替えなどの支援
2,事業者支援
①医療・介護・保育施設、学校施設等に対する支援
②生産資材、肥料、飼料高騰の影響を受けている農林水産業者への支援
③中小業者、商店街等への支援や中小業者の賃上げへの支援
④地域公共交通、観光業等に対する支援
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国からの重点交付金が県民の暮らしや営業をしっかり支えるものになるよう引き続き注視していきたいと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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