本日、山田山陽小野田市議の案内で、厚狭川が氾濫した被災現場を視察し、住民の方から様々なご意見をおききしました。
まず、山陽町のボランティアセンターを訪問。
のべ1000人を越えるボランティアの方々が厚狭地区で活動されています。
昨日が220人で、今日が120人だったそうです。作業が必要な現場は残されていますが、ボランティアの方々の数が少なくなっているのが心配と担当者の方がお話をされていました。
厚狭のボランティアセンターには今日も多くの方が
被災地としては、新橋と鴨の庄浄水場を訪ねました。
新橋は、西側が大きく崩れたままでした。
橋には、昭和27年12月完成とあり、建設されて60年近く経過していることが分かりました。
新橋の様子。維持管理は万全だったのでしょうか。
鴨の庄の浄水場は、厚狭地区全域に給水をしている所です。これまでに復旧は完了しましたが、今後、冠水しない対策が急がれます。
鴨の庄浄水場。ライフライン施設の対策は急務。
次に、沓山田地域を訪問しました。
厚狭川の寝太郎用水の取水口の南側の地域です。
訪ねたKさん宅の高さ1.2m長さ40mのコンクリートブロック塀が水圧で倒壊しました。
いかに厚狭川の氾濫が強烈なものだったかが分かります。
Kさんは、車が2台だめになったと言われていました。
40mのコンクリートブロックが水圧で倒壊しました
次に訪問したWさんは、平屋建てで、隣の弟さん宅の2階に避難されたそうです。
避難勧告の連絡はなかったとのこととでした。
床上75センチ浸水しました。
沓山田の浸水したWさん宅。床上、腰まで水が。
次にWさんの弟さん宅を訪問。
堤防の下の溝の浚渫の要望を受けました。県の管理する溝なので明日にでも要望したいと思います。
Wさん宅の敷地にあるお地蔵さんが傾いていました。浸水の威力が分かります。
沓山田の地蔵さんの祠が水圧で大きく歪む。
次に、天満町・千町周辺を訪問しました。
この辺りも軒並み床上浸水しました。
一番ひどかったのは、千町地区です。
一段低い所は、1階の天井付近まで浸水した跡がありました。
ほとんどの方が公営住宅に移っておられましたが、何人かは、崩れかかった家で生活をされていました。
Yさんは、家族4人暮らし。公営住宅に申し込んでいるが、公営住宅は狭いのでいまのままがいいと話されます。
しかし、借家なので、家を改造するにしても費用の補助がないのでどうしたらいいか不安とおしゃいました。
千町の空き家となった家。住民の方は市営住宅に。
最後に、松ヶ瀬地域を訪ねました。
この地域も被害がひどかったところです。
JR美祢線の傷みが目立ちます。再開のめどは全く立っていません。
松ヶ瀬、JR美祢線がズタズタになった現場
周辺の民家の被害も甚大です。
この地域も避難勧告の連絡が届かなかったそうです。
松ヶ瀬、水が民家を完全に通過しています。
百聞は一見に如かず。被災地は行ってみなければ状況は分かりません。
今日は、厚狭川が氾濫してちょうど10日目でしたが、復興はこれからという感じでした。
厚狭川については、大正川のポンプの増設を急ぐとともに、河川拡幅や浚渫を可能な限り行うこと。また、上流の松ヶ瀬地域まで堤防のかさ上げを行う必要性があることを痛感しました。
そして被災者支援の抜本的強化です。
災害救助法に基づく被災住宅の生活支援や住宅の補修などを多くの被災者に適応していくことが急がれます。
この場合、床上浸水の方々にも制度を適応するような対応が求められます。
また、山陽小野田市を被災者生活再建支援法の適応地域とし、きめ細かな被災者生活再建支援が行えるようにすべきと考えます。
また、山口県の見舞金については、全壊・半壊だけにせず、岐阜県、大分県、宮崎県などのように、床上浸水の被災者にも支給できるようにすべきです。
厚狭地域の被災者の皆さんをはじめ県下の被災者の皆さん、様々なご意見をお聞かせください。
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