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県は「変電所と送電施設を環境アセスの対象に」の声を業者に伝えると回答

  阿武・萩の未来を良くする会(中村光則会長)、阿武風力発電所ちゃなんか考える会(宮内欣二代表)、阿武風力発電所建設を考える会(浅野容子代表)が、9月24日、村岡県知事に(仮称)阿武風力発電事業に係る変電所建設用地を環境アセスの対象にするよう次のように申し入れを行いました。
 「9月15日の県議会9月定例議会一般質問において、藤本議員が2021年3月10日付けで資源エネルギー庁より事業認定された(仮称)阿武風力発電事業の変電設備設置事業が環境影響評価の対象から除外されていた件について一般質問されました。変電所は対象事業区域から数キロ離れており、変電所周辺の山林1600㎡についても環境影響評価が行われるべきではないかというものです。変電所設置については住民説明会でも事業想定区域から除外されており、変電所設置予定地である萩市および該当する地域住民に対して一切説明がなされないまま現在に至っています。
 環境省にこのようなケースについて問い合わせたところ、「変電設備や送電設備についても、阿武風力発電事業計画と一体の事業である場合は、関係する自治体および該当する地域住民に対して、事業者はしっかりと事業全体について説明責任をはたさなければならない。一体事業とみなされれば、環境影響評価の範疇に入れて住民に説明をする義務が生じる」という見解をいただきました。
 つきましては、変電所設置予定地である萩市および該当する地域も本事業の環境影響評価法の対象とし環境影響評価手続きの第一段階である配慮書まで遡って説明するよう、事業者であるHSE 株式会社に対して勧告して頂けますよう宜しくお願いいたします。」
 この申し入れに、10月8日付で、山口県環境生活部環境政策課が次のように回答しました。
 〇(仮称)阿武風力発電事業の変電所及び送電施設も環境影響評価に含めるよう要請があったことは、HSE株式会社に伝えます。
 〇環境影響評価法では、県が事業者に対し、勧告する規定はありません。
 私は、9月県議会の一般質問で、変電所をアセスの対象にすべきと主張しました。
 その後の調査で、全国で少なくとも群馬県、富山県、山梨県、滋賀県が、送電線路を環境アセスの対象事業としています。
 私は、9月27日付で、県環境生活部に「送電路線を環境アセスの対象事業にするかどうかの検討状況にいて」照会を行いました。今月中に回答が届くものと思います。
 県からの回答が寄せられたら本ブログで報告したいと思います。
 (仮称)阿武風力発電事業を進めるHSE株式会社は、山口県を通じて届けられた私の議会での指摘と、地元住民団体からの指摘を受け、変電所及び送電施設を環境アセスの対象として、環境影響評価制度を遡って資料を作成し、法的手続きを行い、住民に説明すべきです。
 県は、地元住民の声を開発業者に届けると回答しました。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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