議員日誌

防衛省が宇宙監視レーダー山陽小野田市に設置

 防衛省がスペースデブリ(宇宙ごみ)や他国の衛生破壊兵器を監視するレーダーを山陽小野田市埴生の海上自衛隊山陽受信所跡地に設置する方針を決め、中国四国防衛局は昨日、山陽小野田市埴生公民館で住民説明会を開きました。

 埴生公民館には、約40名の住民が参加し、中国四国防衛局からは、宮川均企画部長らが出席しました。

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住民説明会で発言する宮川均中四防企画部長

 中国四国防衛局は、「今年度予算にレーダー1式の施設整備に係る調査工事の経費等を計上している。施設は、15mから40mのパラボラアンテナを複数設置する。平成35年度から山陽受信所跡地に設置された宇宙監視レーダーの運用を開始したい。」などと説明しました。

山陽受信所跡地

 レーダー施設が計画されている受信所跡地

 北朝鮮に対する弾道ミサイル防衛(BMD)の新規装備として導入予定の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を政府が、萩市の陸上自衛隊むつみ演習場へ配備を検討しているとの報道があったばかりです。

 私は、「イージス・アショア」と今回計画されているレーダー施設建設との関連を質しました。

 防衛局の職員は「計画しているレーダー施設は、『イージス・アショア』の関連施設ではない。」と説明しましたが、一方で、「防衛省内での情報共有はあり得る」「米軍とも情報共有を行う」とも説明し、二つの施設の関連は全くないとは言い切れない状況です。

 防衛省が行おうとしている「宇宙状況監視システム」は、文科省・JAXAでも同様のシステムを運用しており、住民から「なぜ防衛省がこの事業を行うのか」などの疑問が出されました。

 防衛局の職員は、「宇宙空間は、安全保障の基盤としても、死活的に重要な役割を果たすもの」と説明しました。

 住民から「標的にされる危険はないのか」との質問が出されました。

 防衛局の職員は、「計画する施設は、衛星攻撃兵器などの情報をキャッシするが、攻撃する機能は、持っていない。」と説明しましたが、その情報が、防衛省内や米軍に提供され、攻撃する機能を持った基地に情報が行くことが否定できないのなら、計画されている施設が標的になる危険はないとは言い切れない状況です。

 私は、29日、大平よしのぶ前衆院議員らと地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の設置が検討されていると報道されている陸上自衛隊むつみ演習場を視察する予定です。

 山口県内に相次いで設置されようとしている防衛省の装備拡大を、住民の立場からしっかりチェックし、必要な発言を関係機関に行う予定です。

 山陽小野田市に計画されているレーダー施設の建設に関わる問題や萩市に設置検討との報道があった「イージス・アショア」に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

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