議員日誌

「ザ・思いやり2」

 在日米軍の駐留経費を日本政府が負担する「思いやり予算」の不条理をつくドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」の第二弾が6月にも完成するとのことです。

 「ザ・思いやり」第一弾は、昨年5月に宇部市でも上映会を開き、私も大いに勉強になりました。

 「思いやり予算」は、日本人が自ら働いて支払っている税金からアメリカ軍へ34年間で6兆円以上が投入され、年間、米兵1人当たり1300万円という莫大な額を支給しています。

 「ザ・思いやり」第二弾は、「希望と行動篇」と題して、沖縄の辺野古・高江の現状が報告されるようです。

 3月11日付の「東京新聞」は、この映画のメガホンを取ったリラン・バクレーさんを取材した記事を掲載しています。

 「続編では、日本で広く信じられている『中国脅威論』が本当なのかに切り込むことにした。『世界中に展開する基地は、武器や軍用機を売り込みたい米国の軍事産業のためではないか』との疑念もある。実際、北朝鮮の朝鮮人民戦略軍報道官は、今月六日の弾道ミサイル四発同時発射について「在日米軍基地を攻撃目標に行ったことは隠さない』と談話を発表した。基地が集中することで狙われるリスクが増大する。バクレーさんは今月中旬にも沖縄を訪れ、『米軍基地があることで、安心するか、不安か』を街角でストレートに問う予定だ。バクレーさんは言う。『自衛隊員も世界の戦争に巻き込まれ、犠牲になる可能性が増している。人の命や暮らしを大事にしてきた、大好きな日本の精神をなくさないでほしい』」

 沖縄が1972年5月15日に祖国復帰を果たして45年です。

 復帰45年がたってなお、日本の国土面積のわずか0.6%の沖縄に、在日米軍専用基地面積の7割が集中したままです。

 また、米軍岩国基地への空母艦載機部隊の移駐が7月にも始まろうとしています。

 空母艦載機部隊が移駐すれば、米軍岩国基地は、航空機は約120機、軍人軍属が約1万200人という東アジア最大の基地になります。

 山口県は「普天間基地移設の見通しが立つ前の空母艦載機部隊の先行移駐は認められない」としてきました。

 山口県や岩国市が、仮に、普天間の辺野古移設が進んでいるからと空母艦載機部隊の岩国基地移駐を受け入れるのであれば、この行為は、沖縄の基地機能強化と岩国の基地機能強化を共に推し進める愚策中の愚策です。

 14日の読売新聞のインタビューで二井前知事は「厚木から岩国への移駐だけでなく、普天間飛行場の負担軽減を含めての日米合意だと、国から説明があった。計画全体が一つのパッケージで、山口県が反対すると普天間の負担軽減もできなくなる」と述べています。

 しかし、政府は、「普天間基地撤去」という沖縄の願いに背を向けて、辺野古へ新基地を建設しようとしています。

 空母艦載機移駐の岩国移駐を見直し、辺野古新基地建設を見直す、安倍政権はその原点に立ち返ることが今求められています。

 そして、普天間基地の撤去を真摯に実行し、その後に、空母艦載機部隊をどうするのか国民的に議論していくことが必要です。

 それらの民主的手続きを踏まず、なし崩し的に辺野古新基地建設と空母艦載機部隊の岩国移駐を強行することは許されません。

 今こそ、「人の命と暮らしを大切にしてきた、大好きな日本の精神」に日本は立ち返る時だと思います。

 私は、その精神は、憲法9条だと思います。

 9条を壊そうとする安倍首相が、在日米軍基地の機能強化に躍起です。

 アジアの緊張を高め、そこに住む住民の命を守る点からも辺野古新基地建設と空母艦載機岩国移駐を見直す時だと思います。

 「ザ・思いやり2」をこの夏、宇部市で上映できるように、検討を始めました。

 「ザ・思いやり2」上映会が決まりましたら、本ブログでも紹介します。ご参加下さい。

 在日米軍を皆さんはどうお考えですか。

 辺野古新基地建設や空母艦載機岩国移駐をどうお考えですか。お教え下さい。

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