イージス・アショア配備計画の撤回を求める住民の会など2団体は、12月16日、村岡知事に対し、「住宅地との距離党、現地視察による検証を要望する」との申し入れを行いました。
12月23日、県総務部防災危機管理課長は、上記の申し入れに対し、以下の回答を行いました。
「知事は、平成31年3月に、現地の視察を行っており、改めての視察は予定していません。」
阿武町では、有権者の過半数が、イージス・アショアに反対する住民の会に名前を連ねています。
萩市にも多くのイージス・アショアに反対する住民がいます。
知事は、国策に異議を唱える住民の声には耳を傾けようとしないのかと疑いたくなるような回答です。
12月26日、イージス・アショア配備計画の撤回を求める住民の会など2団体は、森田防衛省中国四国防衛局長あてに、今般の防衛省が行った住民説明会の資料に基づく申し入れを行いました。
住民の会森上代表が佐々木現地事務所長に提出
また、同団体が、11月26日に行った申し入れに対する回答が行われました。
二つの申し入れの回答を聴きながら二つの問題を指摘したいと思います。
一つは、今回の防衛省の別冊資料20ページです。資料には、「航空レーザ測定の結果、レーダー波は仰角10°程度以下で照射可能であることが改めて確認できました。」
私は、「防衛省は、メインビームの広がり幅を考慮しているのか」質しました。佐々木現地事務所長らは、「考慮している」と答えました。
私は、別冊資料20ページの「『仰角10°程度以下』とは、メインビームの広がりの下限か」と質しました。佐々木現地事務所長らは、「その通りだ」と答えました。
むつみ演習場で、メインビームの広がり幅を考慮して西台にメインビームを当てない対応をすると、メインビームの中心点は、仰角10°を超える可能性があると私は、防衛省の説明で理解しました。
秋田県の適地調査で、新屋演習場以外の国有地の仰角が10°以上としていたものの中で、再調査の結果、男鹿半島の用地など10°以下であることがこの間明らかになっています。
つまり、防衛省は、イージスアショアのメインビームは、10°以下が望ましいと考えていると理解します。
そうなると、メインビームの仰角の中心点を10°以上にしなければならない可能性があるむつみ演習場は、イージス・アショアの適地と言えるのかという疑問が生まれてきました。
二つ目に、今年5月の防衛省の資料の36ページにある地下水の流れです。
住民の会の11月の申し入れで、「地下水流動経路図は間違っているとの指摘へ返答を求める」との質問に防衛省は、「これまでおこなった調査の妥当性を専門家会議で議論していただきおおむね妥当なものだと判断いただいた」などとして、防衛省は結局、水逃れの間違いに対して、新たな調査は行っていないと私は理解しました。
その結果、防衛省は、今回の説明資料27ページで、「演習場内に浸透している地下水は、演習場に近接し標高の低い南東側に流れていると考えています。」としているのです。
結局、住民の会が指摘している「地下水流動経路図が間違っている」点について、防衛省は、再調査なりを行っていないと私は、昨日の防衛省の回答を聴きながら感じました。
昨日の防衛省の回答を聴いて感じた私の疑問は引き続き、解明を図っていきたいと考えています。
この問題に対する、ご示唆を専門家の皆さん方お願いいたします。
また、防衛省の説明資料に対する皆さんの疑問をお聞かせ下さい。
いよいよ年末も押し迫ってきました。イージス・アショア配備は越年の課題となります。
引き続き、住民の皆さんの声に耳を傾けて、問題点は、発言していきたいと思います。
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