今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、「今年11月から米軍が計画している海兵隊岩国基地(山口県岩国市)への原子力空母艦載機移駐に伴い、FA18戦闘攻撃機とEA18Gグラウラー電子攻撃機の本格的な整備・修理が可能な拠点が設けられることが、1日までに米海軍の契約情報でわかりました。岩国基地を拠点基地として強化するためとみられます。」と報じました。
赤旗は、「米海軍補給システムコマンド(NAVSUP)横須賀艦隊兵たんセンター(神奈川県横須賀市)が1月6日を期日に、受注可能か適格性を判断する市場調査に参加する日米の企業を募集しました。米原子力空母(横須賀基地)の艦載機部隊(厚木基地=神奈川県大和、綾瀬両市)のFA18E/Fスーパーホーネットとグラウラー合計54機の整備は、米海軍・海兵隊のすべての航空機の修理・整備・部品供給を担う西太平洋艦隊即応センター(FRCWP、2008年10月発足、厚木基地)のもとで、日本飛行機株式会社(本社・横浜市)が受注。厚木基地に隣接する同社航空整備事業部(大和市)で実施してきました。海兵隊のFA18~Dホーネット30機余が常駐・展開している岩国基地にも日本飛行機が技術者を派遣し現地整備を行ってきました。艦載機の岩国移転と合わせて、新たな企業と契約し、厚木基地と付陽の能力を持つ整備拠点を同基地に発足させることで、基地の機能強化となります。今回の市場調査の参加企業の募集情報は、米国政府の契約情報を公開している連邦商取引機会(FBO)のホームページで、昨年12月9ンチに掲載されました。今年3月には、NAVSUPが受注を希望する日米の企業に対する説明会を岩国基地内で予定していあす。受注企業が実施するのは、米海軍の統合整備計画や整備マニュアルに基づく、整備場での田尾規模な分解修理や再組立て・別目的の機種への修理、補助装備を含む部品、組み立て品、完成品の交換などを行う『デボ(修理場)レベル』整備です。年間に整備する機数は10~13機と見積もられ、うち海兵隊のホーネットが1~2機、海軍のスーパーホーネットとグラウラーが9~10機。岩国基地内の米政府が所有・運用している施設で実施します。岩国基地には、艦載機移転に伴い、日本側が負担して15年3月に整備複合棟1棟、昨年9月までに機体を運用する部隊が整備を実施する施設整備用格納庫3棟が建設され米側に提供されています。」と報じました。
山口県と岩国市は、「岩国基地の基地機能強化は認めない」「普天間基地の移設の見通しが立つ前の空母艦載機部隊のみを切り離した先行移駐は認めない」とする基本スタンスを堅持しています。
岩国基地に艦載機部隊の整備拠点ができることは、二つの基本スタンスにどちらも違反したものです。
空母艦載機移駐に伴い、岩国基地内に整備拠点が設けられることは、空母艦載機部隊の岩国移駐がいよいよ既成事実化している証左です。
山口県と岩国市は、空母艦載機部隊の移駐に関し、国に事実関係を照会している最中ですが、この整備拠点のことについても照会すべきだと思います。
日米両政府は、地元が承諾する前に次々と空母艦載機部隊移駐に関する施設整備を行うことは慎まなくてはなりません。
岩国基地への空母艦載機部隊などの整備拠点を設けることに、基本スタンスから山口県と岩国市は日米両政府に厳しく批判すべき時です。
岩国基地に、空母艦載機部隊のための整備拠点が整備されようとしています。皆さんのご意見をお聞かせください。
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