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山口きらら博記念公園の再整備事業は、年間80万人の目標を達成できるか質疑する

 私は、3月3日に一般質問で登壇しました。
 今日は、山口きらら博記念公園を拠点とした県民の活力の創出・発信についての質疑を報告します。
 新年度予算案には、山口きらら博記念公園への交流拠点化事業など2億4300万円が計上されています。2月補正予算案には、山口県活性化・県民活力創出基金40億円がけいじょうされ、新年度4億円が充当されます。
 私は、今後、この基金を活用して、同公園交流拠点化事業をどのように実施しようとしているのか尋ねました。
 和田部長は「令和5年度に、民間活力を導入するためのサウンディング調査や、宿泊、モビリティ等の社会実験などを行った上で、基本構想を策定することとしている。その後、基本構想に基づき、交流拠点化へ向けた施設整備や、イベントの開催等による交流拡大の取組を推進することとしている」と答えました。
 同公園交流拠点化事業では、基本構想の策定に加え、施設の整備運営が民間活力の導入を図るため、サウンディング調査が実施されます。私は、「この調査は、パークPFIを前提にした調査ではないと考えるが、内容について尋ねる」と質しました。
 和田部長は「サウンディング調査は、パークPFIなどの事業手法を限定することなく、幅広く市場性の有無や事業成立の可否などを検討するため、民間事業者から広く意見や提案をうかがうものだ。」と答えました。
 私は「山口きらら博記念公園がある『きらら浜』には、これまでに約450億円の県費が投入されながら、なお93㌶の未利用地が残されている。今後は、税金の投入を極力抑え、共用性の高い県民本位の公園整備にすべきだ」と質しました。
 和田部長は「コロナ禍で失われた人と人とのつながりや活力を取り戻し、元気で豊かな地域を創出するため、幅広い世代が集い、伸び伸びと活動する中で、山口の豊かさや住みよさを実感できる交流拠点として再整備する必要があると考えている。また、公園の再整備に当たっては、民間が有するノウハウや資金も活用することとしている。」と答えました。
 私は、秋吉台でグランピング施設を経営されているナインバレーの九谷社長にお話しをお聞きしました。
 九谷社長は、「ターゲットを絞ってスモールスタート」が必要と言われました。
 知事は記者会見できらら博記念公園の再整備について「様々な世代がつどい、住みよさを実感できる交流拠点、県外からも人が呼べる集客拠点の両面からの再整備」と述べました。
 私は、この言葉は、「ターゲットが絞られていない証左だ」と批判しました。
 私は、「山口きらら博記念公園年間集客目標80万人、基金が40億円あることで、ターゲットを絞らず、税金を無駄遣いして箱物を創る時期ではない」と指摘しました。
 和田部長は「コロナ禍で失われた人と人とのつながりや活力を取り戻し、元気で豊かな地域を創出するため、幅広い世代が集い、伸び伸びと活動する中で、山口の豊かさや住みよさを実感できる『交流拠点』として、また、県外の人に山口の魅力を感じて訪れてもらう『集客拠点』として、整備を進めることとしている。今後整備する施設については、その進め方も含め、来年度、基本構想を策定する中で、幅広く意見を聞きながら、検討することとしている」と答えました。

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