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美和町メガソーラー建設地周辺で河川護岸崩壊や法面崩壊起こる

 岩国市美和町でメガソーラーが建設中です。
 7月8日の大雨で、開発地の周辺で複数の土砂災害が発生しました。7月16日、松田一志衆議院山口2区候補とともに、中村美和町の自然を守る会会長の案内で、現場を視察しました。
 写真①は、メガソーラーに反対を表明されている立岩地区を流れる下畑川(立岩川)の護岸が大きく崩れた現場です。

 

 写真① 下畑川の護岸が崩壊している現場です。近くに、メガソーラーのための新たな放水路があります。

 7月8日の大雨で、この場所を含め17カ所の護岸が崩壊しました。当日は、復旧に向け、護岸や農地の測量が行われていました。
 写真②は、県道周東根笠本郷線(県道2号線)に平行して走る太田原川の法面の崩壊現場です。

 

 写真② 県道周東根笠本郷線(県道2号線)と並行して流れる生見川の法面が崩壊した現場です。

 法面は、メガソーラー建設のための盛り土とみられ、5月20日の大雨で崩壊し、7月8日の大雨で再び崩壊しました。当日は、メガソーラーの施行業者などが復旧の相談を行っていました。
 写真③は、県道秋掛錦線(県道134号線)の法面が大きく崩壊した現場です。

 

 写真③ 県道秋掛錦線(県道134号線)が大きく崩落した現場。生見川法面の崩壊と連動か。

 県道の法面の下には、太田原川が流れています。太田原川の法面も崩壊しています。
 太田原川の法面は、メガソーラー建設のための盛り土と思われます。太田原川の法面が崩れ、せき止められた大量の土砂が、下流に押し流されて、県道の法面を崩壊させた可能性があるのではないかと感じました。当日は、メガソーラーの施行業者が、生見川の崩壊した法面の土砂を撤去していました。
 7月12日、廣兼立岩地区自治会長と林片山地区自治会長と中村美和町の自然を守る会会長が、村岡県知事に対して「岩国市美和町の太陽光発電所建設に伴う林地開発許可の取り消し(計画の見直しを含む)を求める請願書」を提出しました。
 要望書は「5月に発生した県道2号線の土砂崩れは、林地開発が原因と考えられます。開発業者の責任で早急に復旧工事に着手するよう指導」を求めました。
 この点に県の担当者は「早急に応急対策の改善を指導する」などと答えたと7月14日付しんぶん赤旗は報じています。
 7月8日の大雨で周辺の地域で被害が出ていないにも関わらず、下畑川、太田原川、県道秋掛錦線で被害が出た要因として、メガソーラーの開発があるのではないかということを現場に立って実感しました。
 河川の護岸の崩壊や土砂の流入で、立岩地区や秋掛地区の農地に被害が出ています。
 また、県道秋掛錦線などは県管理道路などです。農地の復旧だけではなく、県管理道路などの復旧にあたっては開発業者の責任を明らかにして対応すべきだと現場に立って感じました。

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