山口県と秋田県にイージスアショア(陸上イージス)配備計画があり、住民運動で中止に追い込みました。
山口県萩市では、「イージスアショア配備計画の撤回を求める住民の会」が、イージスアショアの代替案であるイージスアショア搭載艦の導入に対して、防衛省との交渉を続けておられます。
さて、この程、県民の方から、国民民主党のイージスアショア政策について、問い合わせをいただきました。
私が、過去の国民民主党のイージスアショア政策を見てみますと、二つの資料にあたることが出来ました。
一つは、2022年12月7日、国民民主党安全保障調査会が発表した「国民民主党の安全保障政策2022」です。
10ページに「イージスアショアの再検討とミサイル防衛の強化」があります。この中に、「イージスシステム搭載艦ありきではなく、今一度イージスアショア導入を排除せず、総合的に再検討してまいります。」とある。
二つ目は、2024年10月1日発行の政策パンフレットです。25ページに「イージスアショアの再検討とミサイル防衛の強化」があります。この中に、「イージスシステム搭載艦」の有効性を検証するとともに、中止が決定された『イージスアショア』の配備についても再検討します。」とあります。
私は、現在、日本共産党の国会議員団事務局に「国民民主党のイージスアショアに関する国会論戦や、配備の再検討を訴えるに至った経緯」などについて照会しています。回答が行われた段階で、お返ししたいと思います。
2022年11月27日、国民民主党・無所属クラブの前原誠司(当時)議員から、「イージス・アショア代替案に関する質問主意書」が衆議院に提出されました。
この質問項目に「中止となったイージス・アショア事業は、秋田、山口の基地設置型は中止するが、当初の目的である省人化を達成できる残存性を考慮した陸上移動型については、全く配備の候補としないのか。」があります。
菅総理は、2022年12月8日、答弁書の中で、この点について、「政府としては、現在、陸上配備型イージス・システムの代替案につて検討の途上であるため、お尋ねについてお答えすることは差し控えたい。」と答えました。
国民民主党の「イージスアショア」の配備を再検討すべきとの政策に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
4月30日、中国新聞は、トランプ関税に対する都道府県の対応について次のように報じました。
「トランプ米政権の関税強化を受け、47都道府県の4割にあたる山口、岡山、島根、鳥取など18件が、中小企業など事業者の資金繰りを助けるため金融支援をしているか、支援を決めたことが29日、共同通信の調査で分かった。広島など9都県は検討中で、さらにひろがりそうだ。企業などの相談窓口は9割が設置済みとした。調査では、自動車や半導体、米など地域経済への打撃を懸念する声が続出。ただ自治体だけでは可能な対策は限られ、企業の資金繰りや雇用維持への支援策を拡充するよう政府に求める意見も目立った。調査は47都道府県を対象に実施し、4月下旬に回答を得た。関税政策を受け、中小企業や農林水産業者を対象とする金融支援をそれぞれ回答時点で『実施している』と答えたのは15件、『実施を決めた(今後実施予定)』は3県だった。鳥取は、関税の影響で売り上げが減少した中小企業などを対象とする総額30億円の特別融資枠を設けた。福岡も特別融資を創設し、5月1日から適用する。事業者らの資金繰りや経営安定の相談に応じる専門窓口は、42都道府県が設置したと回答した。支援メニューを紹介し、事業者の経営を支える。関税が地域経済に与える影響については、全都道府県が『懸念している』か『どちらかと言えば懸念している』とした。影響を懸念している主な産業を複数回答(最大3つ)で尋ねたところ、自動車産業、農林水産業、電子・電機産業の順に多かった。それぞれ代表的な製品・生産物は自動車部品、コメや牛肉、半導体などが挙がった。『あらゆる分野の産業に影響を与えかねない』(京都)などとして、特定の産業を答えなかった自治体もある。政府への要望としては、兵庫が、関税対策に取り組む地方を支援する交付金の創設を挙げた。粘り強い対米交渉のほか、中小企業の資金繰りや輸出先の多角化に向けた支援を期待する意見が多かった。」
山口県では対応を県産業労働部などの担当者に照会したところ、以下の回答が寄せられました。
・・・
1特別相談窓口の設置
・「米国の改善措置に伴う特別相談窓口」を4月4日付で設置し、米国による追加関税措置等の影響が懸念される中小企業からの資金繰りや経営に関する相談を受け付けています。
(特別相談窓口)
県(経営金融課)、県信用保証協会、各商工会議所、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、やまぐち産業振興財団、各金融機関
・「米国の関税措置に伴う相談窓口(農林水産関係)」を4月10日付で設置し、米国による相互関税の影響が懸念される県内農林漁業等の不安を解消し、県産農林水産物等の輸出に関する総合的相談などに対応します。
(相談窓口)
・農林漁業者等の総合相談窓口
農林水産政策課 083-933-3315
岩国農林水産事務所 0827-29-1561
柳井農林水産事務所 0820-25-3291
周南農林水産事務所 0834-33-6452
山口農林水産事務所 083-922-5291
美祢農林水産事務所 0837-52-1070
長門農林水産事務所 0837-37-5601
萩農林水産事務所 0838-22-4800
下関農林事務所 083-767-0014
下関水産振興局 983-266-2141
・県産農林水産物等の輸出事業者による総合相談
ぶちうまやまぐち振興課 083-933-3360
※開設時間:平日(月曜日から金曜日まで)の9時から17時まで
2金融支援(中小企業制度融資 経営安定資金)
・融資対象:米国の関税引き上げ等の影響により経営の安定に支障が生じている事業者
※要件緩和
・資金使途:運転資金・設備資金
・融資限度額:8000万円
・融資利率:5年以内 年1.8%(責任共有制度対象外 年1.6%)
5年超 年1.9%(責任共有制度対象外 年1.7%)
・保証料率:年0.34%~1.76%
・融資期間:10年(うち据置2年)以内
・取扱金融機関:県内の各銀行、各信用金庫、各信用組合、農業協同組合、山口県信用農業協同組合連合会
・問い合わせ先:上記の取扱金融機関、山口県信用保証協会(℡083-921-3094)
県経営金融課(℡083-933-3188)
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各制度に関する詳しい問い合わせは、紹介した機関にお問い合わせください。
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