昨日の東京新聞に、山陽小野田市に建設されている宇宙監視レーダーの記事が掲載されました。
東京新聞は宇宙レーダーについて次のように報じています。
「宇宙空間を漂う『ごみ』や『不審な人工衛星』から衛星を守るためとして、防衛省が宇宙を監視するレーダーを山口県に建設している。同じ県内が候補地となっている地上配備型迎撃システム『イージス・アショア』の陰で静かに進み、米主導で宇宙の軍事利用に足を踏み入れつつある。住民らは電磁波の影響や、他国からの攻撃目標になることを懸念している。」
「計画では、ドームで覆ったレーダー6基を設け、通信や気象観測などの静止衛星が回る高度4万キロの宇宙に電波を発射。寿命を終えた衛星やロケットの破片などのごみ『スペースデブリ』を24時間、無人で監視する。大きさが10センチ以下のデブリでも高速でぶつかれば、人工衛星が壊れるからだ。本年度予算に監視システムの取得経費として268億円を計上。23年度に運用を始める予定で、東京都府中市の航空自衛隊府中基地に新設する宇宙作戦隊が担当する。対潜哨戒機のデータは人工衛星で送られており、受信所の跡地に、その衛星を守るレーダーを造ることになる。」
「これまでに住民説明会は2回だけ。17年11月の1回目の説明会の告知には、レーダーの目的を『宇宙ゴミや不審な衛星を監視』とした。不審な衛星とは、中国やロシアが開発する、他の衛星を破壊する『キラー衛星』を意味している。ところが、今年8月の2回目の説明会では『不審な衛星』の文字がなく、説明会の内容も工事の進め方が中心。」
「なぜこの場所に造るかも疑問の一つだ。防衛省は同省が管理するすべての土地を調べ、日本の静止衛星の周りを監視できる経度にあることや、必要な面積があり、電波を遮る山がないこと、天候が穏やかなことなどから判断したという。だが、他の候補地については『詳細については回答を差し控える』とした。」
昨日の中国新聞は次のように報じています。
「トランプ大統領は20日、米軍に陸海空などと並ぶ6番目の独立軍として宇宙軍を発足させた。宇宙開発を加速させる中国、ロシアとの軍拡競争が激化し、宇宙の軍事利用が進む恐れがある。」
防衛白書には、レーダーのキャッチした情報は、防衛省に集約され、米軍と情報共有されることが明記されています。
山陽小野田市で建設されている宇宙監視レーダーでキャッチした情報が、新設される自衛隊の宇宙作戦隊に届けられ、新設された米軍宇宙軍にその情報は共有されようとしています。
東京新聞が「米主導で宇宙の軍事利用に足を踏み入れつつある」と指摘している状況が生まれようとしています。
軍事評論家の前田哲夫さんは山陽小野田市の宇宙レーダーについて「有事の際、真っ先に攻撃対象にされることは間違いない」と語っています。
前田さんの指摘を思い起こし、2023年運用開始に向け着々と工事が進められている山陽小野田市の宇宙監視レーダーについて県民的に今一度議論する必要があると感じました。
昨日、東京新聞に、山陽小野田市の宇宙監視レーダーの記事が掲載されました。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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