28日の毎日新聞は「自民党の萩生田光一幹事長代行は27日、宮崎市での講演で、0~2歳の乳幼児の養育に関し「言葉の上で『男女共同参画だ』『男も育児だ』とか格好いいことを言っても、子供にとっては迷惑な話だ。子供がお母さんと一緒にいられるような環境が必要だ』と持論を展開しました。同時に『はっきりとした結果は統計を取ることができないが、どう考えてもママがいいに決まっている。0歳からパパがいいというのはちょっと変わっていると思う』と指摘した。」と報じました。
今朝の毎日新聞は、「全国父子家庭支援ネットワーク」の村上吉宣代表にインタビューしています。
村上さんは萩生田氏の発言について「件名に一人で子育てする父親は『やっぱり母親がいなければだめか』と思ってしまう。」「母親に限らず、父親も祖父母も里親も子供と愛着形成できる。これも精神医療の中で証明されている」と語っています。
この記事には、東日本大震災の津波で妻を亡くし、18、16、14歳だった3人の子を一人で育ててきた阿部英敏さんのインタビューも掲載されています。
阿部さんは、震災直後は「子の暮らしを考えれば、妻じゃなく俺が死ねばよかったと、うんと思った」と語っています。
阿部さんは、萩生田氏の発言について「そう言われても、いないものはどうしようもない」と語っています。
遺族基礎年金は「男が家計を支える」という前提で、、父を亡くした母子家庭に受給対象を限ってきましたが、2014年4月、父子家庭にも広げましたが、それ以前に妻をなくした家庭は対象外です。
村上さんらは、阿部さんら対象外の父子家庭への支援を求める署名を4万筆集めたと毎日新聞は報じています。
今こそ「児童憲章」を生かす政治を実現しなければなります。
児童憲章を引用します。
「われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。
児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境の中で育てられる。
一 すべての児童は、心身ともに健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される。
二 すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもつて育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。
三 すべての児童は、適当な栄養と住居と被服が与えられ、また、疾病と災害からまもられる。
四 すべての児童は、個性と能力に応じて教育され、社会の一員としての責任を自主的に果たすように、みちびかれる。
五 すべての児童は、自然を愛し、科学と芸術を尊ぶように、みちびかれ、また、道徳的心情がつちかわれる。
六 すべての児童は、就学のみちを確保され、また、十分に整つた教育の施設を用意される。
七 すべての児童は、職業指導を受ける機会が与えられる。
八 すべての児童は、その労働において、心身の発育が阻害されず、教育を受ける機会が失われず、また、児童としての生活がさまたげられないように、十分に保護される。
九 すべての児童は、よい遊び場と文化財を用意され、悪い環境からまもられる。
十 すべての児童は、虐待・酷使・放任その他不当な取扱からまもられる。あやまちをおかした児童は、適切に保護指導される。
十一 すべての児童は、身体が不自由な場合、または精神の機能が不充分な場合に、適切な治療と教育と保護が与えられる。
十二 すべての児童は、愛とまことによつて結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、みちびかれる。 」
村上さんが今朝の毎日新聞で述べているように、「母親に限らず、父親も祖父母も里親も子供と愛着形成は」できます。
どの保護者に育てられている子どもも人とて尊ばれ、良い環境で育てられるべきです。
そのために、遺族基礎年金の対象外の父子家庭への支援は児童憲章の立場から政府が取り組むべき重要な課題だと思います。
自民党の萩生田幹事長代理が「男も育児 子供に迷惑」という趣旨の発言を行ったことを皆さんはどうお考えですか。
お教え下さい。
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