議員日誌

馬毛島移転は不可能

 昨日、仁比そうへい参議院議員は、参議院予算委員会で、政府が米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の移転候補として狙う鹿児島県・馬毛島の売買交渉に関し、地元住民や自治体の同意を得るのは不可能だと指摘し、民意に背を向けた交渉は中止するよう迫りました。

 今朝のしんぶん赤旗「日刊紙」の「論戦ハイライト」を引用します。

 「馬毛島は2011年に政府が基地候補地に挙げ、今年1月に防衛省と地権者のタストン・エアポート社が『破格の160億円で仮契約』と報じられました。しかし、防衛相は『交渉中』『協議中』『答弁は差し控える』と連発するだけ。仁比氏は、同社が島を違法に乱開発し、鹿児島県や地元自治体に深刻な環境被害と苦労が強いられていると指摘。『違法開発による環境破壊に乗じて島を取得し、米軍基地化を推し進めるのはおよそ倫理に反する』と追及しました。岩屋毅防衛相は、同社の乱開発について『コメントする立場にはない』と開き直りました。仁比氏は、同社が140奥苑もの抵当権があるもとで、原田憲治防衛副大臣が『抵当権などがついたままの取得もあり得る』と答弁したことを紹介。『悪行の限りを尽くしてきたのに破格の優遇をするのか』と住民の怒りを代弁しました。岩屋氏は『所得権以外の権利が設定されているときは、あらかじめ消滅させてから取得する』と抵当権付きの土地買収は否定せざるを得ませんでした。仁比氏は『国有財産法に照らしても破格の利得を得させるやり方は許されない」と力を込めました。」

 山口県にある米軍岩国基地に空母艦載機部隊が移駐した今、馬毛島問題は、県政に直結する課題となっています。

 山口県も岩国市も「岩国基地での離着陸訓練(FCLP)は認められない」ことを基本姿勢にしています。

 空母艦載機部隊の硫黄島での訓練を馬毛島に移転することが困難なら、岩国基地で離着陸訓練が行われる可能性が高まることとなります。

 馬毛島での訓練移設ができないのなら、そもそも岩国基地に空母艦載機部隊を移設した根本が問われます。

 今こそ、馬毛島での訓練移設と併せて、岩国基地への空母艦載機部隊移駐も撤回する時です。

 横須賀への米空母の母港化も併せて見直す時です。

 米空母と艦載機部隊及び訓練施設は、丸ごとアメリカ本土に帰ってもらうことも選択肢として検討すべき時です。

 少なくとも、法を曲げて、破格の利得を馬毛島を所有しているタストン・エアポート社に与える住民無視の防衛省による土地購入は厳に行うべきではありません。

 仁比参議院議員の国会質問で、馬毛島の訓練移転は不可能だという状況が明らかになりました。

 皆さんは、この問題をどうお考えですか。

 

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