議員日誌

性的マイノリティの人たちの人権と生活向上のために

 昨日、山口県教育委員会主催の人権教育研修会が行われました。

 私は、宇部市人権教育推進委員として研修会に参加しました。

 この研修会では、性的マイノリティの問題に関して、二人の講師から学びました。

 最初の講師は、針間産婦人科医院委員長の金子法子さんです。

 「性別違和についての理解と対応~性と生の多様性について寄り添うには~」と題して講演が行われました。

 金子先生は、L(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシュアル)T(トランスジェンダー)の方々が人口の5%~7%おられること、戸籍変更者が2万人に一人、医療受診者が4000人に一人おられると話されました。

 金子先生は、性別違和を感じる人の58.6%が自殺念慮があり、28.4%が自傷・自殺未遂を経験し、29.4%が不登校を経験し、16.7%が精神科合併症を患っているとの調査結果を示されました。

 金子先生は、思春期に性別違和を感じはじめる子どもが告白しやすい環境を整備することが大切だと話され、しかし、思春期の性別違和は、不確定なこともあるので、「診断は慎重に、対応は迅速に」行う必要があると話されました。

 二人目の講師は、ダイビーノン代表の飯田亮瑠さんです。

 「性別で見る多様性と人権」という演題で話されました。

 飯田さんは、からだの性は女性として生まれましたが、現在は、戸籍なども変更され男性として生活しておれらる方です。

 自らの経験も元にお話しをされました。

 思春期の頃から、「本当の自分」が脱げないぬいぐるみの中に閉じ込められているようだったと話されました。

 飯田さんは、小中高大と生活してくる中で、「あなたはあなただよ」とありのままの自分を認めてくれる存在があって「大変だったけど生きてこれた」と話されました。

 性別違和を感じる子どもたちのしんどさを少しづつ取り除くことが大切だと話されました。

 最後に飯田さんは、「性は生きることに関わる全てであり、でっかい問題であるが、資質・特徴の一つであり、実は、小さな問題でもある。だれにとっても今より心地よい学校や社会環境をつくっていくことが大切」と話されました。

 性的マイノリティの問題についてじっくり学ぶことが出来て、大変充実した一日でした。

 日本共産党は、性的マイノリティの人たちの人権と生活向上のために、今年の参議院選挙で政策を発表しています。

 日本共産党は、民進党など野党4党共同で、「性的指向や性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案」を5月27日に提出しました。

 この法案は、継続審議となっています。日本共産党は野党はもとより、与党とも協力して、この法案のすみやかな成立のために全力を尽くしています。

 当面、次のような施策を推進することを求めています。

 →公的書類における不必要な性別欄を撤廃する。

 →すべての自治体で、東京都渋谷区や三重県伊賀市などで導入したような、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認定する条例や施策を実現する。

 →それぞれの企業が、規模に応じて、相談窓口の設置や福利厚生、社内研修など適切なSOGI、LGBT対策を実施する。

 →国、自治体としてSOGI、LGBT対策に積極的にとりくむ企業の顕彰をおこなう

 →現行の「性同一性障害特例法」第3条について、未成年の子どもがいても性別の変更を可能にするとともに、性別変更の他の要件についても見直しを検討する。

 →保険適用に性同一性障害をくわえ、治療のできるクリニックを拡充する。

 ※SOGIとは、「Sexual Orientation  (性的指向)とGender Identity (性自認)の頭文字をとった言葉で、「ソギ」または「ドジ」と読みます。

 ※紹介した参議院選挙政策(性的マイノリティ)は一部分だけです。全文は、日本共産党のHPを参照してください。

 私も昨日の学習会の参加を契機に、性的マイノリティの方々の人権につて考えていきたいと思います。

 性的マイノリティの問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

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