議員日誌

多様な性と人権

 昨日、宇部市人権学習セミナーに参加しました。

 今回のテーマは「多様な性と人権」。講師は、宇部フロンティア大学人間健康学部の佐伯里英子さんでした。

 1999年に香港で開かれた世界性科学会議で「性の権利宣言」が採択されました。

 この中で、セクシュアリティとは「人間一人ひとりの人格に組み込まれた要素のひとつである。」ことが確認されました。

 電通ダイバーシティ・ラボの調査では、LGBT層の比率(20~59歳)は、7.6%であり、13人に一人でした。

 LGBTの内、性同一性障害(トランスジェンダー)について詳しく学びました。

 性同一性障害のタイプは3つあります。

 ①TV(トランスヴェスタイト)望む性別の服装などを求める場合

 ②TG(トランスジャンダー)服装に加え、望む性別での社会的な役割を求める場合

 ③TS(トランスセクシュアル)身体を望む性別に変えたい場合

 2004年に施行された「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」により、「必要な知識及び経験を有する二人以上の意思の、一般に認めらている医学的見地に基づき行う診断が一致している」場合であって、①20歳以上であること②現に婚姻していないこと③現に未成年の子がいないことに該当する場合、性を変えることが許さています。

 2004年~2016年末までの間に、戸籍の性別を変更した人は、全国で6906人、山口県で32人となっています。

 2015年文部科学省は「性同一障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」とする文書を発出しました。

 この中で、服装や髪型や更衣室、トイレ、故障などの配慮を認めることを通知しています。

 医学的な観点から「『心の性』と『体の性』が決まるのに、時間差がある、『心の性』と『体の性』が決まる時に男性ホルモンの量が、多かったり少なかったありする」ことなどによって、性の多様性が生まれてくると佐伯先生は話ました。

 レズビアンとゲイにいては、同成婚を認めている国や地域が世界の20%に及ぶことを学びました。

 アメリカでは全州で同成婚が認められる一方で、日本では、東京都の一部の区で「同姓パートナーシップ条約」が制定されはじめたところです。

 佐伯先生は、最後に「ふつう」という言葉が彼ら彼女らを苦しめていることを話しました。

 多様な性を認め合い人権が尊重される社会の実現を望みます。

 多様な性の問題に対して皆さんの意見をお聞かせ下さい。

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