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在日米軍基地 原子力空母2隻、空母化した揚陸艦2隻体制へ

 6月3日付、しんぶん赤旗日刊紙は、米海軍強襲揚陸艦「トリポリ」について、次のように報じました。
 「岩国(山口県)、横須賀(神奈川県)両基地に寄港した米海軍強襲揚陸艦『トリポリ』が、米海兵隊F35BライトニングⅡ戦闘機の運用に特化した空母として展開していたことが、2日までに各地の平和委員会の調査・監視活動などでわかりました。米軍は、現在作戦行動している原子力空母2隻と合わせ、インド太平洋地域に空母2隻を配置し、中国を威嚇する形になりました。トリポリは、5月2日に米サンディエゴを出港する前の3月30日~4月8日、F35B(短距離離陸垂直着陸型)20機を搭載し、『ライトニング機の運用空母』としての実証試験を実施。米海兵隊は4月6日公表した『2022年航空計画』にも掲載しました。トリポリは5月20日~22日岩国基地に寄港。第121海兵戦闘攻撃飛行隊(F35B16機)全体を搭載する準備をするためで、23~24日に垂直着艦させ搭載しました(米国防省映像情報配信サービスDVIDS)。29日に横須賀基地に入港した際も、甲板に14機を整列させていました。米軍は、トリポリと同型で2019年12月に佐世保基地(長崎県)に配備した強襲揚陸艦『アメリカ』に同年9月、同様の空母化訓練を実施していすが、海外への作戦展開はトリポリが初めて。横須賀基地では原子力空母ロナルド・レーガンが5月20日に出港、代わって21日入港した同型エイブラハム・リンカーンも26日に出港しています。」

 この記事をまとめると、まず、原子力空母が2隻体制になっていることが分かります。

 その上、揚陸艦「トリポリ」が空母化し、揚陸艦「アメリカ」も空母化訓練をしているとのことです。

 そうなると、在日米軍基地に関わり、原子力空母2隻、空母化した揚陸艦2隻の体制となりつつあることが分かります。

 空母4隻体制になりつつあることが、米軍岩国基地にも重大な影響を与えています。

 このような状況を5月20日の中国新聞はこう報じています。

 「在日海兵隊第一海兵航空団(沖縄県)は20日、岩国基地にステルス戦闘機F35Bを16機追加配備する計画が完了したと発表した。当初の16機から32機に倍増した。一方で米海軍の強襲揚陸艦トリポリが同日、岩国基地に初寄港した。戦闘機を運用できる飛行甲板を備え、同基地に入港した船舶では最大規模。F35Bを搭載でき、展開拠点になる可能性がある。」

 「台湾有事」に備えるとされる中、「2隻の原子力空母の艦載機が岩国基地で訓練を行う、また、2隻の空母化した強襲揚陸艦が岩国基地に寄港し、岩国基地に配備されたF35Bと訓練を行う」ことが常態化すれば、岩国基地の機能強化は明確ではないかと思います。

 山口県や岩国市は、2隻の原子力空母の横須賀の母港化に伴う、艦載機部隊が訓練を行う岩国基地への負担増の実態、2隻の強襲揚陸艦の相次ぐ岩国基地への寄港とF35Bとの訓練の実態を明らかにし、それは、「機能強化」と言えないか分析し、国や米軍に、はっきりものを言うときではないかと思います。

 皆さん、原子力空母2隻、空母化した揚陸艦2隻体制についてどうお考えですか。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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