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長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会が県に遺骨の収集とピーヤの保存を求める

 長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会(以下、刻む会)は、9月27日、「長生炭鉱水没事故問題に関する質問と要望」を村岡知事に行いました。
 質問と要望内容は次の通りです。

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1.遺骨・遺品の収集と返還について
 「国による遺骨調査 ・ 収集が進むよう努める」とのことですが、この「努める」の内実は、当方が承知しているところは、当会からの要請を幾度か国政府に伝えて下さったことのみです。
(1)国政府への伝達については、かつて口頭で若干お聞きしているところですが、この度改めて、いつ、どのような方法で、国政府の誰に、何を伝えられたのか漏れなく文書にてご教示下さい。
(2)「努める」についてのわたしたちの上記の理解について、それ以外に努められたことがありましたら、また今後の計画等がありましたらご教示下さい。
(3)わたしたちは、本件は山口県内で起きた悲惨な事故であり、また平和な未来を作り出すためにも、山口県としての具体的な取り組み方策の立案が必要であるし、またそれは責任でもあると考えます。
その意味で「努める」内実を県民の意見も聞きながらより構築して下さるよう要望します。

2.ピーヤの保存について
(1)ピーヤの保存については「宇部市の意向を尊重」とされていますが、その理由について法的なことも含めてご説明下さい。
(2)宇部市は、これまでの度重なるわたしたちとの交渉においてもピーヤを保存する意向を全く示しておりません。かつてピーヤを近代化遺産として推薦しているのにも関わらずです。むしろ、現在宇部市が策定している護岸工事計画は、ピーヤ前海岸に人が立ち入ることが出来なくなるというものです。もっとも護岸工事は、住民の安全のためであり、それ自体を否定するものではありませんが、問題はそれと逆行するピーヤの保存についての施策が殆ど講じられないことです。すなわち、ピーヤの保存とは、それが単にモノとして維持されることのみならず、それを見る人々が、事故の事実を想起し、歴史を見出していくことが目的なのです。従って、ピーヤが遠のくことはピーヤの保存とは逆行した施策であると言わざるを得ないのです。つまり、「宇部市の意向を尊重」という知事の言葉は、この宇部市による保存とは逆行する施策への支持表明とも取れるのですが如何でしょうか。山口県としてのピーヤ保存に対する見解をお示し下さい。

3.80 周年追悼集会について
 来年は水没事故から 80 周年という節目の年にあたります。ご遺族の高齢化は極限に達しており、特に直系のご遺族にとっては一年一年が極めて大切になってきております。私たち「刻む会」もご遺族の「遺
骨収集・返還」の願いの実現に向け、80 周年追悼集会が希望が持てる内実になるよう、最大限の努力を重ねてまいります。山口県におきましても、80 周年追悼集会について、より積極的な対応の在り方や決意の表明を検討下さいますよう心から要望いたします。

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 10月24日、県観光スポーツ文化部国際課の担当者は、「11月初旬に文書回答を行う」とした上で、次のような要旨の回答を行いました。

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会の要請に対して県国際課から回答が行われました。

 まず、「遺骨・遺品の取集と返還」についてです。
 県国際課の担当者は、「遺骨収集や遺族の遺伝子情報の収集について、厚生労働省職業安定局総務課人道調査室に、2018年は、県国際課の担当者と宇部市の担当者が二回、直接出向いて要請した。2020年、2021年にはコロナの影響もあり、電話で要望を厚労省に伝えた。県としては、今後とも、国の動向の情報収集に務め、刻む会からの要望は、国へ伝えていく。」と答えました。
 次に、「ピーヤの保存」についてです。
 県国際課の担当者は、「ピーヤの保存は、今後とも宇部市の意向を尊重して対応したい。ピーヤ周辺は、漁港区域であり、宇部市が管理権を持っている。根拠法は、漁港漁場整備法だ。」
 最後に、「80周年追悼集会」についてです。
 県国際課の担当者は、「刻む会から案内をいただいた段階で対応について検討したい。」と答えました。
 参加者からは、県国際課が、刻む会の要望を国に届けていただいていることは感謝の声が出された一方、遺骨の取集とピーヤの保存に対応して、県として主体的に対応してほしいとの要望が相次いで出されました。
 私も刻む会の運営委員の一人として、引き続き、関係機関に、遺骨の収取とピーヤの保存を求めていきたいと思います。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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