議員日誌

岩国基地を世界への『殴り込み』の一大拠点地にしていいのか

 日本共産党の志位和夫委員長が4月23日に行った民主青年同盟主催の「世界と日本を どうとらえ どう変えるか-日本共産党綱領セミナー」のパンフレットを読んでいます。

 日本社会は、憲法のとおり「国民主権」の国とは言えない、二つの大きな問題を抱えています。

 第一は、「国民主権」ではなく「アメリカ主権」となっていることです。

 第二は、「国民主権」ではなく「財界主権」になっているということです。

 日本共産党の綱領では、いま日本が必要としているのはこの二つの問題を変革していくことだと指摘しています。

 志位委員長は、「アメリカ主権」の具体的な表れとして、在日米軍基地の異常を指摘します。

 志位委員長の講演パンフレットから引用します。

 海外に駐留する米兵約15万人の内、3分の1の約5万人が在日米軍基地に駐留しています。

 日本に配備されている米軍は、どれも日本防衛とは無縁の海外の戦争への介入と干渉を専門とする部隊「殴り込み」部隊です。

 一つは、沖縄県と山口県・岩国を根城にする海兵遠征軍。

 海兵隊に基地を提供しているのは、世界でも日本だけです。

 二つ目は、神奈川県・横須賀を母港にした空母打撃群。

 空母に母港を提供している国も世界の中で日本だけです。

 三つ目は、長崎県・佐世保を母港にした強襲揚陸艦を中心にした遠征打撃群。

 強襲揚陸艦に母港を提供しているのも日本だけです。

 四つ目は、青森県・三沢、東京都・横田、沖縄県・嘉手納などの基地を拠点にした航空宇宙遠征軍。

 戦闘機、爆撃機、輸送機などと空中給油機が一体となって、地球の果てまで展開することが可能です。

 志位委員長は、「どれも『遠征』とか『打撃』とか物騒な名前がついているでしょう。その名前が示すとおり、海外への『殴り込み』専門の舞台です。ベトナム戦争でも、イラク戦争でも、これらの部隊が出撃しました。日本は米軍が海外の戦争に出ていく出撃拠点とされました。

 山口県・岩国基地は、現在でも海兵遠征軍の拠点ですが、来月から空母打撃群の拠点にもなろうとしています。

 日本共産党の第27回大会決定で岩国基地について「空母艦載機約60機も2017年をめどに移駐し、所属機は約130機と東アジア最大の航空基地となる。」と指摘しています。

 その上で、大会決定は「在日米軍基地は、海兵隊と空母打撃群の両面で、世界への『殴り込み』の一大拠点地として強化されようとしている。」と指摘しています。

 米軍岩国基地を「世界への『殴り込み』の一大拠点地」にこのまましていいのか。

 志位委員長の講演パンフレットを読みながらこのことを痛感しました。

 福田岩国市長や村岡山口県知事は、基地問題でこれまで取ってきた姿勢に真摯に立ち返って、空母艦載機の受け入れ姿勢を再考すべきです。

 空母艦載機の岩国基地への移駐問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。