今朝のしんぶん赤旗日刊紙は「在日米軍フレイ部は18日の報道発表で、厚木基地(神奈川県綾瀬市、大和市)所属の原子力空母艦載機部隊(第5空母航空団)が米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に移駐した後も、『折に触れ』厚木基地を使用すると表明しました。艦載機部隊が『騒音被害の軽減』を口実に岩国に移駐しながら、厚木も同時使用する危険は以前から指摘されていましたが、米軍がその可能性を明言したのは初めて。政府も周辺自治体も初耳で、波紋が広がっています。報道発表によれば、第5空母航空団の回転翼機は引き続き厚木に駐留するとしたうえで、FA18戦闘機などの固定翼機も岩国に移駐した後も、『迂回飛行場として、訓練・給油・整備などのため、折に触れ厚木航空施設を使用する』と説明しています。これに関して大和市基地対策課は、『こうした説明は国から一度も受けておらず、内容を照会中』と回答。防衛省も『米側に照会中』としており、詳細を確認できていません。空母艦載機61機が移転すれば、岩国所属の米軍機は120機を超えます。自衛隊機や民間航空機も使用しているため、滑走路が過密になり、十分な訓練や整備が見込まれないことが背景にあるとみられます。硫黄島(東京都小笠原村)で行われている空母着艦訓練(FCLP)について、防衛省は『岩国から直接、硫黄島に向かって実施する』と説明していますが、これも覆される可能性があります。」と報じました。
私は、この記事を読んで二つの事を感じました。
一つは、米軍再編についてです。
「米軍再編はパッケージ」として、「厚木から岩国へ」を前提に、様々な議論をして県や周辺自治体も受け入れを容認しました。
岩国移駐後も「厚木使う」ということは、「米軍再編はパッケージ」と言う前提そのものが崩れたことを意味するのではないでしょうか。
山口県関係自治体が受け入れした後に、米軍関係者がこのような話を持ち出すのは甚だ遺憾です。
議論の前提が崩れたわけですから、米軍再編=厚木から岩国への議論を最初からやり直す必要があると思います。
山口県も周辺自治体も、一旦、空母艦載機岩国移駐受け入れを撤回して、米軍や国から十分な説明を受けた後、判断を再度行うべきであると思います。
二つ目は、在日米軍基地の際限のない拡大がすすめられるという点です。
日米両政府は、辺野古新基地建設をごり押ししとうとする一方、翁長沖縄県知事らが、普天間返還の見通しを聞くと、明確に答えません。米軍は、辺野古新基地も建設したい、普天間も引き続き使いたい考えが見えてきます。
厚木と岩国の関係も同様です。空母艦載機の岩国移駐を進めながら、厚木も引き続き使いたい米軍の考えが明らかになりました。
米軍は、F35Bステルス戦闘機の岩国配備や辺野古新基地建設強行と同時に、現在の在日米軍基地それぞれの機能強化をすすめようとしてことが明らかになってきました。
米軍の際限のない基地機能強化に日本政府と関係自治体ははっきりもの申す時です。
山口県と周辺自治体の姿勢も厳しく問われています。
米軍が岩国移駐後も「厚木を使う」と言い出しました。皆さんはどうお考えですか。
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