土橋章宏さんの「まらそん侍」を読んでいます。
安政二(1855)年、安中(群馬県)藩主・板倉勝明が、藩士の心身鍛錬を目的として安中城内より碓氷峠の熊野神社までの七里余り(約30キロ)の中山道を走らせた「遠足(とおあし)」を題材に書かれた小説です。
「安政遠足」は、日本におけるマラソンの始まりといわれ、安中城址には「安中藩安政遠足之碑」が建立され、現在でも「安政遠足 侍マラソン」という協議会が開催されていると文庫本の解説にありました。
「安政遠足」に参加する武士たちの悲喜こもごもを現代の私たちにも分かり易く描ききった作品です。
時代小説を時々読みますが、設定が難しくて内容に入っていけない場合もあります。
しかし、この小説は、すんなりと私の心を鷲づかみしました。
原作者の土橋章宏さんは、脚本家でもあります。代表作は、「超高速!参勤交代」。
映画化されて大ヒットしました。今秋「超高速!参勤交代リターンズ」が公開されるそうです。
そして、本作も2018年公開予定で映画化が進行中とのことです。
土橋章宏さんは、小説家としては、デビューしたばかりの新人さんと言っていいと思いますが、作品が次々に映画化されるという点で私などは目が離せない作家さんとなりました。
土橋さんの脚本家としての基礎が小説に分かりやすさとドラマテックさを加味させているのでしょう。
土橋さんを応援していきたいと思います。
まずは、この小説を読み、「超高速!参勤交代」の
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