議員日誌

ぬけまいる

 昨日からNHKテレビの土曜ドラマ「ぬけまいる~女三人伊勢参り」が始まりました。

 知人の長男の方がこのドラマの助監督を務めていることを知り、楽しみに待っていました。

 しんぶん赤旗のこのドラマの紹介欄を引用しましょう。

 「三十路をすぎた以乃(ともさかりえ)、志花(佐藤江梨子)、蝶(田中麗奈)の3人組が、突如、仕事も家庭も放り出して、江戸から伊勢へ抜け参りに繰り出すという物語。直木賞作家・朝井まかての原作をドラマ化しました。全8回。」

 原作の文庫本の解説で、文芸評論家の末國善己さんは、次のように書いています。

 「猪鹿蝶の三人は、お伊勢参りを通して、旅行一つ取っても、男には簡単に通行手形が出るのに、女は審査に時間がかかる、どれだけ能力があっても男より一段低く見られ、仕事で成功するより、良き妻、良き母である方が評価が高いなど、男に都合よく作られた封建社会の矛盾を次々と暴いていく。しかも三人が直面する問題は、形を変えながら現在にも残っているものばかりなのだ。三人が、男尊女卑の風潮を説きに力まかせに、時にユーモアを交えて皮肉りながら吹き飛ばしていくところは、特に女性読者には痛快に思えるはずだ(逆に男性読者は、耳が痛いかもしれない)。

 志位委員長は、第5回中央委員会総会での幹部会報告で、安倍政権の女性差別に関してこう述べました。

 「女性差別の言動も枚挙にいとまがありません。財務省事務次官のセクハラ事件と、その後の政府・財務省の対応は、麻生財務大臣の『被害者は名乗り出ろ』『福田の人権はないしか』などの発言をはじめ、セクハラ被害を受けている女性をおとしめる姿勢に終始しました。二階自民党幹事長が『子どもを産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考える人がいる』と語るなど、子どもを産まない女性を否定する発言も相次いでいます。『女性の活躍』をあれだけ強調しながら女性閣僚の登用はたったの一人。この政権ほど女性蔑視がはなはだしい政権はないのえはないでしょうか。」

 志位委員長、さらに続けます。

 「これらの人権侵害、女性差別の言動の根本に、安倍政権が、『日本会議』『神道政治連盟』など、過去の侵略戦争を肯定・美化し、歴史を偽造する極右勢力によって構成され、支えられているという大問題があります。男尊女卑、個人の尊厳の否定、個人の国家への従属は、どれもみなこの勢力が共有している時代逆行の思想にほかなりません。」

 憲法で保障された個人の尊厳が尊重される社会の実現のために、「ぬけまいる」からしっかり学んでいきたいと思います。

 朝井まかてさんの原作を読みながら、年末までこのドラマを楽しみたいと思います。

 「ぬけまいる」の感想をお聞かせ下さい。

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