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「兵庫県立大付属高校は定員割れ状態 臨時教員等の人集めが大変」などの視察報告が情報公開で明らかに

 私は、7月10日付で、村岡知事に「県と公立大学法人県立大学が、付属高校設置に関し協議を行った際の資料・記録の全て」について公文書開示請求を行い、8月10日、公文書海自決定通知書が届きました。
 開示された文書は、県と県立大学が行った「山口県立大学高大連携の推進に関する検討会議」に関する資料でした。
 第1回山口県立大学高大連携の推進に関する検討会議(以下、検討会議)は、昨年10月21日に、第二回検討会議は、昨年12月27日に、第三回検討会議は、今年3月16日に開催されていたことが分かりました。
 3月16日の検討会議で、「県立大学に付属高校を設置する方針とし、公表すること、本検討会議を、4月以降、外部委員も含めた協議会に格上げし、付属かする高校や設置時期等を含めた高大連携の推進強化策について、具体的に検討していくこと、を提案」することが確認されたとしています。
 その後、5月30日、外部委員も含めた第1回山口県立大学高大連携の推進強化に関する検討協議会(以下、検討協議会)が開催されるに至ります。
 第2回「山口県立大学高大連携の推進に関する検討会議」では、先進地視察の結果が示されています。県と県立大学関係者が、昨年11月10・11日に、奈良県立大学付属高校に関する視察を、11月29日に、兵庫県立大学付属高校に関する視察を行っています。
 私が注目したのは、兵庫県立大学付属高校に関する視察報告の次の部分です。
 「中学校は人気があるが、高校は近隣の子どもが少なく定員割れの状態」「公立大学法人化のデメリットは、県教委の施策が入らないこと、国・県からの教育関係の情報が入らないこと、臨時教員等の人集めが大変なこと へき地の学校であり寮を有するため、宿直ができる先生を募る必要あり」の部分です。
 第3回の検討協議会について読売新聞は、岡理事長が次のように述べたと報じています。
 「会合後、報道陣の取材に応じた県立大の岡正朗理事長は付属高校の物理的な距離に触れ、『以前なら離れていると(付属化)は無理だったが、今はウェブなどを使えば県内ならそう遠くない』と述べ、選定上は重視しない考えを示した。」
 この報道から、検討協議会では、付属高校の候補とする既存の県立高校は、へき地にある学校が対象となっていることが伺えます。
 岡理事長は、検討会議で報告された兵庫県立大学付属高校の実情を理解してそのような発言を行われたのでしょうか。
 少子化の中で、付属高校というだけで、定員が確保できるのか。付属高校の教員確保をどうするのか。仮に寮のある県立高校が付属高校になった場合に、宿直体制などをどのように確保しようとしているのかなどについて、検討協議会でどのような検討が行われているのかが重大です。
 私は、7月10日以降に、検討協議会に係る資料及び会議の概要について情報公開請求し、8月10日に、第1回から3回までの検討協議会の資料が開示されました。
 開示された資料の付属高校設置のスケジュールや付属高校の具体的な検討内容については全て黒塗りでした。
 なぜ、非公開で、検討を進めるのか理解できません。
 私は、宇部西高校を廃校にする一方で、県立大学付属高校を設置することにどうしても納得できません。
 本日、明らかにした兵庫県立大学付属高校の課題が、現在、検討されている山口県立大学付属高校の設置に向けての検討にどのように生かされいるのかなど、開示された資料を更に精読しつつ、9月県議会に向けて準備を進めていきたいと思います。
 県立大学付属高校に関する皆さんのご意見をお聞かせください。

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