議員日誌

原発問題での鹿児島県知事と山口県知事との姿勢を比較する

 鹿児島県の三反園訓知事は、26日、九州電力川内原発1・2号機のいったん停止と施設の点検や周辺の活断層調査などを求める要請書を、県庁で九電の瓜生道明社長に手渡しました。

 三反園知事は「私は原発事故を二度と起こしてはならないと思っている。熊本地震によって、原発は本当に大丈夫なのかという不安の声が多くある。こうした国民の不安の声に応えるためにも、いったん原発を止めて、再点検、再検証していただきたい」「県民の不安感を払拭するためにも、何かあった時に的確な情報をタイムリーに出していただきたい。県民の声に真摯に耳を傾けて、私の要請に対して誠意ある対応を取ってほしい」と訴えました。

 毎日新聞は、今朝の朝刊の社説で「知事に原発を停止する法的な権限はない。九電は、一時停止には応じない方針だとみられる。しかし、要請は4月の熊本地震を重視した三反園知事の選挙公約で、多くの有権者の支持を得た。知事は、原発事故に備えた現行の避難計画に問題があると指摘し、見直す意向も示している。九電と政府は、要請を重く受け止めるべきだ。」と書きました。

 九電は、鹿児島県知事の要請を真摯に受け止め、川内原発の一時停止を行うべきです。

 一方、山口県の村岡知事は、8月3日、知事に許可権限のある上関原発に係る公有水面埋立免許の延長申請に対し、許可を出しました。

 その上で村岡知事は中電に、「発電所本体の着工時期の見通しがつくまでは埋立工事は施工しない」よう要請しました。

 24日の毎日新聞は、「中国電力が、上関原発建設計画で本体工事着工の見通しが立つまで埋立工事を再開しない方針を明らかにした23日、村岡嗣政知事は『(埋立工事を再開しないでほしいという)要請を真摯に受け止めていただいた』と淡々と語った」と報じました。

 当面埋立工事の見通しが立たないような公有水面埋立は、知事の権限によって不許可にすべきであったのだと私は、この記事を読んで改めて感じました。

 昨日の鹿児島県知事の九電に対する要請と、8月3日の山口県知事の中電への要請には雲泥の差があります。

 その差は、原発の危険性に対する認識の差であり、県民の命の重みを感じる力の差のような気がしてなりません。

 鹿児島県知事が川内原発の一時停止を要請しました。皆さんは、このことをどうお考えですか。

 

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