議員日誌

戦場ぬ止め

 三上智恵監督のドキュメンタリー映画「戦場ぬ止め」(いくさばとぅどぅみ)の試写会に行ってきました。

 三上智慧監督の映画「標的の村」を観て、是非見たかった作品でした。

 この映画には、辺野古周辺の様々な人物が登場しますが、圧巻は、「文子おばあ」の人生でしょう。

 文子さんが、15歳の時、島が戦場となりました。目の不自由なお母さんと幼い弟さんの手を引いて糸満の壕の中に逃げます。

 米兵は、壕の中に手榴弾を投げ火炎放射器を浴びせます。

 文子さんも左半身を大火傷を負います。

 文子さんは、弟に水飲まそうと、ある池の水を汲みます。その池には死体が浮いており、血に染まった赤い水でした。

 その文子さんは、辺野古の座り込みテントで座り込みの先頭に立ちます。

 新基地建設の土砂搬入のためのダンプカーの前に立ちはだかり「戦争中、火の中を生きのびたの私を轢いて通りなさい。」と訴えます。

 沖縄は地上戦で多くの県民の命が奪われました。

 戦後、ほとんどの県民が米軍の収容所に収容され、その間に強制的に土地を接収されてふるさとが、普天間基地、嘉手納基地に、キャンプシュワブになりました。

 沖縄県の翁長知事による名護市辺野古の埋め立て承認取り消しの是非を争う辺野古代執行訴訟の審理が2日、福岡高裁那覇支部で始まりました。

 翁長知事は意見陳述で沖縄は戦後、「銃剣とブルドーザー」で土地を奪われ、普天間基地が造られ、「普天間代替施設」と言いながら耐用年数200年の新基地が「海上での銃剣とブルドーザー」で造られようとしていると述べました。

 さらに翁長知事は「昨年のすべての選挙で辺野古新基地反対の民意が出たにもかかわらず、政府は建設を強行しようとしている。米軍基地に関してだけは、米軍施政権下と何ら変わらない。」「歴史的にも現在も沖縄県民は自由・平等・人権・自己決定権をないがしろにされてきた。」と訴えました。

 翁長知事の訴えは、文子おばあの人生と重なります。

 文子おばあと沖縄県民の自由と平等が守られる日本にしていきたいと思います。

 昨日は、空母艦載機部隊の岩国移駐促進のために、中谷防衛大臣が山口県に来られました。

 沖縄でも岩国でも基地が強化されず、住民の自由と平等が守られる日本を目指して、私も微力を尽くしたいと思いました。

 是非、一人でも多くの方に「戦場ぬ止み」を観ていただきたいと思います。

 来世紀まで沖縄に基地を押し付ける辺野古新基地建設を食い止めていきましょう。

 

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