議員日誌

国民に語りかける真摯さ欠如

 9日の毎日新聞は「安倍晋三政権の閣僚の言葉が崩壊現象を起こしている」として「乱れる政治の言葉」の特集記事が掲載されました。

 この中で日本共産党前議長の不破哲三さんが「国民に語りかける真摯さの欠如」という小論を寄せています。

 不破さんは、「僕は55年体制下の1969(昭和44)年の衆院選で初当選し、その後、党書記局長として、歴代首相と多くの国会論戦に臨んだ。当時の自民党の首相は、もっと国会の討論を大事にしていた。」と述べ以下の二つの例を挙げました。

 一つは田中角栄元首相の場合。

 「自らの政治の弱点を野党に突かれた時も、そこに重大な問題があると覆えば、逃げずに機敏に対応した。74(同49)年の衆院予算委で、米原潜の放射能測定データの捏造を追求した時には、首相自身が『万全の体制をつくるべき全力を傾けたい』と答弁。新しい測定体制が確立するまで、183日にわたって原潜の日本寄港を停止させた。20数年後に米政府の公文書公開で分かったことだが、キッシンジャー国務長官(当時)から「この事態は日米安全保障条約の重要部分の廃棄に匹敵する』など強硬な抗議が寄せられていた。それでも体制確立まで頑張ったわけだ。」

 二つは、福田赳夫元首相の場合。

 「福田赳夫元首相に78(同53)年、米軍が千葉県柏市に設置を計画した「柏ロランC基地」について質問した。原子力潜水艦が自らの位置を測定するための基地で、米国の軍事文書には『核戦争になれば真っ先に攻撃される』と書かれていた。このような基地を首都圏に置くことの是非をただすと、福田氏は『よく調査し決定する』と答弁。基地は1年後に撤去された。」

 不破さんは二つの例を挙げた上で、こう述べています。

 「どんなに厳しく対立しても、当時の自民党は野党の指摘にも対応する姿勢があった。安倍政権が沖縄県の普天間飛行場の移設問題で『辺野古が唯一の選択肢』として耳を貸さないのとは大きな違いだ。」

 「70年代は国民の支持率で自民党は今よりはるかに強かったが、国会での論戦はそれなりに真剣な対応をした。政権党に不可欠の、国会と国民に対する誠実さの欠如が、安部政権の言葉の乱れ、政治姿勢の乱れを運7でいるのではないか。」

 衆議院議員11期務めた不破さんの諫言「安倍政権は国会と国民に対する誠実さが欠如している」が安倍首相に届くことを願いながら、この小論を納得しながら読みました。

 国民の声が通る国会になるためには、安部政権の退陣が必要です。

 そのために、力を尽くそうと決意を新たにしました。

 安倍政権の言葉の乱れをどうお感じになりますか。ご意見をお聞かせ下さい。

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