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山口県内の高齢者施設が陽性となった入居者を施設内療養したと回答 理由は、病床ひっ迫のためと回答

 8日、しんぶん赤旗日刊紙は、コロナ第8波でクラスターが起きた高齢者施設の実態を調査した結果について次のように報じました。
 「昨年10月から今年2月上旬の新型コロナウイルス感染症第8波でクラスターが発生した高齢者施設で、感染者の87%が療養期間中(原則10日間)に入院できず、施設に留め置かれたことが分かりました。1人も入院できなかった施設は31%に上りました。高齢者施設の施設長でつくる『21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会』の調査によるもの。調査は同連絡会が8波の状況を会員など全国858施設にたずね、340施設が回答しました。クラスターは53%の179施設で発生。入院できないまま療養期間中に施設で亡くなった人が40施設で77人に上っています。クラスター発生施設に入院できなかった理由をたずねると『病床がひっ迫していたから』90%、患者の症状が『国や自治体が設けた入院基準を満たさなかった』42%、『自治体や病院から施設でみとるよう言われた』19%(複数回答)などでした。療養期間中に入院先で亡くなった人も38施設で54人にのぼりました。一方、『療養期間満了後、感染の影響で亡くなったと考えられる』人が56施設に111人いました。療養期間中に施設や病院で亡くなった人(131人)に匹敵します。同連絡会は『コロナ感染の影響を受け、二次的に慢性疾患の悪化や各種機能の低下で亡くなったと考えられる方が多かったのではないか』としています。」
 21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会(以下、21・老福連)が行った「新型コロナウイルス感染拡大第8波緊急アンケート結果」には、山口県でアンケートに答えたのは3施設とあります。
 私は、「21・老福連」の事務局に連絡を取り、山口県の3施設がどう答えたのか聞き取りしました。
 「21・老福連」事務局は、「山口県でアンケートに答えた3施設の内、1施設は、『施設クラスターが発生した』と答えた。施設クラスターが発生したとした1施設は、『陽性となった入居者に対する施設内療養者の割合は100%』と答えた。この1施設は、入院できなかった理由について『病床がひっ迫していたため』と答えた。」と答えました。
 私は、過去の議会や環境福祉委員会の中で、施設内で陽性になった入所者で入院が必要な方が施設内で留め置かれたことはあるのか質してきました。その都度、県は、「留め置きはない」と答えてきました。
 今回、県内の施設で、施設内で陽性になった入所者が「病床がひっ迫していたから」入院ができなかったケースがあったことが明らかになったことに対する県の担当者の考えを質しました。
 県の担当者は「クラスターが施設で発生した場合、医師や看護師等で構成されているクラスター対策チームを派遣している。対策チームの医師等により陽性になった入所者の内、入院が必要だと判断された方は、全て入院していただいている。また、その後の施設内療養の状況は、保健所でフォローしており、新たに入院と判断された方についても、入院していただいていることから、山口県内で入院が必要な方が入院できないケースはないものと考えている。」と答えました。
 引き続き、高齢者施設の陽性患者に対して適切な医療が提供されるよう状況を注視し続けていきたいと思います。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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