議員日誌

季(とき)の死

 鬼塚忠さんの「花戦さ」を読み終えました。

 今でも満足した読了感が体を覆っています。

 心にひかかっているのは、六角堂の近所の菓子屋「鐘月庵」の一人娘、季(とき)の死です。

 季は、秀吉が開いた北野大茶会の席で、一緒にいた娘たちと「関白さんは猿やていうしな」と笑いあったり、「うち、忘れられへんわ。利休さんのお茶と、専好さんのお花。ほんまよかったぁ」と話しました。

 その後、利休が自害に追い込まれ、ついに、李が「関白殿下のすぐ横で、田舎者、そして猿と言った」という罪で他の娘ともども処刑されたのです。

 もちろん、この部分は、鬼塚さんがイメージされたフィクションですが、このような悲劇は繰り返されたことでしょう。

 さて、今日に目を向けてみます。

 「自民党改憲案」は、憲法9条2項を削除して国防軍を創設すると明記しています。

 内閣総理大臣が「緊急事態を宣言」すれば、内閣が立法権を行使し、国民の基本的人権を停止するなど、事実上の「戒厳令」を可能にしています。

 「公益及び公の秩序」の名で基本的人権を制限できる仕組みに変え、基本的人権を「侵すことのできな永久の権利」とした憲法97条は、丸ごと削除されています。

 国民の基本的人権を封建時代に逆戻りさせてはなりません。

 「憲法を国民を縛る」ものにしてはなりません。

 李を死を繰り返させない思いで、今日もビラを配り、電話をかけ、街頭から訴えています。

 皆さんのお力添えをお願いいたします。

 

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