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宇部市で不登校コロナ禍前より中学校で2倍、小学校は3倍

 3月1日、宇部日報は、宇部市の不登校の状況について次のように報じました。
 「宇部市の不登校児童・生徒数が、コロナ禍の影響で増加している。感染が拡大し、全国一斉休校でスタートした2020年度から急増しており、22年度はコロナ前の19年と比較し、小学生は3倍、中学生は2倍となっている。市教育委員会では、20年度からすべての市立中学校に設置している『校内ふれあい教室』を、今年度は小学校2校にも設けて個別の学習支援を行うなど、文部科学省が進めるCOCOLOプラン(誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策)に沿った取り組みを進めている。市教委によると、過去10年でみると、13年度からコロナ禍前の18年度までは、不登校の児童・生徒数は減少傾向にあり、小学生は30人を超えることは無かった。しかし、20年度は19年度の倍近くとなる63人となり、21年度は85人、22年度は初めて100人を超え109人にまで増えた。中学生も16年度には96人まで減ったが、17年度からは増加に転じ、22年度は222人と200人を超えた。市教委では、感染拡大で学校の臨時休校、発熱のみで出席停止措置などもあり、子どもにも保護者にも学校を休むことへの抵抗感が低下したと推測。多様性の考え方の広まりで、子どもの意思を尊重する保護者が増えていることも要因という。その中で、市教委では県内に先駆けて20年度に全12中学校に校内ふれあい教室を設置し、今年度は小学校2校にも広げた。教員または教育支援員を配置し、個別の学習支援を実施しており、昨年12月現在で75人の児童・生徒が通っている。1993年度に設置され、現在は多世代ふれあいセンターにある『ふれあい教室』では、学習支援に加えて、彫刻清掃、イラスト教室、カヌー体験など多彩な体験活動を用意し、子どもたちが社会との関わりを持つ機会を設けている。市教委教育支援課では、学校に登校するということだけを目標にせず、子どもたちの社会的自立につながる支援の場をつくることが、最終的に不登校を減らすことにつながるとし、子どもたちが社会とのつながりを切らせない取り組みを継続していく。」
 県教委は、新年度、不登校対策のためのステップアップルームの設置校を県に22校から25校に拡大する予算案を計上しています。
 県内の不登校の状況からすれば、県教委の対応は十分とはいえません。
 更なるステップアップルームの拡大と同時に、県内には未設置の特例校の配置が急がれます。

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