議員日誌

ハンドル

 BEGINファンの妻が2015年に発売されたアルバム「SCCN」を聴いています。

 横で聴いていて「午後から借り入れに行くんでしょ」という歌詞が耳に残りました。

 移動中の車の中で、CDを聴いていると「ハンドル」という曲だと分かりました。

 ネットで歌詞の意味を調べていると、「ハンドル」の歌詞は、居酒屋を営む夫婦のデュエット曲になっていることが分かりました。

 先代が始めた居酒屋を引き継いだ息子。客も少なくなったが、銀行から資金を借りて店を改装しようとしている。

 妻は、大きな改装は必要ないと愚痴を言う。

 先代は、南の島出身だろう。居酒屋の舞台は東京だろう。

 先代は東京で家族を作り、息子が跡を継いだ。家族の歴史は続く、この象徴が「ブーン ブーン」という歌詞なのか。

 島から出て来た家族の歴史を頭に浮かべながらこの曲を何度も聞いています。

 ふと、浜矩子さんが自書で書いておられる「もらい泣きの経済学」という言葉を思い出しました。

 浜さんは、経済学の生みの親であるアダム・スミスが、「もらい泣きの経済学」を説いていると書いています。

 「人のために泣ける人。経済学の生みの親がイメージする経済活動の担い手たちは、そのよう人々だ。人の痛みを我が痛みのごとく感じ、その共感とともに人のために涙する。経済活動の主人公たちは、もらい泣きが出来る人々だとみつけたり。」

 浜さんは、安倍政権は、「取り戻し病」にかかっている。「強い経済」を取り戻すと言う。それは、「国家」のためで「国民」のための経済になっていないと警鐘を鳴らしています。

 安倍政権の経済政策は、「人の痛みが解らず、人のために涙するこおが出来ない。」と浜さんは指摘します。

 安倍政権は「人の痛みが解らない」ことが、5日の衆議院お産委員会での志位委員長の質問に対する安倍首相の答弁で分かりました。

 志位委員長が、貧困ラインが下がっていることを示し、安倍政権のもとで、貧困が悪化していると指摘しましたが、安倍首相は、「悪化していない」と事実を認めようとしませんでした。

 志位委員長が、「生活保護を利用することは、憲法25条に基づく国民の権利だ」ということを首相として表明してほしいと質問しましたが、安倍首相は「国民の権利」だと口にしませんでした。

 BEGINの「ハンドル」という曲にもらい泣きしながら、今の政治が置かれた状況が頭をめぐりました。

 「もらい泣きできる政治」であってほしい。

 「人の痛みが解る政治」であってほしいと望みます。

 そのために、一人の政治家として今日も力を尽くしてまいります。

 今日は9日。うべ憲法共同センター主催の「憲法を守り暮らしに生かす」ことを求める宣伝行動に参加するために、今から出発します。今日もBIGINを聴きながらまいりましょう。

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