8月16日、宇部日報は、厚東川ダムについて次のように報じました。
「最大で洪水量(毎秒300立法㍍)の2・5倍の水量が流入した厚東川ダムは、14日午後3時半から11時まで緊急放流を実施。流域の末信橋では同日午前8時10分に氾濫危険水位5・10㍍を超え、最大6・35㍍まで水位が上昇。一時、西宇部、厚東地区の57世帯、115人に警戒レベル4の避難指示が出された。」
私は、この報道を受け、県土木建築部に、厚東川ダムでは事前放流はされたのか、緊急放流に至った経緯について説明を求めています。
2019年度末時点の河川整備計画策定後の県内主要河川の事業進捗状況を比較した資料を紹介します。
ダムの事業費のない、県内主要河川で、全体事業費と投資事業費を比較し、事業進捗率を示した数字を紹介します。
島田川は45.2%、椹野川は23.1%、厚東川は11.6%、厚狭川は61.9%です。
今回、緊急放流が行われた厚東川の事業進捗率が一番低いことが分かります。
今回、警戒レベル4の避難指示が西宇部地区に出された理由は、堤防が完成していないことがあります。
厚東川の事業進捗率が低いのも、西宇部地区の沖ノ旦地区で堤防工事があまり進んでないことが理由です。
今回、厚東川の緊急放流がされ、警戒レベル4の避難指示が堤防工事が完成していない西宇部地区に出されたことを受け、私は、改めて地元住民の一人として、県議会議員として県に、厚東川の堤防工事を早期完成を強く求めたいと思います。
私は、一昨年の11月県議会で、県が管理する河川の整備基本方針と河川整備計画の策定状況を資料で示し質問しました。
今回の大雨で、県内複数の河川が氾濫危険水位を超え、周辺の住民に避難指示が出されました。
私は、県土木建築部に、今回の大雨で、どの県河川が氾濫危険水位を超えたのかの説明を求めています。また、その河川の整備基本方針と整備計画の策定状況についての説明を求めています。
更に、そもそも県管理河川に氾濫危険水位を設定している水位計が設置されているのかの説明を求めています。
過去の発生した全国の災害で、ダムの緊急放流によって、人的被害を含めた災害が発生している事案が生じています。
緊急放流は可能な限り避けることが望ましいと思います。
今回の大雨での県内の状況を詳細に検証し、今後の河川行政の改善を求めていきたいと思います。
今回の大雨に対する河川管理に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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